2015.03.17
上の子こそたくさん抱っこ!不安を安心に変える“抱っこの重要性”とは
我が子を抱っこしてますか?
大きくなってからこそたくさん抱っこすべきなんです♡
「抱っこ」。子どもを持つママなら、毎日していますよね。でも、自分で歩くようになって、一人で何でも出来るようになってきたら…だんだんと、抱っこする回数が減っていませんか?
赤ちゃんの頃は当たり前にしている抱っこ。でも、本当に大切なのは、子どもが大きくなってからの抱っこなんです!
- ★スキンシップによって、愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌
- ★言葉でうまく伝えられない不安も、抱っこで一気に解決!
- ★抱っこによって、ママとしての自信アップにも!
ほんの短い時間でもOK! スキンシップによって愛情ホルモンが分泌
最近よく耳にするようになった「オキシトシン」。脳の下垂体から分泌されるホルモンで、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれています。もともとオキシトシンは、出産のときに子宮を収縮させて分娩を促したり、母乳を出したりするホルモンです。
桜美林大学心理・教育学系准教授の山口創さんによると、最近の研究によって「人と人が触れ合うことでたくさん分泌され、信頼や安心感を生んだり、絆を深めることもわかってきた」そうです。
また、オキシトシンは、わずかな時間のスキンシップでも分泌されます。例えば5~10分の触れ合いでもしっかりと分泌され、その後50分程度離れていても濃度が高い状態を維持することができるんだとか!
大きくなってからの抱っここそ とっても大切!
とはいえ、子どもが小さいときは意識しなくても毎日している抱っこ。でもだんだんと大きくなるにつれて、その回数が減ってきてはいませんか? 重たいし、長時間抱っこするなんて無理!なんて声も聞こえてきそうですが…。
触れることの大切さ、抱っこの重要性を研究し続けている抱っこ専門家・藤野ゆかさんによると、赤ちゃんの頃の抱っこと、大きくなってからの抱っこでは、その目的が違うのだそうです。
photo/vadimyer
赤ちゃんの頃の抱っこは、歩けないから、眠れないから、などの理由が主ですが、大きくなってからの「抱っこして!」は、不安を受け止めてほしいから。 言葉ではうまく伝えられないけど、でもこの気持ちを受け止めて欲しい…ママの抱っこで安心したい…抱っこにはそんな力があるんです。
そして、しっかりと不安な気持ちを受け止めてあげると、子どもの心はすぐに満たされます。長い時間抱っこする必要はないんです。ほんの数秒、数分抱きしめてあげることが、親子関係をより良くするために重要なことなんですね。
「してあげる」ではなく、 「したい!」の気持ちが大切
抱っこをすることで、子どもの心はしっかり満たされます。さらには、ママ自身の心も満たされるので、母親としての自信もアップします!
抱っこは「してあげる」ではなく、抱っこ「したい」という気持ちが何より大切。産まれてくる前は、早く我が子に会いたい!抱っこしたい!と思っていましたよね? でも実際に子育てがはじまると想像以上に慌ただしく、余裕もなくなり、だんだんと「抱っこしてあげる」に変わってきてはいませんか?
ほんの少しの意識の違いですが、我が子への愛しさが倍増します。 いずれは、こちらが抱っこしたくても、子どもの方から離れていく日がくるかも…その日まで、たくさん抱っこしましょう。
我が家の長男(4歳)も、下の娘が産まれてから、どうしても抱っこの回数が減っています。今年の夏には三人目が産まれる予定なので、さらに我慢や寂しい想いをさせてしまいそう。
だからこそ、意識的に抱っこする機会を作っています。叱ってしまったあと、ちょっとした時間、ぎゅうっと長男を抱っこすると、照れながらもすごく嬉しそう。しっかり心を向き合って抱っこすると、短時間でも満足してくれるんですよね。
「次は○○ちゃん(娘)とかわってあげる!」なんて言ってくれたりもします。きっとオキシトシンが大量分泌されているのでしょう! みなさんも、ぜひ意識的に抱っこする機会を増やしてみてくださいね。
文/水谷 花楓
写真/Stephanie |Anabelrose Photography|
参照/ for-mom 抱っこセミナー・子育てとママ起業支援 ママの自己肯定感をアップする抱っこ専門家 藤野ゆか