2018.06.16
そのまま食べるのはNG!?残留農薬の簡単な落とし方
毎日の食卓に欠かせない野菜。みなさんはスーパーなどで購入してきたものを調理に使うとき、どのようにして下処理していますか? ササッと水で洗い流しているだけというママも多いかもしれませんね。
でも、その野菜には、もしかして『残留農薬』がしっかりと付いているかも!?
そのまま食べてはダメ!?残留農薬とはどんなもの?
残留農薬とはその名のとおり、野菜を生産する過程で使用した農薬がそのまま野菜に残っている状態のことです。
農薬と一言でいっても、その種類は『殺虫剤』『殺菌剤』『成長調整剤』など、商品数でいうと、なんと4,000種類以上! もちろん、人間の体にとっては良くないものなのですが、農作物を生産するうえでは欠かせない存在なのです。
だからこそ、正しい方法でできる限り除去してから口に入れるのがベスト。正しい方法を覚えておくことで、農薬から自分や大切な家族を守りたいですよね。
洗う前の野菜にはこんな物質も付いている!?
残留農薬のほかにも、農作物にはさまざまな物質が付着している可能性があります。
例えば代表的なのが『ポストハーベスト農薬』。これは野菜の収穫後にカビや虫などが付くことを防ぐ目的で使用されているもので、原則日本では禁止されていますが、海外からの輸入品には使用されているので要注意です。
ほかにも、汚染された土壌の科学物質のほか、O-157などの細菌やウィルスなどの病原体、虫やカビなどが付着していることもあるんです! 聞いただけでゾっとしてしまいますね…。
残留農薬の落とし方を知っておこう
こういった有害な物質はきちんと落としてから使いたいもの。残留農薬を落とす方法としては、例えばこんな方法がありますよ。
流水で洗う
30秒ほど流水でしっかりと洗う。
重曹水で洗う
ボウルに水と少量の食品用重曹を入れ、30秒~1分ほど浸してから流水ですすぐ。塩水や酢水でもOK。
茹でこぼす
野菜を茹でてその水を捨てる。熱に弱い菌や薬剤を落とすのに効果的。
洗剤で洗う
食器洗い用洗剤(食品にも使えるもの)や食品専用の洗剤で洗う。ただし、洗剤自体が残ってしまう可能性もあるため、注意が必要。
50℃洗いをする
50℃前後のお湯で野菜を洗う。野菜の新鮮さも蘇るメリットもある一方、野菜によっては温度が低すぎると菌が繁殖しやすくなってしまうものもあり、温度管理などが大変な点も。
食材により適した方法を選んで処理することで、残留農薬はある程度落とすことができます。自宅で残留農薬を落とす場合、基本的には、流水で洗う、重曹水(塩水、酢水)で洗う、茹でこぼす、の3つの方法で対処できそうですね。
野菜別、効果的な落とし方
では実際に、私たちの身近な野菜はそれぞれどんな方法で下処理をすると効果的なのでしょうか? いくつかご紹介します。
ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、カボチャ
成長も早く比較的安全な部類に入るので、軽く流水で洗う程度でもOK。 気になる場合にはさらにこんな方法をプラスします。
- ナス…塩水でアク抜き
- キュウリ…まな板で板ずり
- トマト、ピーマン、カボチャ…30秒程度茹でこぼし
※カボチャの皮は農薬が残りやすいので、ブラシなどでこすり洗いすると◎
ホウレンソウ、小松菜、ニラ、チンゲン菜
1枚ずつ葉をはずして流水で洗ったあと、さらに、ボウルに入れて5分ほど流水につけて振り洗いをする。ホウレンソウや小松菜などは、1分ほど茹でこぼすと安心です。
キャベツ、レタス、白菜
一番外側の皮には農薬が残りやすいので、捨ててから使います。30秒以上流水でしっかりと洗い、カットしてからさらに水にさらすと安心。火を通して使う場合にも、一度茹でこぼして使うと安心です。
大根、ニンジン、ゴボウ
根菜類は比較的安全。流水で30秒以上水洗いをし、皮を剥けばOKです。
ちょっとひと手間加えることで残留農薬を減らせるとなれば、さっそく今日からでも実践してみようと思いますよね。野菜を使うときにはぜひ、ここでご紹介した方法を思い出してくださいね!
PHOTO/Peangdao/shutterstock
参照/
ウチコト「【そのまま食べてませんか?】「野菜別」<残留農薬>の簡単な落とし方」
野菜あらいのベジセーフ「残留農薬の落とし方はどれが正しい?目に見えないからこそ、しっかり落とすための方法を知っておきたい!」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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