2017.10.02
子供が勉強好きになる秘訣!幼い頃から親が意識したいこととは?
東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同調査によると、小学校時代は勉強が好きな子の方が多いのに対し、中学校2年生になるとなんと6割もの子が勉強嫌いになっていることがわかったそうです。驚きの調査結果ですね…。
しかし一方で、“勉強が嫌いだったけれど好きになった子供”にはある共通点があることも同調査から明らかになりました。子供を勉強嫌いにしないために、親はどのようなことを心がければいいのでしょうか?
勉強が好きになった子供の共通点は?
調査では、小学1~6年生では2~3割程度の“勉強が嫌いな子供”が中学2年生にかけて約6割にまで増加している一方、中学以降にも“勉強が好きになった子供”が約1割いることもわかりました。
そして、勉強を嫌いから好きになった子の約半数が、勉強する理由として「新しいことを知るのがうれしいから」と答えたのだそう。つまり、学ぶ喜びを実感する純粋な知的好奇心を養うことこそが“勉強好き”へとつながっていくのですね。
勉強の楽しさは机の上だけではない!学ぶことの楽しさを伝えるためには?
子供が勉強を好きになるために親にできることの1つとして挙げられるのは、無理やり勉強させることではなく、さまざまな体験を通して“学ぶことが楽しい”と思わせること。
例えば目黒区の駒場幼稚園では、絵の具を使った色水遊びやどろんこ遊びを思いっきり自由にやらせることで水と泥の仕組みを学び、子供の自主性を伸ばすことに取り組んでいます。
遊びを通した経験は達成感にもつながりやすく、自ら遊ぶ子ほど将来的に学習意欲の高さや学力の伸びが大きくなると考えられています。またそれには、親も一緒に全力で取り組み、ワクワクして楽しむことが大事です。
例えば、子供と一緒にやってみたい親の好きなことをゲームにしてみましょう。絵だけを使ってしりとりをする『絵しりとり』や『言葉遊び』などはおすすめ。子供のコミュニケーション力も高めながら大人も一緒に楽しむことができます。
算数が得意なパパやママなら、『数遊び』もテストではなくゲームにすれば、学ぶ楽しさを伝えることができますよ。
子供には一方的にやらせるのではなく、親が楽しそうに学んでいる姿勢を見せるのが一番。子供は親が楽しそうにしていることに夢中になっていくものです。
勉強している子供への接し方も大事!親が気をつけたいこと
子供が学びたいという気持ちを持って何かに取り組み始めたとき、親は次のことに気をつけましょう。
まずは、褒めて認めてあげましょう。どんなに間違っていても子供の意欲を尊重し、最初はまず褒めて、認めてあげましょう。褒めることで子供のもっとやりたいという気持ちを引き出すことができます。
また、敢えて教えないことも大切です。子供が思考錯誤して「そうだったのか!」と答えに辿り着く喜びを得るまでをじっと見守り、自分で考える力をつけてあげましょう。
▼関連記事 「やる気はつくれる! 子供の「学習の芽」を摘まない教え方」
本来、子供は知的好奇心いっぱい。幼い頃から遊びの中でその芽がぐんぐん育っています。日常でのどんな好奇心も見逃さず、子供がワクワクすることに一緒に付き合ってあげましょうね。
PHOTO/ankomando/Shutterstock
参考/
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所の共同研究プロジェクト「子供の生活と学びに関する親子調査2016」結果速報
学研キッズネット「子どもが楽しく学ぶために、一番大事なことって?」
NHK生活情報ブログ「”遊ぶ子は賢くなる”調査まとまる」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン