2016.04.28
ママの自殺原因1位は“産後うつ”!セルフチェックで事前に防ごう
順天堂大学と東京都が共同で行った調査によると、東京都内の妊娠中あるいは出産後1年以内に自殺した女性は過去10年で63人にのぼり、自殺原因トップは、“産後うつ”であることが分かりました。
あまり知られていませんが、出産後の女性はうつにかかりやすい傾向にあり、産後の女性の10~15%が産後うつとのデータもあります。
出産を経て、イライラする、よく眠れない、気分が落ち込むなどの症状が長く続いている場合は産後うつの予兆かもしれません。産後うつがどんな病気か知り、セルフチェックしておきましょう!
産後うつとは?マタニティーブルーとどう違うの?
産後うつとよく似たものに、マタニティーブルーがあります。 マタニティーブルーは、出産を乗り越えた安心感や脱力感から、一時的に涙もろくなったり落ち込みやすくなったりすることです。
それに対して産後うつは、出産後2週間~3カ月の間になりやすい “精神疾患”の一種。うつ状態が長引く場合はきちんと治療を受ける必要があります。
一見よく似ているマタニティーブルーと産後うつですが、実は全く別のものなんです。それぞれの特徴と違いをまとめてみました。
マタニティーブルー
期間:出産直後から産後10日
割合:20%から50%ほどの女性が経験する
原因:出産後の脱力感
治療:一過性のものなので、治療は必要ない
産後うつ
期間:産後2週間から3ヶ月
割合:産後の自殺者のうち、3割が産後うつと診断
原因:ホルモンバランスの乱れ、子育ての悩み、疲労など
治療:きちんとした治療が必要
やってみよう!産後うつセルフチェックリスト
産後うつの傾向があるかどうかを調べるチェックリストを紹介します。
当てはまる数が多ければ多いほど、産後うつの疑いが高いということになります。
最近イライラする…、気分が落ち込みがち…というママは一度チェックしてみましょう。
- いつも身体がだるく、ずっと疲れているような気がする
- あまり眠れない日や、眠りが浅い日が続く
- トラブルや悩みがなくても、漠然と不安な気持ちになることがよくある
- 常にイライラして、気分が落ち着かない
- 将来に対する夢や希望が持てない
- 集中力や記憶力が弱くなったと感じる
- 子育てがうまくいかないのは自分のせいだと感じ、自分を責める
- 食欲がない
いかがでしたか? 半分以上あてはまった人は、産後うつの傾向があるといえます。
頑張りすぎちゃうママは要注意!産後うつの予防法
責任感が強く、頑張り屋さんのママほど、産後うつになりやすい傾向にあります。育児に真剣だからこそ、上手くいかなかったときに大きなダメージを受けてしまうんですね。 心が疲れてしまう前に、これからご紹介する産後うつ予防に取り組んでみましょう。
1.“完璧なママ”になろうとしない
育児は誰にだって難しいもの。“完璧なママ”なんていないんです。
理想の育児を追求しすぎるのではなく、気持ちに余裕を持って、上手くいかないときもおおらかに構えることが大切です。
2.困ったときは周囲に相談
何か悩みがあるときは、パパや両親、友達など、周りの人に相談しましょう。
「話したって何の解決にもならないよ!」と思うときもあるかもしれませんが、言葉にしてみることで気持ちがスッキリすることもあります。
大変な子育てだからこそ、ママ1人で悩まずに周りに頼ることも必要です。
どうしても症状がつらい、なかなか治らないと感じたときは、心療内科や精神科を受診してみてください。カウンセリングや抗うつ剤など、自分に合った治療を見つけられるでしょう。
産後うつは治療が必要とされていますが、自覚がないままにいつのまにか克服してしまう人もたくさんいます。あまり心配しすぎず、マイペースに育児をこなしていくことが大切です。頑張りすぎないで、無理のないママライフを過ごしてくださいね!
参照/
Yahoo!ニュース「 東京の妊産婦自殺、10年で63人 原因の最多は「産後うつ」」
UTU-WEB-CLINIC「産後うつ病」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
詳しくはこちら