2017.01.17
「パパ嫌い!」は誰もが通る道?パパと思春期を迎えた娘の接し方
小さいころは「パパ大好き!」と、仲良しだったパパと娘。しかし、小学校高学年から中高生にかけて思春期を迎えると、次第に関係が悪化してしまう場合があります。
ママとは普通なのに、パパとは一切口を利かない、目も合わせてくれないなんてことも。こういった思春期問題には、どう対処したらよいのでしょうか?
パパは大ショック!?娘とパパの思春期問題
小学校低学年ぐらいまでは、一緒にお風呂に入ったり休日はパパ遊んだり、パパが大好きだった娘。しかし、成長するにつれてだんだんとパパとは口を聞かなくなり、しまいには「パパ臭い!」「パパ嫌い!」となるケースがよくあります。
ときには、洗濯物をわけてほしいといわれることもあり、パパは大ショック! ママも「パパにそんな態度をとってはダメ」と言っても、なかなか伝わらないものです。しかし、この状態を放っておけばさらに関係を悪化させてしまう可能性もあるみたいです。
“パパ嫌い”は誰もが通る道
実は、娘がパパを“嫌う“ような行動を取るのは、生物学的視点から見て当たり前といわれています。それは、“近親間で子どもを作ってはいけない”と、本能が働くからです。そのため、一番近くにいるパパに対して、嫌悪感が生じるんです。
「パパ臭い!」という発言、よく耳にしますよね。ママからしたら「そんなことないのに、なぜ?」と思いがちですが、娘にとってパパの匂いは本能的に寄せつけないのです。
しかし、それ以外にも娘がパパを嫌う原因があります。それは、普段の家庭内の様子やパパの行動。
例えば…
- ママがパパに対して尊敬した態度を取っていない
- パパに清潔感がない
- 普段から子ども(娘)の話を聞かない、ママに対しての態度が悪い
- パパがお酒を飲むと人が変わる、暴力的な発言や態度が見られる
などです。
特にママがパパに対して悪口をいってしまうと、嫌悪感だけではなく不信感も生まれてしまいます。このような状況にならないよう、普段から家族のコミュニケーションを大切にし、夫婦の関係にも気をつける必要がありますね。
パパと娘の関係を悪化させないためにママが心がけたいこと
生物学的視点から嫌うのは当たり前といわれても、面と向かって「パパ嫌い!」「あっちいって!」といわれてしまえば、パパはショックを隠せません。しかも一切口を利かない、顔も合わせないという状況が続いてしまうと、パパと娘がお互いに何か相談したいと思っても難しくなってしまいます。
これ以上、関係を悪化させないためにはどうしたらいいのでしょうか。
思春期を迎えた娘と、パパが友好な関係を保つには“適度な距離感”が大切といえます。
そこで、最低限のルールを作っておくことがオススメです。朝のあいさつを必ずする、食事は一緒に取るなど、家族として顔を合わせる時間を必ず確保しておきましょう。
また、パパはつい子どもの機嫌をとろうとしてしまいますが、やりすぎは逆効果。とはいえ、ママやパパが娘の態度を叱ったり責めたりすると、余計に関係をこじらせてしまいます。“長い目で見守る”という気持ちで、もし娘から話しかけてきたらそっと聞いてあげる程度がベストです。
かわいい娘に距離を置かれてショックを受けないパパはいません。ママはそんなパパの気持ちを汲み取り、愚痴を聞く、娘の学校生活の話をするなど、フォローしてあげましょう。
この思春期問題は、成人を迎えるころには落ち着くことがほとんどです。しかし、関係をこじらせたまま放っておくと、もう何年も口を聞いてない…なんて事態も考えられます。一定の距離を保ちつつ、友好な関係を築いてくださいね。
参照/
WOMAN SMART|NIKKEI STYLE「思春期の「父の下着と別洗い」が起きない家族の秘訣」
教えて!goo「なぜ女の子は思春期になると父親を嫌うのでしょう?」
松本クリニック「「お父さんの服と一緒に洗わないで!」の科学的根拠」