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2014.08.14

「ワンワン」「ブーブー」OK!実は発達に良い『赤ちゃん言葉』

「ワンワン」「ブーブー」OK!実は発達に良い『赤ちゃん言葉』

赤ちゃん言葉で話しかけると
語彙力に3倍になるという
結果が明らかになりました!




「ワンワン」「ブーブー」OK!実は発達に良い『赤ちゃん言葉』_1


これまでは「赤ちゃん言葉」は
NGという考えが主流だった…!


赤ちゃん言葉が実は
「発達によい」との結果が!


ただ多くの言葉をかけるのではなく
『子どもと向き合うこと』が大事


 


「赤ちゃん言葉」は赤ちゃんとの会話の中で口にしないほうが良い、ということが近年言われてきたようです。


 


「いずれきちんとした大人の言葉に直す必要があるので二度手間」、「言葉が直らないと困る」、「正しい標準語を一刻も早く教育することが大事」などの意見もあり、特に早期にお受験を考えるご家族からは特に嫌われてきた傾向があるよう。
しかし、そんな考えを覆す研究結果があるそうなので、ご紹介します。


 


最新研究では約3倍の差が!

ところが、「赤ちゃん言葉で話しかけられた子どものほうが、言語の発達が促され、たくさんの言葉を覚えている」という研究結果が発表されたのです
この発表は米ワシントン大学とコネチカット大学の共同研究によるもの。研究内容をまとめると下記のとおり。



【研究方法】
・まだはっきりとした言葉を発さない1歳児26人の普段の言語環境を4日間にわたって記録。


・親が赤ちゃんと1対1で面と向かって話しかけているか、他の人もいる状況で話しているか、赤ちゃん言葉で話しかけているか、などを分析。


親が赤ちゃん言葉で多く語りかけている赤ちゃんは「アー」「ウー」といった喃語をしゃべる回数が多かった、としています。


 


更に、2歳になった時点での語彙力も調査。


ここでは驚くべき数値が記録されています。


・親が1対1で赤ちゃん言葉を多く使っていた赤ちゃんたちは、平均433語


・親が赤ちゃん言葉で話しかける機会が少なかった赤ちゃんたちは、平均169語


その差は約3倍!?と驚きですね。


 


 


 


ポイントは言葉の特徴と話しかけ方


 


どうやらこれは赤ちゃん言葉の持つ特徴に起因するよう。


高い声色でゆっくり語尾を伸ばしたり、単純な発音の繰り返し、といった部分が効果的であるようなのです。


もちろん、これは米国での研究ですから対象言語は英語ですが、日本語でも同じような特徴はありますよね。


発達の途中であるこの時期の赤ちゃんにとっては、それは聞き取りやすく、口に出して真似やすいのかもしれません。


 


さて、ここで忘れてはいけない大事なポイントがあります。


それは「親や周囲がきちんと赤ちゃんと向き合っている」という点。
「どう話しかけているか」が重要だというのです。


赤ちゃんの前では標準語で数多く話せばいい、とい従来の考え方とは大きく異なりますね。


赤ちゃんと向き合って語りかけ、赤ちゃんの放つ言葉に笑顔で応えてあげることで信頼関係を築いたり「会話って楽しい」というコミュニケーションのベースの部分を育んだりすること、それから赤ちゃんのペースでできることを増やしていってあげることが結果的に言語発達にとっても有効だといえるのではないでしょうか。


 


もちろん、早くたくさんの言葉を話すことが全てではありませんよね。


でも、言葉が遅くて…とか、赤ちゃん言葉はダメって言うから… と、ママがちょっと焦ってしまったときこそ、この研究結果を参考にしてみては♪


 


 
文/三田わかこ
Photo/AlBargan


出典元/




参照/赤ちゃんの言葉の発達と前言語期の音声・喃語


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