2015.11.17
保育園や幼稚園とはどう違う?気になる『認定こども園』あれこれ
「子どもを預けて働きたいけれど、どこにも空きがない」、「幼児教育を受けさせたいのに、仕事があるので幼稚園には通えない!」…そんな風に悩んでいる方は、『認定こども園』を検討してみてはいかがですか?
名前は聞いたことがあるけどわからないという人も、これを見れば大丈夫! 認定こども園と保育園・幼稚園の違いや、メリット・デメリットをまとめてみました。
「認定こども園」と保育園・幼稚園はどこが違う?
保育園は共働き世帯のため、幼稚園が幼児教育のために作られた施設というのは知っていても、『認定こども園』が何のために作られた施設かは知らない人が多いのではないでしょうか。
実は認定こども園とは、保育園と幼稚園の機能を併せ持つ施設のこと。”幼保一元化政策”のもと、幼稚園・保育園の一体化が図られたことが始まりです。
しかし、この二つは管轄が異なるため、教諭・保育士という資格や1クラスに必要な先生の人数、子ども一人あたりに対する面積など基準も全く違います。そのため、これらを一元化し、均等な教育やサービスを提供しようと始まったのが、『認定こども園』なのです。
これらの基準を定めたのは、内閣総理大臣・文部科学大臣・厚生労働大臣。この基準を満たしていると都道府県から認定された施設だけが、『認定こども園』と名乗ることができます。
誰が保育を行うの?
最近は認可保育園や無認可保育園など保育施設も沢山あり、子どもの怪我や死亡事故など恐ろしい話題もニュースで取り上げられています。中でも親として一番不安なのは、誰が子どもを保育するのかという点です。
『認定子ども園』の場合、きちんと資格を持った先生がいるから安心です。まず、認定こども園には『幼保連携型』『幼稚園型』『保育所型』『地方裁量型』の4種類があります。
そのうち『幼保連携型』には、幼稚園教諭・保育士両方の資格を持った先生(保育教諭)を配置。その他では、幼保連携型と同じく保育教諭か、保育士資格を持った先生が担当するようになっています。
『認定こども園』のメリット・デメリットとは?
まず、大きなメリットとしては、共働き世帯ではない場合でも利用可能という点です。ママが仕事をしていない場合、妊娠や病気などなんらかの理由がなければ保育園では預かってくれませんが、『認定こども園』なら見てもらうことができます。
反対に、フルタイムで働いているため幼稚園を諦めていたという世帯でも、保育時間が長く取られているので利用できるのが嬉しいポイントです。また、『認定こども園』は子育て支援機能も担っており、入園していなくても育児相談をすることが可能です。
子どもの成長や育児の不安も解消してくれるため、とても頼れる存在ですね。
しかし、平成18年から開始された『認定こども園』は制度としての基盤が弱く、実施する施設が少ないというデメリットもあります。また、教育・保育を両立させることにより、事業者に対する負担も大きくなるため、場合によっては保育料が高額になるところも…。
そのため、入園を考える方は事前に細かくチェックすることをおすすめします。
保育と教育を両立させた『認定こども園』は、今後の需要変化が気になる施設です。今はデメリットの方が大きく取られがちですが、定着すればそれもだんだんと解消されていくでしょう。
お子さまの保育園や幼稚園入園を考えいているならば、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?
参照/認定こども園