2015.07.14
赤ちゃんが欲しい人へ!『不妊治療』の開始時期や金額って?
赤ちゃんを希望する夫婦にとって、不妊は深刻な問題。また二人目がほしいと思っても、なかなか授かれない『二人目不妊』も増えているといいます。
いま、日本で不妊症に悩むカップルは6組に1組といわれ、なかなか話題にしづらいテーマですが、不妊に悩んでいる人は多くいるのです。治療を受けるかどうかはさておき、不妊について知っておきましょう。
そもそも『不妊』って?
不妊とは、妊娠を希望するカップルが避妊することなく性生活を行っているにもかかわらず、2年が経過しても妊娠しない場合をいいます。
ただし先日、日本産科婦人科学会が、不妊について妊娠が成立しない期間を『2年』から『1年』にする方針だと発表しました。
不妊治療を始めたきっかけは?
情報サイト『ルナルナ ファミリー』が、ユーザー1,640 名を対象に行った『不妊治療について』の調査によると、ユーザーの57.0%が不妊治療を経験したことがあると回答しています。実に過半数以上です!
そして『不妊治療を始めた理由』を聞くと、以下のような結果となりました。
1 位…「結婚してなかなか妊娠しなかったから」59.2%
2 位…「一刻も早く赤ちゃんが欲しいと思ったから」52.5%
3 位…「年齢が気になったから」49.7%
始めた年齢は?
不妊治療を年齢についてですが、同調査によれば、『30~34 歳』が38.7%と最も多く、次いで『25~29 歳』が31.0%、『35~39 歳』が23.4%と続き、平均は32 歳となりました。
妊娠のしやすさは年齢の増加とともに低下し、35 歳を超えると大きく下がるといわれています。32歳という年齢は、ターニングポイントの35歳を前に、不妊治療を始めるタイミングとなっているのかもしれません。
不妊治療ってどんなことをするの?
「どのような不妊治療を行ったのか」との質問では、『超音波検査、造影検査などの検査』が81.0%と大半でした。不妊治療を受けるとなれば、まずは検査が必要になります。
次に『タイミング法』が78.6%、『人工授精』が37.1%、『体外受精』が23.7%と続きました。タイミング法とは、排卵とセックスの時期を合わせる方法です。
どれくらいの金額がかかるの?
不妊治療にかかる金額を調べてみると、『タイミング法』は、健康保険適用の診療となり、1回数千円程度。
『人工授精』は、健康保険適用外となり、1回2~3万円程度。『体外受精』は、健康保険適用外となり、1回40~80万円程度と高額になります。
不妊治療には、多額の費用がかかる場合もありますが、治療費の一部を国が助成する『不妊に悩む方への特定治療支援事業』や、自治体を通じて、助成金を支給する制度など、様々な助成制度があります。
不妊治療を考えるときは、一度自分の住んでいる自治体の制度を確認してみるといいですね。
「不妊かもしれない」と悩んでいるなら、一人で抱え込まず、パートナーと話し合い、まずは病院へ相談に行ってみましょう。
文/椎名恵麻
参照サイト/
産経ニュース「不妊の定義「2年」→「1年」へ 日本産科婦人科学会」
nifty「不妊治療の費用とは? わたしのマネー術」
「不妊治療について」の調査結果~経験者だからわかる、不妊治療の現状が浮き彫りに…~
椎名恵麻
4歳女の子のママ。2010年よりフリーライターとして活動中。得意分野は美容、ファッション、エンタメ、旅行など。アメリカやカナダに留学経験があり、海外ゴシップ、セレブ美容にも...
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