2016.04.10
「ママ、これなあに?」春の質問にあなたはいくつ答えられますか?
春がやってきました。一歩外に出れば色とりどりの花が咲き乱れ、小鳥のさえずりが聞こえてきますね。子どもとお散歩に出かけた際に「ママ、これなあに?」と聞かれることも多いでしょう。そんなとき、名前が分からず、「おはなだね~とりさんだね~」なんて適当に答えてしまうのは少しさみしいですよね。
花の名前、鳥の名前、子どもからの質問に答えられたら、なんだかいつもよりちょっとステキな春を見つけられそうな気がしませんか?
意外と知らない?押さえておきたい有名どころの花々
暖かい日差しが降り注ぎ始めると、春の草花は一気に芽吹いてきます。足元から、堤防の隅っこから、春は続々と目を覚まします。歌詞などに使われていても、意外とその姿を知らない花が多いことに驚きますよ。まずは、よく見る花々の名前を押さえておきましょう。
足元からやってくる『星の瞳』~オオイヌノフグリ~
暖かくなってくると、足元にちらほらと咲きはじめる小さな花。それがオオイヌノフグリです。『星の瞳』という別名もあります。
別名『貧乏草』はちょっとひどい?~ハルジオン~
どこにでも咲くことから、別名『貧乏草』とも呼ばれるハルジオン。花言葉の『追想の愛』は、蕾がうなだれたように下向きに垂れることからつけられたそうです。そっくりの夏の花『ヒメジョオン』とは背の高さや花の大きさが違います。
甘い香りが特徴のあの花~ジンチョウゲ~
「いとし面影の沈丁花…」と歌いたくなった人はいませんか? まさに花のひとつひとつが香り出したような甘い香りが特徴です。しかし花のように見えている部分は実は萼(ガク)で、花びらは持ちません。
春にさえずる鳥たちの歌声にも耳を傾けて
我が家の近くでは、2月中旬あたりからウグイスが歌の練習を始めます。なんと、一年鳴かない間に歌を忘れてしまうそうです。春は鳥たちも一斉にさえずり始めます。春しか聞けない美声だからこそ、声の主を探してあげたくなりますね。
実はウグイス色をしていない!?~ウグイス~
「ホーホケキョ」と鳴く春の代名詞『ウグイス』ですが、実はウグイス色をしていません。歌の練習が終わると山にこもって巣作りを始めるので、声は聞こえても姿を見つけるのは難しい鳥です。声が聞こえたら、「ウグイスが歌っているよ」と教えてあげましょう。
目の周りが白く体はウグイス色~メジロ~
ウグイス色の鳥を見つけた! だけど鳴き声を聞いてみると「チーチロチロ…」。あれ? と思ったあなた、その鳥はウグイスではなくて『メジロ』です。花の蜜を吸うのが好きで、比較的見つけやすいのがこの鳥の特徴。前述したとおり、ウグイスはこの季節はめったに姿を見せないので、目の周りが白く、体はウグイス色をしたこの鳥を見つけたら、「メジロがいるよ」と子どもに教えてあげましょう。
春は食卓にも溢れています
イチゴにタケノコ、菜の花…。「春といえば?」と聞かれて思いつく食材はいろいろありますよね。食べ物であれば、スーパーに行けば名前が書いてあるので、子どもに聞かれて困ることも少ないでしょう。ですが、旬の食べ物の中でも、地域によって異なるものもあります。
例えば、春の魚といえば『鰆(さわら)』が有名ですが、関西では『きびなご』が、博多では『シロウオ』が、それぞれ春を告げる魚として知られているようです。
また、春になると食べたくなるのが桜もち。関西と関東で全然違うものを『桜もち』と呼んでいることをご存じでしたか? 関東ではピンク色の生地を薄く焼いたものにあんこを挟んだものがメインですが、関西では道明寺粉を蒸して作ったお餅であんこを包んだものがメジャーです。このように、地域限定で食べられる『春』の味を探すのもおもしろいかもしれませんね。
ぜひ、春の食材を家庭の食卓に取り入れて、子どもと一緒に春の味も楽しんでください。
(関東の桜もち)
(関西の桜もち)
子どものふとした「これなあに?」に、ついアセってしまうママは、きっと私だけではないはず。答えに自信がないと、つい小さい声での返答になったり、聞こえないふりをしちゃったりしますよね…。
ちょっと気付いたことが知識や会話につながると、物を知ることが楽しくなります。この春は子どもと一緒に勉強してみるのも楽しいかもしれませんね。
minami
1984年生まれ。新卒で入社した会社で求人広告の書き方を覚え、人に何かを伝えることの楽しさを知りました。退職後は求人関連のコラムを書いていました。今は4歳と1歳の怪獣2匹に囲...
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