2013.07.23
まずはタバコから.. ママが守る!小さい命
守るための禁煙だった!!
「乳幼児突然死症候群(通称SID)」や「発達障害」は、多くのママが気にしてはいるものの、よく知らないという人の方が多いのではないでしょうか。でも、子どもを持つママであれば決して人ごとではありません。実は近年、これらの病気とタバコの関係が少しずつ分かってきています。なぜ、喫煙がいけないのかを理解するためにも、病気について知って、生活習慣を変える必要がありそうです…!
ざっくり言うと!
1★「乳幼児突然死症候群」の
1★予防には、
1★うつぶせ寝禁止!! 喫煙禁止!!
2★「発達障害」の
2★リスクを減らすには、
2★妊娠中の禁煙!! 風疹の予防!!
乳幼児突然死症候群とは
それまで元気だった2〜6カ月の赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気を、「乳幼児突然死症候群」と言います。その原因について、東京・下北沢の池上産婦人科・千代倉先生にお話を伺いました。
「第一の原因は、うつぶせ寝による酸欠で、低酸素状態に乳児が対応とれずに死亡するといわれ、遺伝要因もあります。大半は体重の増加しづらい子(喫煙者のこども)に生じやすいとも言われていますが、喫煙による影響も指摘されています。喫煙家庭での発生が4.7倍というデータもあります」
分かっている原因の中で、遺伝要因は自分ではどうすることもできなくても、それ以外の育児習慣を変えることはできます。そして、それが発症のリスクをおさえることに繋がるのです。
★変えるべき、育児習慣は下の3つ。
1、うつぶせ寝はやめる
赤ちゃんを1人にしないことや、寝かせ方を気をつけることは、事故やケガの防止にもなります!
2、禁煙する
病気の発症率が高くなることももちろんだけれど、妊娠中の喫煙で赤ちゃんの体重が増えにくくなったり、障害の発生率をあげたりもします。妊娠したら禁煙! 出産しても禁煙を続けましょう。
3、できるだけ母乳で育てる
母乳で育てられている赤ちゃんは、粉ミルクで育てられている赤ちゃんと比べると発症率が低いといわれています。でも、粉ミルクを飲ませるからSIDを発症するわけではありませんよ!
発達障害とは
発達障害は、脳機能の発達に関係する障害のことを指します。発達障害の中には、広凡性発達障害(自閉症やアスペルガー症候群)、学習障害(=LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)がありますが、どの障害も人とのコミュニケーションが苦手で、その反面、突出した能力を持っているなど、アンバランスな印象を人に与えます。
発達障害は、決してママのしつけが悪かったり、接し方が悪かったためになる病気ではありません。
遺伝子異常、染色体異常、ママのお腹にいる時の感染、分娩時の異常、出生後の病気などによる影響が原因となっているのです。ママたちがどうすることもできないことで、発達障害になるのですが、それでもリスクを減らすことはできます。
1、妊娠中の喫煙をしない
妊娠中の喫煙は、AD/HDの子どもが産まれる確率が約2倍に増えます。
2、妊娠前に風疹の抗体検査を受ける
妊娠初期に風疹にかかってしまうと、発達障害を始めとして、白内障や聴力障害、心疾患を抱えた赤ちゃんを産む確率があがるといわれています。
3、妊娠中・授乳中の極度の飲酒
アルコールを赤ちゃんが摂取することで発達障害を患う可能性があがってしまいます。少量、たまにであれば問題ありませんが、毎日、大量のお酒を飲むのはやめましょう。
どちらにも共通するタバコ
乳幼児突然死症候群も発達障害も、まだ原因がはっきりとわかっているわけではありません。でも、どちらにも共通して言えるのは、タバコの悪影響。タバコは百害あって一利なし。愛する子を守れるのはママだけです。妊娠したらタバコとバイバイ! 子どもの笑顔を励みに、禁煙を頑張りましょう!
【池ノ上産婦人科】
小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅から徒歩5分・京王井の頭線「池ノ上」駅から徒歩3分。
井の頭線の電車から見える、線路沿いのわかりやすい立地。先進医療機関と連携しているため、いつでも紹介先で高度医療を受けられるという安心感を患者さんには与えている。
(診療科目)
産婦人科
*婦人科:一般検診・中絶手術・不妊症治療・乳房検査などのがん検査・STD(性病)検査・ピル処方・肥満外来・更年期障害 など
*産科:胎児診断・4D超音波検査 など
※英語での対応可能
※中絶手術・4D超音波検査・医療レーザー脱毛は要予約
※各種保険取扱
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(取材・文/嶋田真己)