2015.06.20
絵やストーリーだけじゃない!正しい『年齢別・絵本の選び方』
梅雨の季節…、子どもとの室内遊びのネタも底をつきますよね。そんな時は絵本を使って、いつもの部屋から広い想像の世界に飛び出したいもの。
そこで、元保育士であり、世界中で老若男女問わず絵本の読み聞かせを行うJPIC読書アドバイザーの聞かせ屋。けいたろうさんに、年齢に合った絵本をどのように選べばいいのか教えていただきました!
0歳から2歳の子どもには「ぱぴぷぺぽ」のはじける音の本を
0〜2歳の絵本選びは、絵やストーリーだけでなく「音」や「リズム」もポイントなのだそうです。
この年代の子ども達が特に大好きな音が「ぱぴぷぺぽ」「ばびぶべぼ」「まみむめも」
上下の唇が震えて音が出る「両唇音(りょうしんおん)」に興味津々。「ぱぱ・まま・ぶっぶー・ぽっぽー・いないいないばぁ!」これらはみんな、唇が震えて楽しいですよね。
確かに筆者の0歳の子も初めて、そして唯一気に入ってくれた絵本は「もこ もこもこ」(文研出版 作・谷川俊太郎 絵・元永定正)で、読んでいる私の口元ばかり見て笑っていました。
また0歳代は視力が弱いため、輪郭が黒で縁取られたようなくっきりとわかりやすい絵本も良いそうです。
『けいたろうさんオススメの1冊』
☆0〜1歳
【だあれだだれだ】(ポプラ社 作・うしろよしあき 絵・長谷川義史)
丈夫なボードブック(厚紙絵本)なので、絵本をなめたり乱暴に扱ってしまうこの時期の子どもにぴったり。「だあれだ?」という問いかけと、「あむあむあむ」という音が魅力です。
☆1〜2歳
【いろいろばあ】(えほんの杜 作・新井洋行)
「ばあ!」「ぶにゅ!」「ぱっ!」など、両唇音が満載で、色鮮やかな絵の具がページいっぱいに飛び出す楽しい絵本です。
3歳からは「先が予想しやすい本」を
3歳くらいからは、「ねずみくんのチョッキ」や「でんしゃにのって」に代表されるように、次々と動物が出て来たり、物事が繰り返されたりする内容が親しみやすいそうです。先が予測出来るというのも、子どもたちにとっては安心なのですね。
『けいたろうさんオススメの1冊』
【どうぶつしんちょうそくてい】
(アリス館・聞かせ屋。けいたろう 高畠純)
こちらはご自身の著書でもありますが、動物園の身長測定シーンでは、カンガルーが跳ねたり、ワニがズルをしたり! さまざまなハプニングが起こります。
これは実際に上野動物園で取材を繰り返し、実際に測ってみた動物も居るんだとか!
もちろん「乗り物が好き!」「動物が好き!」と好みがはっきりしていたら、好きなものがテーマになっている絵本を選ぶのもアリです。
いくつになっても絵本は「読んでもらう」本
ママとしては、絵本を読んで好きになってもらいたいという気持ちの中に「これで文字を覚えてほしい」「感性が豊かになって欲しい」など何かしらの“効果”を期待してしまうもの。
でも何より絵本がもたらしてくれるものは、その前の段階である「親子のかかわりの時間」だそうです。
乳幼児期は特にその「かかわりの時間」が大切で、読む人がいて読んでもらう人がいるという絵本特有のかかわりがもたらしてくれる効果は計り知れません。
子どもが大きくなってきて文字が読めるようになった頃、「ねぇ、絵本読んで」と言ってきたときに思わず「もう自分で読めるでしょ!」と返してしまうのはちょっとさみしい返事。
そんなときは、たまにはママも甘えて、子どもに読み聞かせてもらうのも良いかもしれませんね!
絵本の読み聞かせは、幼少期にママと子どもがゆったり過ごせる貴重な時間です。ぜひ楽しんでみてくださいね!
協力 / 聞かせ屋。けいたろう
文 / みやざき
みやざき
2014年待望の息子を出産した新米ママです。せめて両親は越えて欲しいと、子供の習い事や子育てに興味津々。また希望してからなかなか妊娠できなかった経験から、女性の健康にも日...
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