2015.07.18
子どもを二人以上欲しい人が7割以上!産みたいけど産めない『二人目の壁』どう乗り越える?
「二人目の壁」をご存じでしょうか。
近年では「二人目の子どもが欲しい」と思っているにも関わらず、様々な理由(=「壁」)のせいで、諦めてしまう夫婦が多いようなのです。
この壁がどれほどの夫婦の前に立ちはだかっているのか、また壁を越えるアイデアについて、ご紹介してみたいと思います。
「壁がある」と感じている夫婦の割合は、なんと70.8%!
議員さんや産婦人科医、NPOの代表たちによる『1more Baby 応援団』が、二人目の壁についてアンケート調査を実施。
対象者のうち、子どもを「ふたり以上欲しい」と答えている夫婦の割合は76.7%と高いものでしたが、「二人目の壁を感じている」夫婦の割合もまた、70.8%という高さでした。
「欲しいのに、産めない」と感じている夫婦は、とても多いのですね。
「壁」の原因、1位は経済的な理由
子どもをひとり育てるにも、たしかにたくさんのお金がかかります。「ひとりでも大変なのに、二人目なんて考えられない」というのも、無理はありません。
1位の「経済的な理由」をあげた夫婦は85.1%で、2位以下に30ポイント以上の大差をつけています。
しかし、「年齢」「第一子の子育てで手一杯」という理由についても、それぞれ52.1%、36.3%と、割合としては低くありません。
筆者の周りのママさんたちに聞いてみたところでは、やはりお金の問題を挙げている人が多いですが、
「産休・育休で“迷惑”をかけてしまったし、二人目でまた休みをもらうのは悪い気がする」
「保活が大変すぎて、またあれをやるのは無理だしイヤ」
などの声もありました。
子育ての費用は「意外となんとかなる」?
二人目の壁を感じながらも、出産に踏み切った夫婦もいます。どうやって壁を越えたのか尋ねてみたところ、なんと、一番多かったのは「越えてないけど産んだ」という声でした。
少し驚いてしまったのですが「服は上の子とか友だちのお下がりがもらえるし、節約すればお金はなんとかなりそうな気がした」「塾や高額な習い事は無理だけど、勉強なら私が教えてあげられるし」など、出てくる声はポジティブでした。
二人目の壁を越えるには、「ある程度どうにかできそうな目処を持てるのであれば、産んでしまう」勇気が必要なようです。
『1more Baby 応援団』では、二人目を持てた夫婦の幸福感・満足感についても調査をしています。結果は、いずれもとても高いものでした。
けれど、「二人目を諦めた夫婦は幸せにはなれない? 満足感ある生活ができない?」と考えてみると、そんなことは絶対にない、とも思うのです。
「子どもと夫との三人の生活も幸せだよ!」また「夫婦二人でも楽しいよ!」という道もあるということは、忘れずにいたいですね。
みなさんは二人目の壁、どうやって乗り越えましたか?
文/佐原チハル
参照/
1more Baby応援団ふたりめ意識調査「既婚者の76.7%の理想は子ども2人以上」
1more Baby応援団ふたりめ意識調査「“2人目の壁”の“壁”って何?」
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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