2017.11.13
思考力UPも…!?小中学生になったら『算数オリンピック』に挑戦してみよう!
1年に一度開催される『算数オリンピック』をご存知ですか? 主に小中学生を対象にした算数の思考力と独創性を競い合う大会です。ゲームやスポーツ競技の感覚で挑戦でき、算数の楽しさを知ることができるとあって、小中学生には、ぜひチャレンジしてみてほしい大会です。
今回は、この算数オリンピックについてご紹介します。
“知の祭典”算数オリンピックとはどんな大会?
“知の祭典”とも呼ばれる日本の算数のコンテスト、算数オリンピックは、全国の小学校6年生までを対象に、 1992年より毎年開催されている人気の大会です。
その後、小学校5年生以下を対象とした『ジュニア算数オリンピック』、小学校1年~3年生を対象とする『キッズBEE』、また、中学生向けの『広中杯』、中学1、2年生を対象とする『ジュニア広中杯』も開催されるようになり、学年やレベルに合わせて算数の才能を競い合うことができます。
全国の小中学生に参加資格があるので、まずは全国の200以上ある会場でトライアル地区予選を受けることから始まります。10問程度が出題され、制限時間は90分。これに勝ち進むと、ファイナル決勝大会に進むこととなります。
どんな問題が出るの?
算数オリンピックで出題される問題は、基本的には該当する学年の文部科学省指導要領に沿った内容です。ただ指導要領にほぼ準拠した内容とはいえ、算数オリンピックの問題はかなり難しく、中学生、もしくは大人でも解けない人は多いような難題なのだそう。
試しに1問解いてみましょう。
問:「□月□□日の1週間後は□日□日です。
□の中に1、2、3、4、5の数字のカードを一枚ずつ置いて、正しい文にしましょう」———————————————
答え:3月25日の1週間後は4月1日
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出典:NIKKEI STYLE「算数オリンピックに挑戦 第69回」より引用
すぐに答えられましたか? 考え方についてはこちらで解説されているので、ぜひ確認してみてくださいね。
また、小学校1年生から3年生を対象とした『キッズBEE』のトライアル地区大会でも、下記のような難問が出されます。
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答え:D
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【解説】図1より、もしABEFのどれかの重さがちがうと、てんびんがつり合わなくなります。 →重さのちがうボールはC,Dのどちらかです。Cの重さがちがう場合、図2の天秤でつり合わなくなってしまいます。よって、答えはDです。
出典:算数星人のWEB問題集「(算数オリンピック)2016年 キッズBEE トライアル」より引用
大人でも少し考えてしまうような難しい問題ですね。このように、計算問題というよりは、思考力を試される問題が多く出題されるのです。
どんな対策が必要?
算数オリンピックで勝ち抜くためには、算数オリンピックの過去問を解く練習をしたり、類似する問題集を買って挑戦したりするのがおすすめです。
一見難しそうだと思われる問題でも、基本的には小学校の文科省指導要領に準拠しているものなので、解いてみるとあっけないほどシンプルな答えだったりもするのです。
子供たちに苦労させて難解な問題を解かせるというよりも、算数の面白さを伝えるという趣旨が強い問題が多く見受けられます。楽しく学習しながら、問題を解いている最中に、「こうなるはずだ」「こうなるだろうな」と感じとれる算数的なセンスも鍛えていくことができます。
親も子供と一緒に問題を解いていけば、楽しく学ぶことができそうです。
年に1回、算数が得意な子供たちが学年を超えて競争できる魅力的な大会、『算数オリンピック』。学習意欲の向上にもつながりますし、大会に出場することで、大きな自信も得られることでしょう。
算数好きなお子さんをお持ちのママ、パパ! 1年間訓練して、来年挑戦してみてはいかがでしょうか。
Photo/Syda Productions/Shutterstock
参照/
算数オリンピック公式HP
チャイビ「算数オリンピックに挑戦しよう!算数オリンピックについて知っておきたい11のこと」
算数星人のWEB問題集「2016年 キッズBEE トライアル」
NIKKEI STYLE「算数オリンピックに挑戦 第69回」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン