2015.04.02
子育てに疲れたママへ『どうか忘れないでください、子どものことを。』
「子どもが喜ぶこと」をしてあげる。
それが「自分自身の喜び」であるという大切な事を教えてくれます。
毎日子育てをしていると、ついイライラしてしまう日もあるかもしれません。いい子に育てたいからと、怒ってしまう事を後から後悔する事もありますね。子育てに行き詰ったり、疲れてしまったママにこそ、この本をお勧めしたいと思います。
★精神科医の佐々木正美さん著書のメッセージブック
★心に刺さる言葉とエピソードに感涙必至!
★「子どもが喜ぶことをしてあげる」ことの大切さに気づけます
「どうか忘れないでください、子どものことを。」
児童精神科医の佐々木正美さんの本です。私がこの本を知ったきっかけは、息子が通う保育園で紹介されていたからでした。
趣味が読書のわたしですが、こういったいわゆる育児本を読んだことがありませんでした。しかしこの本は、現在子育てで悩んだり、疲れてしまっている人には是非とも手にして欲しいと思います。
現在やんちゃ盛りの息子を育てるにあたり、怒ってばかりいてはいけないのではないかとひそかに悩んでいた私には、大変参考になりました。著者の優しい口調が心に響きます。
体験談なども盛り込みながら、諭すような文章で大切な事を教えてくれます。
特に小さな子どもがいるママ、妊婦さんにおすすめ
小さな疑問についても、佐々木さんの考えが書かれていますのでとても参考になります。
例えば、「抱き癖がつかないか」、「甘やかし」、「祖父母との距離感」については、ほとんどが大丈夫と書かれてありました。
安易に肯定する訳ではなく、きちんと納得できる形で説明されているので、なるほどと思えますよね。私自身も、重たくなってきた息子ですが、今のうちにたくさん抱っこしておこうと思わされました。
「子どもが喜ぶことをしてあげる、それが自分自身の喜び」
一番印象に残ったのがこの言葉です。子どもが喜ぶことを親が喜ぶことで「喜びを分かち合う力」が育つのだそうです。コミュニケーションとしてのスタートが親と子で分かち合う喜びなのですね。
子どもにしてあげて、喜ぶこと。
赤ちゃんであればコチョコチョ、もう少し大きくなれば一緒に遊ぶなど。子どもが笑い、喜んでくれることで、自然に幸せな気持ちになるのが親です。こんな自然なことが、最も大事であるということを気づかせてくれました。
子どもを育てるというのは、とても大変なこと。自信満々に子育てをしていける人の方が少ないかもしれませんね。子育て中に、読書の時間を取るというのはなかなか難しいものですが、一時間程度で読めてしまうので忙しいママにもおすすめです。
親と子のコミュニケーションに関する小さなヒントが、きっとたくさんもらえますよ。是非手に取って貰えたらと思います。
文/浜野夢子