2016.01.09
私も毒親?毒親の連鎖を断ち切る方法
幼少に受けた母親からの影響により自信を持てないママや、母親にされた辛い経験を自分の子どもにもしてしまい、苦しくなってしまうママもいるかと思います。
いわゆる『毒親』は親から子へと連鎖してしまいがちです。
でも大丈夫。毒親の連鎖は断ち切れますよ。
『毒親』って何?
『毒親』とは、子どもを支配しようとしたり、過度に無関心だったりする親のこと。
毒親の行動パターンを4つあげてみましょう。
1.条件付きの愛で、思い通りになる子どもしか愛さない。
「〇〇ちゃんに負けないでね」「受験は絶対失敗しないでね」「失敗したら買ってあげない」というように、ゾゾゾっとするようなプレッシャーをかけます。
2.言動に一貫性がない。
子どもをけなし続けたり、責め続けたりすることが目的になっている場合です。
「どうせお前には無理だ」と言いながら、「就職しろ」と言ったり、「自宅にずっといて」と言いながら、「遠くの大手企業に勤めて欲しい」と言ったりと一貫しません。
3.断定的にとらえて、子どもに考えさせない。
子どもの喧嘩に対して、話も聞かずに「そんな子は絶交しなさい」というように、白黒で判断して考えを押し付けます。
子どもは思考停止になり、話し合いで解決することを知らぬまま育つので、「完璧主義」や「境界性パーソナリティー障害」になる人が多いです。
4.子どもに嫉妬して呪いの言葉をかける。
親のプレッシャーを受けながら、子どもが就職や結婚をしても、嫉妬して「どうせすぐダメになる」というような呪いをかけて妨害してきます。
『毒親』という言葉が注目されるようになったのはここ数年のこと。それまでは母親に対して違和感があっても、多くのママがうまく消化できないまま子育てをしていました。
『毒親』という言葉が浸透したことにより、「うちの母親は毒親だ!」と気づいた人が増え、自分の子育てについて考えられるようになりました。
(筆者も経験があるので、これを書いている段階で、胸にグサグサ突き刺さりました。)
母のようになりたくないのに、同じことをしてしまうジレンマ
毒親のいる家庭は『機能不全家族』と言われ、『次の世代に連鎖する』とも言われています。母親にされたように、子どもを否定する言い方をしてしまい、苦しくなるママさんも少なくないはず。
自分の子育ての手本が母親との経験しかないので、無意識に自分がされたことを子どもにしてしまうのです。けれど大丈夫!負の連鎖は断ち切れます。
自分は自分、母のコピーではない!連鎖を断ち切ろう!
母親と同じことをしてしまう理由は、自分の自己肯定感が育まれなかったため、子どもの自己肯定感を高める方法がわからないからです。 ですから、まずは自分の自己肯定感を高めると良いでしょう。今さら母親を責めても仕方ないので、自分で自分を癒やしましょう。
「辛かったね。がんばったね。あなたは悪くない。もう大丈夫だよ。」と、大人の自分が、幼少時代の自分を甘えさせて慰めてあげることをイメージして。「ありがとう・ごめんなさい・愛しています」と自分に唱える方法もおすすめです。
うまくできなくても、ポジティブになれなくても自分も全て受け止めて、ありのままの自分を認めましょう。 『アダルトチルドレン』や『境界性パーソナリティー障害』、『完璧主義』についても、知っておくと思考を変えやすくなります。
子どもはあくまでも「他人」だと自覚する
子どもも一人の人間で、子どもの人生があります。いっそ「他人」だと思って、考えや気持ちを尊重しましょう。友だちに接する態度ぐらいがちょうど良いです。
そう考えると、期待しすぎたり、信念を押し付けたり、罰を与えたりするのは間違っていますね。
最後に、毒親の連鎖を断ち切るために、とても参考になる本を紹介いたします。
- 毒になる親 一生苦しむ子供
スーザン・フォワード (著), 玉置 悟 (翻訳) 講談社+α文庫 - 不幸にする親 人生を奪われる子供
ダン・ニューハース (著), 玉置 悟 (翻訳) 講談社+α文庫) - 母を棄ててもいいですか
熊谷 早智子 (著) 講談社
漫画で読みやすいのはこちらです。
人類は進化します。私たちも、母親の世代からは進歩しているのです。虐待の連鎖を断ち切り、子どもを愛して自己肯定感を高めてあげましょう。筆者も呪いの言葉をかけないように、毎日気を付けています。
もし悩んだら行政の電話相談やネットをうまく活用して前向きに解決していきましょう。
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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