2019.01.02
自覚症状がない場合も…冬場の『低温やけど』に要注意!その症状と対策とは
寒さが厳しくなってくるこれからの時期、カイロや湯たんぽなど、あったかグッズの出番も増えますよね。こうした寒さ対策のアイテムを使うときに注意したいのが『低温やけど』。
症状を自覚しにくいともいわれている低温やけどですが、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
“心地よい温かさ”でもやけどの原因に?『低温やけど』とは
低温やけどは、40~50℃のものに一定時間皮膚に触れ続けることで発症します。熱湯やアイロンのように、触れると明らかに「熱い!」と感じるものではなく、「温かくて心地よい」程度のものでもやけどの原因になってしまうのです。
通常、44℃のものだと3時間前後、46℃では30分~1時間、50℃のものは2~3分で低温やけどを発症するといわれています。
低温やけどが厄介なのは、一般的なやけどよりも痛みが弱く、発症したことに気がつきにくいという点。自覚症状がないまま、日を追うごとに水ぶくれや赤みが出てくることもあります。
特に子どもや高齢者は、表皮が薄く熱が深く伝わりやすいことに加えて、熱さをあまり感じないため、低温やけどになりやすいのだそう。
冬場は身近なところに危険が!低温やけどにならないために
冬場に活躍する湯たんぽやストーブの熱は、寒さ対策に欠かせないアイテムである一方、低温やけどの原因にもなりやすいので要注意。どちらも45℃以上に達することがあるので、特に小さな子どもがいる家庭では、ストーブの置き場には気をつけたいところです。
湯たんぽやストーブに限らず、使い捨てカイロや湯たんぽ、電気毛布、ホットカーペットや床暖房なども要注意アイテム。これらを使うときは、肌に直接あてない、同じ箇所に長時間あてない、就寝時には使用しないようにする、といったことを意識しましょう。
低温やけどの主な症状と応急処置
PHOTO/SUJITRA CHAOWDEE/Shutterstock
一般的なやけどにもいえることですが、低温やけども皮膚組織の損傷の程度によって症状が変わってきます。
損傷が表皮だけの場合は皮膚が赤くなってむくみ、さらに皮膚の深い部分が傷むと水ぶくれになる場合もあります。重傷になると、皮下組織が壊れて手術を必要とするケースも。低温とはいえ、油断はできないのです。
低温やけどにならないように用心するにこしたことはありませんが、万が一発症してしまったら適切な処置を施すことが大切です。
低温やけどの場合、赤みが出るだけで痛みがそこまでひどくないようなら、患部を冷やす必要はありません。家庭に抗生物質の軟膏などがあれば、それをやや多めに患部に塗り、ガーゼなどを当てて、病院を受診しましょう。
「範囲が狭いから大したやけどではない」と思っても、実は損傷が皮膚の深い部分にまで及んでいる場合もあります。とくに赤みや水ぶくれなど、気になる症状が見られる場合はすぐに医師の判断を仰ぐのが最善です。
油断していると、いつの間にかやけどをしていた…というのが低温やけどの怖いところ。湯たんぽやカイロの使い方にはくれぐれも気をつけて、寒い冬を乗り切りましょう!
TOP PHOTO/Yevhen Prozhyrko/Shutterstock
参照/
いこーよ「知らないうちに意外と深い傷に…低温やけどにご用心!」
安心安全情報「注意!身近なグッズに潜む「低温やけど」の危険性」
奈良県医師会「低温やけどに注意!」
exciteニュース「「低温やけど」の本当の怖さを知っていますか」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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