2018.06.01
こんなサインに要注意!『5月病』『6月病』の子供に心掛けたい声掛けのポイントは?
今年のGW明け、子供の様子がなんだかおかしい…と感じることはありませんでしたか?近年子供の5月病が増えており、最近では6月病という言葉も聞かれるようになりました。
6月になっても5月病のような症状は現れやすいから、5月病は免れた、と安心している家庭もまだまだ注意が必要です。
今回は、5月病・6月病が疑われるサインや、対応のポイントについてご紹介します。
子どものサインを見逃さないで!
5月病も6月病も、正式な病名ではなく、病院で診断されることのない病気です。子供の場合、4月の入園や入学、クラス替えなどで環境に大きな変化が起こりますが、その変化した環境に対応しようと頑張ることで緊張状態が続きます。
5月や6月は、そうして蓄積した疲れやストレスで心や体が悲鳴を上げ、気分が落ち込む、無気力になるなどの心や体の症状として現れやすいのです。
子供の5月病・6月病は、早期発見と正しい対応が非常に大切です。早期発見のために、次のようなサインを見逃さないようにしましょう。
- 表情が暗く感情が乏しい
- これまで好きだったおもちゃなどに興味が無くなる
- 口数が少ない
- 食欲がない
- 寝つきが悪い、朝起きられない
- 感情的になりやすい
- 園や学校に行くことを嫌がる
こんな子供は要注意!
5月病・6月病になりやすい子には、ある傾向がみられるといいます。
例えば、頑張り屋さんで真面目な子供や、周りから“しかっり者”と見られていて、それを自覚しているような子は、何事も「しっかりこなそう」と考えがち。無理して頑張りすぎてしまう傾向があるといいます。
そのため、知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまい、心が疲れた状態になるのです。
また、完璧主義タイプな子も、理想と現実で思うようにいかないことがあるたび、ストレスを溜めやすくなります。
感情をあまり表に出さず、我慢しがちな子も要注意。知らず知らずのうちに強い緊張状態が続いて、休日などで緊張の糸が切れた際に心の変化も大きくなります。
ママの声掛けが予防・改善のポイント!
5月病・6月病の予防・改善には、早い段階でママが子どものサインに気付いて、適切な対応をとることが大切です。子供にサインが見られたとき、ママが心がけたい対応や声掛けのポイントをご紹介します。
じっくり話を聞く、気持ちに寄り添う
サインが見られたら、まずは子供が話しやすいように時間を取り、しっかりと話を聞いてあげましょう。子供自身も原因の分からない症状に対して戸惑っています。 大人の目線や、周囲との比較をせず、子供の気持ちに寄り添って会話をすることも重要です。
無理強いしない
子供の気分が沈んでいて、話を聞いてもすぐ口を開いてくれなかったり、やるべきことがあってもなかなか行動できなかったりするときは、無理強いしないことが大切です。
例えば、宿題が終わらない、片付けが進まない、というようなときには、「ゆっくりでいいよ」「のんびりやろう」などと声をかけてあげましょう。
プレッシャーをかけない
家では「○○しなさい」といったルールを押し付けず、プレッシャーをかけないようにしてあげましょう。
「がんばって」という声かけも、プレッシャーになる場合があります。「なんとかなるよ」といった声かけを行い、ママが守ってあげるという姿勢を見せることで子供は安心するでしょう。
5月病・6月病の対策は、今回ご紹介した以外にも、スキンシップや運動、規則正しい生活を心掛けることも有効です。
外に出て日光を浴びると、体を活発に動かすための物質が分泌されます。気持ちのメリハリをつけるためにも、休日は公園など体を動かす場所へ出かけるのがおすすめです。
家では声の掛け方やコミュニケーションの取り方を見直して、上手にサポートしてあげてくださいね。
PHOTO/KEIGO YASUDA/Shutterstock
参照/
いこーよ「がんばり屋さんは注意!子どもの「五月病」の対処法」
セコム 子どもの安全ブログ「子どもだって五月病!?わが子からのSOSへの対処法」
サワイ健康推進課「増える「6月病」 あなたは大丈夫?」
スクスクのっぽくん「5月病~子どものサインに要注意!~」
マイナビニュース「子どものうつ病が増加中!ヘルプサインを見逃すな!」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン