2014.11.20
静かに待てる子に育つ!フランス式シンプルな育て方
赤ちゃんの夜泣きは、子育ての悩みとして常に話題に挙がるテーマの一つです。いつかは夜泣きを卒業するとわかってはいても「現状をどうにかしたい」と、もがくママは少なくないはず。
そんなママにご紹介したいのは、フランス式育児。なんでも、フランスの赤ちゃんは夜泣きもしないし、子どもたちもレストランでおとなしく座っていられるのだとか。そんな理想ともいえる子育て、どうすれば可能なのでしょうか。
夜泣きしない!暴れない!ママが助かるフランスの子どもたち
毎晩子どもの夜泣きに付き合い、睡眠不足。外食に行けば、テーブルの上をぐちゃぐちゃにされ、大声を出し、挙句の果てに店内を走り回る子どもたち。
日本のママにとって、これが日常であり、子どもの年齢が上がるまでは仕方のないことだとほとんどのママが諦めていることでしょう。
こういった子育ての様子が万国共通なのかといえばそうでもなく、フランスという国の赤ちゃんや子どもたちはまるで“小さな大人”かのようにその場に応じた行動ができる子が多いのだとか。例えば、
- 赤ちゃんが夜泣きをせず、一人でぐっすり朝まで眠る
- レストランでもコースが終わるまでおとなしく座っていられる
- 少しの時間であれば“待つ”ことができる(ちょっとした立ち話の間など)
どうですか? 毎日目まぐるしく動き回る子どもをもつママにとっては、羨ましく思えてしまう理想の姿ではないでしょうか。フランス式育児のポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
どうすればそんな子どもに育つの?フランス式育児のポイントを紹介
- 子どもが生まれたときから一人の人間として尊重して接する
- ちょっとしたことで、すぐに手を出さない(手を貸さない)
- 子どもの様子をよく観察する
- その場にふさわしい行動をするように促す
- 禁止ばかりせずに、少しは大目に見ることも必要
フランス式育児は、日本のママの感覚からすると少し冷たく感じるかもしれません。しかし、泣いても抱かないとか、放置するというわけではありません。
ただ、少しの間だけ観察し、何を訴えているのかを見極めたり、すぐに手を貸さないことで、本人に忍耐をつけさせるというものなのです。泣いている子どもを見ても、自分の子どもの成長を信じて見守るという姿勢が必要なようです。
フランスのママたちは“自分”も大切にする 日本のママは“ママ”になりすぎ!?
また、フランスのママの特徴として次のようなことが挙げられます。
- 自分の時間を確保する術を知っている
- 産後だから、ママだからと、美については妥協しない
- ママ、自分そして妻という役割をきちんと果たしている
日本にいると、子どもに全力になりがち。自分のことは後回し、さらには夫の相手も。しかし、フランスのママたちはそんなことはありません。フランスのママは、自分の時間を作るために夫に育児を任せたり、母乳育児をしないなど、割り切りも上手なのです。
子育ても家事も、夫の相手もすべてを自分で背負うのは無理があります。フランスのママのように、上手に割り切り、子どもにも一人前の行動を促すようにすることで、もしかしたら今の大変な生活に希望の光が差すかもしれませんね。
参照/
フランスの赤ちゃんは夜泣きをしないーパリ発「子育て」の秘密パメラ・ドラッカーマン 著 鹿田昌美 訳 (集英社)
AllAbout「フランスの出産・子育て事情」
ダ・ヴィンチニュース「フランス人は赤ちゃんの夜泣きをあえて放置!フランス式育児は合理的?」
中村江里子が実感した「フランス女性が子どもを産む理由」
写真/photoAC
ニシダカオリ
1986年生まれ。1歳女の子のママ&フリーライター。大学卒業後、自動車メーカーに就職したものの結婚を機に退社、フリーライターに。現在はWEB媒体を中心に執筆活動中。じっとして...
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