2013.08.27
チアママインタビュー漫画家どんどんどんぐりさん
ママライフや育児を楽しく、もっとラクにするヒントを授かる【チアママ☆インタビュー】
まるっと可愛い男の子「プクリン」が登場する育児4コマを発信中の漫画家・イラストレーター兼1児のママ、どんどんどんぐりさん。「そうそう、こんなことある」とくすりと笑ってしまうどんぐりさんの作品には、あったかい子育てノウハウが満載なんです!
ブログ【プクリン日記】
「ブログを始めてから育児の世界が広がった」
――どんどんどんぐりさんが4コマ漫画作家になったきっかけを教えてください
息子のお誕生とともに記していた簡単な育児日記がきっかけです。文章だけのはずが、息子=プクのできることが増えるにつれイラスト付きに。mixiでサクッと公開していましたが、主人の「どうせならブログ始めたら?」との一言で2006年にブログ化。その時、イラストでは読み返した時に前後の流れが分かりにくい、エッセイ調だとまとめに時間がかかる、などの理由から4コマに統一することにしました。
手描きのノート→mixi→ブログと、ネットを介した道のりで励ましや助言のメッセージを頂ける様になったことは自分にとって大きかったです。1人で取り組んできた育児の世界がとても広がりました。
「半歩下がって見守ること」を意識する
――子育てで一番印象に残っていることは何ですか?
mixiを始める前までは一番辛かったですね。息子はかなりの抱っこ魔で、床に寝かせると即、号泣!常に抱っこで私の腰、肩、腕は激痛が走り、うわぁ、辛いなぁと…(笑)初の子育てな上に、家の中には私とプク二人だけの世界。今思うと、もっと子育て広場などに顔を出していれば良かったなぁと思います。
逆に面白かったことは、たくさんありすぎて選べないくらいですが、最近ではこんなことがありました。お笑い芸人の“オードリー“春日さんのネタ「アパ~!」の絵を描いてプクの携帯に送ると、同時に私の携帯に【本文:アパ~】というメールが到着。離れた場所で同じタイミングで、私はプクに、プクは私に「アパ~!」ネタを送りあっていたんです(笑)アホな親子すぎて、携帯画面を見せ合いっこしながら二人で大笑いしました。
――ママ業で心がけていることはありますか?
プクが小学生になってからは特に、躾について口うるさくしすぎているかも…。寝顔を見て「叱り過ぎたなぁ、ごめん」と反省することもしょっちゅう。「親だから、今、直してあげたい」と言う気持ちが先走り、空回りする時が多々あります。
そんな時はママ友さんから頂いた、<歯がゆいけど、大人は半歩下がって見守るのがいいよ。本当にピンチの時は、サッと助けることのできる半歩ね>と言う言葉に助けられています。理想的な子育て法を分かっているつもりでも、ママとして見過ごせないことがある。そんな時にとても心に響くんです。
育児を楽しむためのポイント
――こうすれば育児はもっと楽しく、ラクになる!というポイントは?
- 何かに書き残す
- 一緒に楽しむ
- 自分の時間を作ってみる
日々のささやかなことを、忘れる前に何かに空き残してみては?今はmixiやブログ、Facebookなど、日記を書く方法は沢山あるので、マメに続けられると思います。嬉しいことも辛いことも旦那さんに向けて発信し、子育て感を共有するのも素敵ですよね。後から読み返せば立派な成長記録になりますよ。
親と一緒にしたことは大人になっても覚えているものだから、子どもが興味を持ったことは一緒に楽しみましょう!クイズを調べたり、九九の覚えを競ったり、学習マンガを読み合いっこしたり…。最初は大変ですが、無駄なことは一つもなく何かに繋がると信じれば、子どもは必ず応えてくれます。「自分も勉強できてラッキー」ですしね。
子育て一色だといろいろと溜まりがち。趣味や仕事など、自分のための時間を作ったり、気分転換のお出かけをしたりすることが大切です。外の空気を吸って、その季節の景色を目に入れるだけでも優しい気持ちになれる気がします。
――全国のmamaPRESS読者にメッセージをお願いいたします。
「腹が立ったら1人小声で『アパ~』」by どんどんどんぐり
家の中限定です(笑)。本気で叱らないといけない時、一呼吸置くために密かにやっています。『フォーッ!』『ゲッツ!』…なんでもOK! 怒りたい時にやると、自分がちょっとバカらしく思えて少しトーンダウンできますよ。
子どもと一緒に楽しんだ毎日の出来事を、お人柄がそのまま表れたキュートな絵で発信するどんぐりさん。「プクリン」の愛らしさや伸びやかな言葉たちに、時に辛くなりがちな育児に悩む私たちの気持ちまで癒されますね。
子どもって可愛い、育児って面白い。どんぐり家族のシンプルな教えで、ママライフがもっと楽しくなりそうです。
▼こんなに広い世界の中で
▼いい一日
文・安田歩美
取材/編集・Nino