2016.08.14
この発熱いつもと違う!肌に赤みが生じたら『ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群』を疑って!
『ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群』は、あまり聞きなれない病名ですよね。この病気は子どもがかかりやすく、乳幼児がかかると重症化する恐れもあるものなんです。
『ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群』の原因は?
表皮の角質をはがし、毒素を作り出してしまう『黄色ブドウ球菌』。のどや鼻の粘膜に黄色ブドウ球菌が付着し感染すると、血液に入り込んだ毒素が全身にまわります。そして、毒素が皮膚に達したときに、『ブドウ球菌性熱傷皮膚症候群』の症状が現れるのです。
発熱や赤みなど…気になる症状は?
発熱とともに、口や鼻、目の周りに赤みが生じ、かさぶたを伴う水ぶくれや湿疹、目やにが生じます。ただ、新生児の場合は高熱、乳幼児の場合は微熱を発症することが多いよう。進行すると、感染部分がまぶたや首、わきの下、足の付け根など体全体へと広がります。
やがて赤くなった部分に水ぶくれが現れ、やけどしたときのように触るだけでズルズルと大きく皮がむけて、激しい痛みを伴うことも。
また、免疫力の弱い小さな子どもは、重度の合併症を招くおそれもあります。さらに、はがれた皮膚から体液がしみ出したり、蒸発したりしやすくなるので、脱水症状にも注意する必要があります。
感染が疑われたらすぐに医療機関を受診しましょう!
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群が疑われる場合は、すぐに皮膚科や小児科などの医療機関を受診しましょう。ほとんどの場合は入院し、抗生物質の投薬や注射での治療により、1週間程度で症状が改善していきます。また、脱水症状を起こしやすい状態のため、併せて水分を補給する治療も行われるようです。
赤みが引いて、はがれる皮膚がカサカサと乾いた状態に変わったら、もう一息のサインです。退院後は家庭内でできるだけ安静に過ごし、こまめな水分補給と消化の良い食事を与えるよう心がけましょう。肌がとてもデリケートな状態なので、皮膚の乾燥を防ぎ、清潔さを保つことも必要です。
発熱のあとに、全身が赤く腫れたり湿疹が現れたりしたら、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の可能性があります。特にかかりやすいのは子どもですが、まれに大人に感染することもあるのだとか。また、他人にも感染するため注意が必要です。
有効な予防法は見つかってはいませんが、適切な治療を行うことで完治できる皮膚疾患です。ママができるだけ早く子どもの異変に気付き、専門の医療機関を受診することが、重症化を避けるカギになるのです。
参照/
ヘルスケア大学「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)の症状・原因・治療法」
イクシル「子どものブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因と症状、対処法は?」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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