2016.07.01
こんなの欲しかった!祖父母世代との育児ギャップを埋める『祖父母手帳』が話題
“祖父母”世代は育児の大先輩。もちろん知識もあるだろうし経験から得たテクニックもあるとは思いますが、ときにはmamaPRESS世代と意見がぶつかることも…。
「育児の常識も時代とともに変化しているんです!」これを声高に言えたらいいのですが、夫の両親ともなるとなかなか言いにくいですよね。
そこで、孫ができたら「これ読んで!」と言える祖父母世代とは異なる最近の育児事情をまとめた『祖父母手帳』が、ママを中心に話題となっています。
祖父母とのギャップを埋める『祖父母手帳』
『祖父母手帳』とは、祖父母世代が育児をしていた頃とはまったく異なる最近の育児事情をまとめた冊子。祖父母世代とmamaPRESS世代とで育児について意見が食い違ってしまったときでも、この冊子があれば、大ゲンカに発展することはなさそうです。
祖父母世代は今の育児を、mamaPRESS世代は昔の育児を知ることで、お互いに助け合って子育てができるようにと願って作られました。
自治体が発行しているから信用がある!
出典:さいたま市HP
『祖父母手帳』は、さいたま市や横浜市などいくつかの自治体から発行されています。各自治体のHPから電子書籍としてダウンロードor閲覧することが可能なので、住んでいる地域関係なく入手できますよ。
祖父母世代に対しては、子育ての専門家が作成して自治体という公的機関が発行していることで、信用が得られやすいというメリットがあります。身内からの話はなかなか素直に聞けないもの。逆に私たち世代も「今と昔じゃ違うし」と素直に聞けないこともあります。
そんな世代間のギャップや常識の違いをお互いに知ることで、ストレスのない円滑な育児を目指したいですね!
ママの「これをわかってほしかった!」がのっている
おそらく多くのママが祖父母世代に対して「わかってほしい!」と思う育児の新常識は
- 抱き癖の心配より心の成長のために抱っこする
- ミュータンス菌の感染予防のため、箸やスプーンを共有したり咀嚼して食べさせない
- 離乳食・トイトレ・卒乳のタイミングは、子どもの成長を見ながら進める
などではないでしょうか?
他にもうつぶせ寝の危険性や日光浴に関してなど、医学的根拠とともに今と昔の違いが書かれています。
また、自分の子の世話はしたことがないけれど孫の世話はしてみたいおじいちゃん向けに、育児の基本的な知識も記載されていますよ。抱っこ・ミルクの作り方・オムツの替え方、これらをマスターしていただけると助かりますね! 孫にデレデレででやる気のあるうちに読んでもらうといいかもしれません。
義両親に渡すタイミングは役所帰りがベスト!
自分の親には「これ読んで」と渡せても、夫の両親に手帳を渡すのは少々勇気がいりますよね。でも義両親にこそ『祖父母手帳』を読んでもらいたい!
手帳を渡すなら“役所帰り”がベストです。母子手帳をもらったついでに、出生届を提出したついでに、保育園の申し込みのついでにetc。役所に行ったときに「職員さんからいただいたんですけど…」と渡すのが自然でスマート!
義両親と離れて住んでいる場合には、たまの再会でお互いに気分を害したくないもの。「この前、役所でいただいたので読んでみたんですけど、昔の育児とか全然知らなかったので勉強になりました! 果汁を飲ませてたって本当ですか?」のように“聞く姿勢”を示して渡すと、あちらも受け入れやすくなると思います。
『祖父母手帳』は私たち世代も必読!
『祖父母手帳』は私たち世代も読んでおくべき必読書です。孫を持った経験がない私たちには、祖父母世代の気持ちや考えがわかりません。私たちが祖父母世代に「理解してほしい」と思うことがあるように、祖父母世代の思いも理解する必要があります。
『祖父母手帳』は決して祖父母のためだけではなく、子どもを含む三世代が育児を通してより良いコミュニケーションを図るためのツールであると思います。“今”と“昔”のいいとこ取り育児を楽しんでみませんか?
さいたま市で発行されている『祖父母手帳』のダウンロードはこちら
津田マリリン
1977年愛知県出身。アプリ開発の経験を活かし、All aboutのiPhoneアプリガイドとして執筆中。ママのためのスマホ&アプリ活用術をお伝えしていきたいです。心理カウンセラーの資格...
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