2016.04.13
イチゴの本当の旬は4月~5月!露地栽培のイチゴを楽しもう
クリスマスに向けて出荷のピークを迎えるイチゴですが、それはハウス栽培のイチゴ。イチゴ本来の旬は4月~5月です。この時期には露地栽培のイチゴが食べられるようになります。期間は3週間程度と短いので、ぜひご堪能ください!
クリスマスシーズンのイチゴっておいしい?
クリスマスケーキの上に載っているイチゴが、赤い色が薄いだけでなく、堅くて酸味が強く、甘みの薄いものだった経験はありませんか? これは、クリスマスのピークに向けて、イチゴの卸値が上がっていき、ピークを過ぎると半値にまで下がってしまうという背景があるからです。生産者も高く売れるピークに合わせて出荷するので、中には多少色や食味が悪くても、出荷してしまうこともあるようです。
イチゴは基本的に、店頭に並んだときに一番良い色味になるように出荷されています。
イチゴの本当の旬は春!
イチゴは10月~6月までスーパーの店頭で購入できますが、イチゴ本来の旬は4月~5月です。しかし、実際にイチゴが売れるのは、皆さんがクリスマスケーキを食べる12月で、出荷量が多いのは12月~2月です。でも、この時期はイチゴ本来の旬ではないので、農家の方々はハウスで人工的に温度や日照をコントロールするハウス栽培(促成栽培)をしています。
ハウス栽培のイチゴの旬は2月〜3月で、この時期に一番おいしくいただけます。ところが、4月〜5月になると、木が疲れて少しずつ味が落ちてきてしまいます。そこで登場するのが、露地栽培のイチゴ。外で太陽をたっぷりと浴びたイチゴが旬を迎えるんです。
4月~5月のイチゴは安い
4月~5月のイチゴの多くはハウス栽培ですが、暖房で室内を温めるコストがかからないことと、収穫量が増えることで1年間で一番安く販売されています。普段高くてなかなか食べられないイチゴですが、この時期はスーパーでも安く買えるので、たくさん食べられますね。
最近では、ファーマーズマーケットなどで、農家の方が朝摘みした露地栽培のイチゴが販売されているのを見かけるようになりました。自然な環境で育ったイチゴは、管理されて生産されたハウス栽培のイチゴに比べるとものたりなく感じたり、すっぱさを感じるかもしれませんが、それも太陽の下で育った露地栽培のイチゴの魅力。もし、露地栽培の完熟イチゴに出会えたらラッキーですよ。ぜひ食べてみてくださいね。
露地栽培のイチゴ狩りにいこう!
イチゴの一番おいしい食べ方を知っていますか? それは採れたてを食べること。産地直送のスーパーでも、店頭に並ぶのは一日後、朝採れでも半日ほどかかってしまいます。
そこで最高のイチゴを食べるために、イチゴ狩りに行ってみましょう。完熟した旬のイチゴを採って食べると、子どもたちも大喜びすること間違いなしですよ。また、イチゴが実際にどういう風に育っているのかを見ることは、子どもの教育にはとてもいいこと。自分で大きなイチゴを見つけると、きっと良い思い出になりますね。
露地栽培のイチゴは土や砂がついてることがあります。水を持参して、軽く洗ってから食べてくださいね。また前日、雨が降っていたりすると地面がぬかるんでいることもあります。長靴を持っていくと安心ですね。
お気に入りの品種を見つけよう
イチゴといっても、さまざまな品種がありますよね。それぞれ特徴があるので、ぜひお気に入りのイチゴを見つけてください。
とちおとめ
栃木県で生まれ、現在は日本で一番多く栽培されています。きれいな円錘形で、果肉の堅さ・甘み・酸味ともバランスが良いです。風味がよく、スイーツにしても生食でもおいしい万能選手。
あまおう
福岡県で開発され、『あ』かい、『ま』るい、『お』おきい、『う』まいの頭文字をとって『あまおう』と名づけられました。全体にまんべんなく真っ赤に色づき、光沢があるので食欲をそそられます。粒が大きく、酸味よりも甘みの方が強いのが特徴で、そのままケーキにのせるとインパクト大です。
紅ほっぺ
静岡県で開発。鮮やかな紅色をしており、きれいな円錐形。果肉はしっかりした堅さなので、日持ちはやや長め。甘みと酸味のバランスがとれています。
さがほのか
佐賀県で開発され、西日本でのシェアが大きい品種です。色が真っ赤ではなく、少しピンク色に近い赤色で、大きさはとちおとめと同じぐらい。糖度と酸味のバランスが良いです。
筆者はとちおとめが好みです。品種によって全然味や食感が違うので、食べ比べると楽しいですよ。露地栽培のイチゴが楽しめて、価格が手ごろになる4月~5月こそ、イチゴを楽しんでください。
しみず
都内の大学を卒業後、青果物業界・金融業界勤務を経て、2010年に男の子を出産しました。現在は、子育ての経験を活かしながらライターをしています。健康オタクで、衣食住はできる...
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