2017.06.16
お肉はいつからOK?離乳食の段階別で違う”お肉”の種類と与え方
ママにとって初めての離乳食は不安だらけ。特にお肉はどれをいつからあげたらいいかわからないというママも多いのでは?
お肉は大切なタンパク源ですが、お肉の種類によっても開始時期が違います。そんな離乳食でのお肉の役割や開始時期を解説します。
お肉は大切なタンパク源
離乳食は赤ちゃんにとって母乳以外で初めて口に入れるもの。約1年をかけ大人と同じものを食べられるようにゆっくりと練習していきます。
中でもお肉は大切なタンパク源ですが、赤ちゃんは消化器官が未発達なため消化不良を起こす可能性も! 赤ちゃんの成長に合わせて徐々に進めていきましょう。
タンパク質は筋肉や血など体の主成分となる栄養素で、アミノ酸がたくさん結合してできています。タンパク質が不足すると免疫力が低下し病気に対する抵抗力が弱くなります。元気な体を作るために特に子どもにとっては大切な栄養素です。
しかし、お肉などのタンパク質は粒子が大きいため消化酵素により小さなアミノ酸に分解しなければ消化できません。乳児の消化器官には負担が大きいため、離乳食に慣れた頃から徐々に与えるようにしましょう。
いつから使える?離乳食のお肉
豆腐や白身魚などのタンパク質に慣れてきたら、お肉にもチャレンジしてみましょう。1さじからはじめ、問題なければ徐々に増やします。
タンパク質類はアレルギーも出やすいので、午前中の機嫌の良いタイミングにあげて、異常があればすぐにお医者様に見てもらえるようにしましょう。
離乳食中期(7、8ヶ月頃)から食べられるお肉
鶏肉のささみ、むね肉、レバー
鶏肉の中でも脂肪分の少ない良質なタンパク質はささみです。ささみをひき肉にしたものや冷凍してすりおろしたものを加熱してからあげるようにしましょう。
むね肉は脂肪分を除きひき肉にしたものを利用しましょう。鶏レバーはクセが少なくやわらかい上、鉄分が豊富ですので赤ちゃんにはおすすめの食材です。血抜きをしてゆで、すりつぶしてから使いましょう。
離乳食後期(9~11ヶ月頃)から食べられるお肉
鶏肉のもも肉
皮や脂肪などは取り除き、ひき肉にしたものを調理して使いましょう。完了期に入れば細かく切ったものもOKです。
豚肉&牛肉の赤身のひき肉
ヒレ肉など脂肪分の少ない部位のひき肉をそぼろ状で調理すると食べやすくなります。鉄分、亜鉛が豊富に含まれるので後期以降積極的に摂りたい食材です。
離乳食完了気(12~18ヶ月頃)から食べられるお肉
豚肉&牛肉の薄切り肉(脂身の少ないもの)
噛み切る必要がある薄切り肉は完了期から。食べやすいように細かく刻んであげましょう。なるべく脂肪分の少ないヒレ肉やもも肉がおすすめです。
添加物や塩分の少ないハム・ウインナー
ハムやウインナーなどの加工食品は塩分が強いので積極的に与える必要はありません。使う場合は塩分控えめで添加物の少ない、皮なしのものを選ぶようにしましょう。
時期別1日のお肉の食事量
お肉などのタンパク質は取りすぎると乳児期の赤ちゃんの内臓には負担がかかりますので注意が必要です。下痢や便秘などはないかよく観察しながら徐々に食べる量を増やしましょう。
1日に与えるお肉の量の目安と食べさせ方は次のようになっています。
中期(7、8ヶ月頃)10~15g
中期にはそぼろ状にし、おかゆに入れたりとろみをつけてあげると食べやすいですよ。
後期(9~11ヶ月頃)15g
後期以降は鉄が不足しやすいので鉄分の多いレバーや赤身のお肉がおすすめです。
完了期(12~18ヶ月頃)15~20g
完了期にはミンチ肉をミートボールやハンバーグ状にしてあげましょう。
赤ちゃんにとって離乳食はいろいろな食材に触れ、親しむ楽しい時間です。しかし、赤ちゃんの気分によってたくさん食べたり、全然食べてくれなかったりとムラがありますよね。
一生懸命作ったものを食べてくれないときは悲しいですが、離乳食時期はまだ食事のみで栄養を摂る時期ではなく、食べるための練習の時期ですので、無理に食べさせる必要はありません。
またこの時期は食べる量の調節はできないので、たくさん食べるからといってあげすぎないように注意しましょう。
食事のリズムを作りながらゆっくりと進めるようにし、食べる楽しさを感じてもらえるといいですね。
PHOTO/Grebnev/Shutterstock
参照/
赤ちゃん&子育てインフォ「食材辞典」
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
からだにおいしいあたらしい栄養学/吉田企世子、松田早苗監修(高橋書店)
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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