2016.07.04
共働き世帯を直撃する『小4の壁』。乗り越えるための備えとは?
小学校4年生は、子育ての大きな転換期。教育内容の変化や、預け先の問題など、共働き世帯にとっても、気にしておきたいさまざまな問題が。
“小4の壁”にぶち当たったとき、世間ではどういった方法を取っているのか、今から準備できることをご紹介します。
子育ての関門!“小4の壁”とは?
“小4の壁”とは、子どもの精神的成長に伴う変化を指します。特に男の子は『ギャングエイジ』といわれ、子ども同士が団結してやんちゃな行動をとるなど、ママに心配をかけることが多いことからそう呼ばれるようになりました。
特に共働き世帯にとっては、学童保育が年齢制限を設けていて使えなくなってしまったり(※)、子どもが学校の勉強についていけなくなってしまうなどの問題がこの時期に起こりやすいことから“小4の壁”と呼ばれることも。
特に、昨今は『考える力』強化を掲げる政府の方針により、文章題が増し、教科書の厚みが増し続けていることで、勉強についていけなくて嫌いになってしまう子どもが増える傾向が強まっています。
※2015年から、学童保育の対象年齢は3年生だったのが6年生まで拡大されましたが、まだまだ待機児童も多く、年齢制限を設けなくてはならない学童も多いのが現状。実際に小学校卒業まで利用している家庭は少ないようです。
“小4の壁”にぶち当たったときの対応策はあるの?
小4の壁に当たっている、これからぶち当たる可能性のあるママたちからは、「共働きしにくいように世の中できてるなぁと実感」など、不安・不満の声が続々。でも、当たってみると意外とすんなりいったという実例もあるのでご安心を。
「ちょうどサッカーに興味を持ち始め、夏休みも頻繁に練習があったので、1人で過ごす時間は意外と少なかった」というママから、「近所の子どもたちとも遊ぶ機会ができて、親にべったりしなくなる」という方まで。1人きりのお留守番でも、「口うるさい人がいないのがうれしそう(笑)」と、意外にも楽しく過ごしていたという子もいるようです♪
今から準備して、“小4の壁”を乗り越えよう!
小4の壁を乗り越えるには、時間のやりくりが大事! 特に学習面では、ママのサポートも必要となります。そのために考えられるのは、以下の4つ。
ルール作り
ママが帰るまでに宿題を終わらせておき、帰ったら一緒に見直しをするという風に、苦手科目を補えるルールを家族で考えてみましょう。
不得意科目を扱っている塾に通う
ママが空いた時間で教えられるならいいのですが、そうもいかない家庭も多いと思います。その場合は、不得意な科目だけでもいいので、塾でしっかり学んでみるのもおすすめです。
サッカーやピアノなど、興味のある分野も視野に入れて!
ママが帰るまでの間、勉強だけしかできないなんて、子どもにとっては退屈。そうなると、さぼり癖もついてしまいます。子ども本人がどんなことをして過ごしたいか意見を聞いてみて、楽しく過ごせる時間を作ってあげましょう! また、習い事なら1人で過ごす時間も減るので、ママも安心して過ごすことができます。
どうしても1人での留守番が避けられないなら、3年生頃から特訓
学童保育を利用できなくなってしまう場合、いきなり1人で過ごすようになると、子どもにプレッシャーをかけてしまうかも。そうならないためにも、3年生頃から少しずつ1人で家にいる時間を作り、慣れさせていくといいでしょう。
小学4年生という新たな環境で、心配は尽きませんが、ここでご紹介したように、意外と子どもはあっけらかんと乗り越えていくケースも多々あります。話し合いをして方針を決めたら、あとは子どもを信じて、肩に力を入れすぎずに対応していきましょう♪
参照/
BRAVA(ブラーバ)「乗り越えろ!小4の壁 〜学童を辞めた後の子どもの過ごし方」
日経DUAL「共働きが“小4の壁”を感じる夏休みが始まった! | パパライターが直撃「学童が知りたい!」」
All About「小4の壁~子どもがひとつ、変わるとき [子育て] 」
マイナビニュース「学童保育の待機児童数は1万6,957人 – 東京、埼玉など都市部に集中」
ベネッセ教育情報サイト「学童保育が終了……みんなはどう過ごしている?」