2018.01.22
子どもの拾ったどんぐりは『どんぐり銀行』に預けよう!
秋に子どもが公園などで拾ってきたどんぐり、大量だと処理に困ってしまいませんか?
子どもが楽しく拾ってきたどんぐり、ただ捨ててしまうのはしのびないですよね。そんなときには、『どんぐり銀行』に預けてみてはいかがでしょうか?
『どんぐり銀行』とは、どんぐりを苗木などに交換できるシステムで、気軽に森林保全に貢献できる!と密かに人気を集めています。
『どんぐり銀行』って何?そのしくみとは?
『どんぐり銀行』は銀行といっても、お金を預けるのではなく、どんぐりを預ける銀行のこと。
どんぐりを集めて“預金”してもらい、集まったどんぐりを苗木に育て、森林保全などのために役立てていくという取り組みなのです。
ところで、なぜどんぐりなのでしょうか?
現在の山に多い杉などの針葉樹は保水力が低く、土砂崩れの危険性があると考えられています。一方、どんぐりがなるコナラ、シイやクヌギなどの広葉樹は根を広く張るので保水力が高く、土砂崩れなどを防ぎ、豊かな山や森を形成すると考えられています。
どんぐりを苗木にし、“払い戻し”で各地へ送ることで、日本全体の森を豊かにしたいという考えがあるようです。
また、子どもたちが身近にあるどんぐりを拾って苗木などと交換することで、自然に親しみ、森林への関心を持ってもらい、森を守っていってほしいという思いもあるそうです。
このシステムの発祥は香川県ですが、現在では全国の民間団体や自治体などに広がっています。
各団体や自治体により独自のルールもあります。苗木だけでなくグッズと交換できたり、寄付という形をとることができるところも。窓口や預け入れ形態も違うので、利用の前には確認しましょう。
『どんぐり銀行』にどんぐりを預けるには?
全国に広がる『どんぐり銀行』ですが、全国展開している団体として有名なのが、スタジオジブリのキャラクターグッズ店などを展開するベネリック株式会社です。
全国各地の『どんぐり共和国』の店舗などに『どんぐり銀行出張所』を設置し、預かったどんぐりを高知県大川村の『どんぐり銀行』へ送る活動をしています。『どんぐり共和国』なら、近くにある!というママも多いのではないでしょうか?
では、ベネリックの『どんぐり銀行』での預け入れから払い戻しまでの流れをみてみましょう。
まず、拾ったどんぐりは虫食いやカビ、割れなどが無いかチェック。問題なければ個数を数えて袋などに入れ、直接大川村へ送るか、銀行出張所へ持って行きます。通帳が発行されます。どんぐり一個は1D(ドングリ)と数えられますよ。
そのどんぐりはさらに詳しく選別され、大事に育てられて苗木に!
年に一度の払い戻し期は、4月~6月頃でベネリックHPなどで発表されるので、確認してから通帳を忘れずに持って、どんぐり銀行出張所に苗木と交換しに行きましょう!
100Dにつき、1本の苗木と交換できますよ。なお、一回の払い戻しにつき1~2本だそうです。
苗木は、自分の庭や畑に植えたり、近隣の山や公園などに許可を取って植えたりしてもOK! 植えられない場合は、大川村に植えてもらうこともできますよ。この活動では、毎年一万本の苗木が全国に旅立っているそうです。
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子どもが一生懸命拾ったどんぐりが、こんな風に苗木となり森を育む一部となるなんて、素敵ですよね! この機会に子どもと一緒に公園や山にお出かけし、どんぐりを集めてみてはいかがでしょうか? どんぐりのお話や森のお話をしてみるのもいいですね。
『どんぐり銀行』は、近くの『どんぐり共和国』や自治体活動をチェックしてみてくださいね!
参照/
ベネリック「どんぐり銀行のしくみ」
朝日新聞デジタル「どんぐり銀行の季節だよ 払い戻しの苗木で緑化20年」
子どもとおでかけ情報 いこーよ「どんぐりを貯金できる「どんぐり銀行」とは?交換品も紹介!」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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