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『子どもの年齢×400円』のお小遣いをあげよう!早めのマネー教育のススメ

『子どもの年齢×400円』のお小遣いをあげよう!早めのマネー教育のススメ

みなさんは、子どもが何歳になったらお小遣いをあげますか? 「まだ小さいからお金はもたせたくない」「親がしっかり管理しなくちゃ」と、先送りにしている人もいるかもしれません。みんなはどうしているのでしょう?




小学校低学年なら8割がもらっている。でも、『ときどき』が半数以上


金融広報委員会の調査によれば、小学生の低学年で8割程度の子がお小遣いをもらっていると回答しています。


でも、よくよくデータを見てみると、『ときどき』という頻度がもっとも多く、6割程度。しかも、金額の回答は100円が最も多いんです。どうやら、『おだちん』程度のようですね。



日本では、子どものお金の話をするのも、なんとなく『タブー』視されていますし、「子どもにお金を持たせるなんて……」という人も多いものです。


しかし、たとえばマネー教育先進国のアメリカでは、幼稚園のころからマネー教育プログラムが組まれており、幼児がお金について学ぶのみ当たり前、という意識があります。本当に、子どもにお金を触らせないままで大丈夫なんでしょうか。



おだちん程度のお小遣いではなく、毎月決められた額をあげて、そのなかでやりくりしてもらうことで、子どもなりに学んでいくことも多いはず。マネー教育にお小遣いを利用するのもアリかもしれません!



お小遣いの金額は「年齢×400円」を目安にしてみる


実は、我が家の幼稚園年長児も、今ものすごくお金に興味をもっています。
「自分のお金を持ちたい」、「自分でお金を払いたい」というので、早いかもしれない、と思いつつ、最近お小遣い制を導入しました。



参考にしたのは、FPの岩下桂子さんの『かしこい子どもを育てるお小遣いトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく』という本。


ここでは『年齢×400円』がお小遣いの目安として提示されていました。ウチの子の場合は、5歳なので2000円。「……多すぎじゃない?」と思うかもしれませんね。



実は、ここには子どもの洋服代や文房具代、上履きなどの消耗する学用品、家族で映画を見に行くときの代金なども含まれているんです。


ピアニカなど、消耗品ではない学用品も、半額は支払うことになっています。どうでしょう。意外と「自由になるお金は少ない」という印象ですよね。



そのほかにも、


・毎月寄付をする


・毎月貯蓄し、月末に残った分も貯金する


・月末には決算し、お小遣い帳を必ずつける



など、岩下さん独自のルールがあります。詳しく知りたかったら、ぜひ本を読んでみてくださいね。



岩下さんは『小学生1年生以降に導入する』ことを前提にしていますが、我が家は少し早めの年長から導入してみました。
そのため、まだわかっていないこともたくさんありますが、子どもなりに、徐々にお金の計算やお金の大切さを学んでいます。意外と失敗もありませんよ!




恐れずに、子どもとお金の話をしよう


お金について何も学んでこないまま、アルバイトを始めたり、社会人になったりしたら、どうなるでしょうか。


まとまった金額の報酬がもらえたことに舞い上がり、必要以上に散在してしまうかもしれません。物欲がおさえられなくなり、最悪の場合借金をふくらませてしまう……なんて人も、世の中には実際にたくさんいるものです。


子どもに数千円程度のお金を渡すことは、少し勇気がいります。でも、大人になってから大きな額を失うリスクを考えれば、今のうちに小さな失敗を積み重ねておいたほうが、いい経験になるかもしれません。



「無駄遣いしてしまった」。「お金が足りなくなってしまった」。そんな壁にぶち当たることもあるでしょう。でも、今ならその都度親がアドバイスしてあげることができますし、失敗してお金を失っても、額が知れていますよね。




今のうちにマネー教育を始めることで、しっかりとした金銭感覚やマネーセンスをもった大人になってくれるかもしれませんよ。


お小遣い制も検討しながら、怖がらずに子どもとお金について語ってみてはいかがでしょうか。




文/村山明日香
参照/岩下桂子『かしこい子どもを育てるお小遣いトレーニング―お金のやりくりで生きる力が身につく』
「子どものくらしとお金に関する調査」(平成22年度)
「13歳のハローワーク」子どもに生きる力を身につけさせるマネー教育








村山明日香

村山明日香

神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...

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