2013.02.26
ウチの年収って低すぎ?気になる年収300万の本音
充実ライフを送る秘訣を大公開!!
今回のテーマはズバリ“お金”! 実は多くのママが、自分の家庭の年収が低いんじゃないか…と悩みを抱えているようなんです。そのラインは“年収300万円”。お金の悩みって、いくら親しいママ友がいてもなかなか相談しにくいですよね…。
そんな“年収300万円”の悩みを抱えるママの力になりたい! そう考えたmamaPRESS編集部は、さっそく調査を開始。その答えを発見しました!
気になる結果はコチラ!!
★年収300万円=貧困層
という事実…。
★でも、20代では平均額!
年収としては普通なんです!
★お金がなくたって幸せです♪
そんなママたちの共通点は
“助けられ上手”!
国が行っている“民間給与実態統計調査”によると、平成22年の20代前半の平均年収は254万円、20代後半は336万円との結果が。そうっ! 20代の年収は、250~300万円が当たり前なんです! しかも子育て世代である20~30代の年収は、ここ十数年でじわじわ低所得化しているそうで…。
にもかかわらず、世間では「年収300万は貧困層でしょう?」という心ない意見もチラホラあります。20代では当たり前の“年収300万円”ってそんなに貧しいレベルなのでしょうか?
そんなママたちを間近で応援されているNPO法人ふらっとスペース金剛の代表理事・岡本聡子さんに、年収300万円でもHappyに過ごすにはどうしたらよいか、お伺いしてきました!
――ズバリ、20~30代の家族で世帯年収300万円というご家庭は多いでしょうか?
「出逢う人たち全員に聞いてるわけではないですが、20~30代の世帯年収が“300万円”は多いようですよ。ごくごく一般的だと思います。
ですが、年収は同じでも、置かれた状況によってお金の感じ方は大きく変わるのではないでしょうか。例えば、現金収入は200万円だけれど、“人同士の助け合いが盛んで、食べる野菜や米は困らない”地方での子育てと、300万円でも“家賃や物価が高く、暮らしに余裕がなくなってしまう”都会での子育てでは、随分違うと思います。
ですから、一概にお金のことだけで貧困をはかるのは難しいかもしれませんね。大事なことは、人と比較しないで日常の中に『Happy』を見つける力、だと思います。私がこの10年間、そして今も続けている子育て支援活動を通じて感じることですね。」
――なるほど。ただ、なかなかゆとりある生活を持てない年収300万世帯で、Happyを見つけるには、どうしたらよいのでしょう?
「無理せず、身近なところでHappyを見つけることでしょうか。私が見てきたママたちで言えば、ママ仲間でおにぎりを持参して公園でピクニック気分を楽しんだり。家計の足しに、とママ同士が集まってワイワイ内職をしたり、子どもを預け合える仲間をつくって、短期のアルバイトをする方もいます。
そして、『家では冷房も暖房も使わない』と私たちのひろば(※注:NPO法人ふらっとスペース金剛が運営する“ほっとひろば”)に遊びにくるママたちもいます。光熱費の節約にもなるし、子育て仲間も見つけられますからね。気分転換もかねて、こういった公共の場所を利用するのは良いことだと思いますよ。」
――お金に余裕がない!という環境でも、幸せに過ごしているママがたくさんいるんですね! そのママたちの共通点とは?
「『助けられ上手』ということ。自分でしっかり子育てしなきゃ!という気持ちが強いほど、人や物、サービスに頼ってはいけないと思うのでしょうが、声を大にして言いたいです。悩んだり困ったりしたら『手伝って』と助けを求めていいんです。例えば、ママ仲間や家族、制度やサービスだったり。地域によっては、子育て家庭向けの住宅手当や特典、サークル支援などもしています。自治体の広報やネットでチェックしてみてくださいね。
“ええ塩梅”“適当”というのも子育てを楽しむ秘訣。“ちょうど良い”というのは、いつも頑張っているばかりではなくて、時には力抜いたりさぼったり、を自然にできることだと思いますよ。
もし、安心して身近に頼れる人がいない場合は、市役所の子育て関連の窓口に勇気をだして連絡してみてください。私は大阪にいるので、すぐにとんでいける近所ではないかもしれませんが、このサイトを眺めているあなたの子育てを応援しています!」
岡本さん、力強くも優しさと愛情に満ちたエール、ありがとうございますっ!
そう、お金があるから幸せってモンじゃない! 今感じている不安や悩みを解消できるよう、この機会に人に頼る勇気を持つこと。そしてお金との付き合い方を見つめ直してみることが、幸せへの近道かもしれないですね!
【取材協力】
『NPO法人ふらっとスペース金剛』
大阪府富田林市で地域の子育て支援ひろば「ほっとひろば」・保育・地域づくり「子どもわくわく体験隊」の活動をしているNPO法人。
「ふらっとスペース金剛」という名前には、誰もが“ふらっと”気軽に立ち寄れる場所、flat(対等な)関係でいられる場所でありたいという願いが込められている。
※TOP画像はイメージです。企画内容とは関係ありません♪
(取材・文/山田郁子)