2016.09.08
日常の中で災害へ備えよう!親子で防災について知る絵本5選
近年では、地震や台風などで各地に大きな被害が出ているため、日頃家族で防災について話し合っているという家庭も多いのではないでしょうか。避難袋や避難場所の確認も必要ですが、日頃から防災について子どもも大人も意識することが大切です。
9月は防災の日、そして防災週間が定められています。絵本を親子で一緒に読みながら、防災について考えてみませんか。
『じしんのえほん』
出典:絵本ナビ
監: 国崎 信江
絵: 福田 岩緒
出版社: ポプラ社
『じしんのえほん』は1人でいるときに地震に遭遇したら、どうなるのか、どのように行動したらよいかなどを紹介した本です。学校で行う避難訓練とは違い、公園で遊んでいるとき、1人で留守番をしているとき、下校途中のときなど場所によって対応が異なります。自分の命を守るために読んでおきたい1冊です。
読者のママの声
小学校1年生の子供たち目線で、地震が来たら、どうするか?という事が分かりやすく描かれています。1人での下校途中で地震が来たら・・・、1人でお留守番の時に地震が来たら・・・、海やスーパーマーケットで地震が来たら・・・など、様々な場所での対処方法が書かれています。子供目線と、親目線との両方が書いてあります。また、最後のページには災害用伝言ダイヤルの使い方、待ち合わせの方法などがあって、我が家も地震についてしっかり親子で学べました。一家に1冊、お勧めです。
『はなちゃんの はやあるき はやあるき』
出典:絵本ナビ
作:宇部 京子
絵:菅野 博子
出版社: 岩崎書店
東日本大震災のときに“奇跡の脱出”としてニュースになった、岩手県野田村保育所を元にした絵本。この保育所では園児90人が1人も犠牲者を出すことなく、無事に避難することができました。そして、それは毎月行われる避難訓練のおかげだったといわれます。
この絵本にでてくる『はなちゃん』は、ちょっとのんびり屋さんの女の子。いつもみんなに遅れるので、早歩きの練習を始めました。そんなある日、おおきな地震が起こって…。
震災が来たときに、とっさに行動することは難しいもの。避難訓練の大切さを再確認できる1冊です。
読者のママの声
娘が通っている園では、毎月避難訓練をやっています。なので、娘もこの絵本で描かれていることは理解していました。「これ、くんれんでしょ!いつもやってるよ!」と言っていました。ただ後半、津波のシーンが出てきたりするところは娘には難しかったようです。 一方で私は胸がしめつけられる思いがしました。どうしてもあの震災を思い出してしまって・・・。でもこれが現実。こういう自然の厳しさをしっかり知って、自分の身を守る方法を分かっておくこと。それがすごく大切ですよね。 親子で読んでおいてよかったなと思った一冊です。
『はしれ、上へ! つなみてんでんこ』
出典:絵本ナビ
文: 指田 和子
絵: 伊藤 秀男
出版社: ポプラ社
この本は東日本大震災で大津波から逃れた岩手県釜石の小・中学校の実話を元にした絵本です。“つなみ てんでんこ”は東北地方の言い伝えで「津波はあっという間にやってくるから、いざというときは1人で逃げて自分の命を守れ」という意味です。“自分の命を守るのは自分だ”という生き抜くことの大切さと厳しさが胸に響きます。小学校低学年くらいから、大人まで多くの方に読んでほしい1冊です。
読者のママの声
東日本大震災で津波に襲われた、岩手県釜石市の子どもたちの実話を描いた作品。 鵜住居小の男の子の視点で描かれます。2011年3月11日、5時間目がもうすぐ終わるころ、大きな地震があります。 揺れが収まってからのみんなの行動は実に適切だったのですね。日頃の津波対策の防災訓練が身についていた子どもたちは、いち早く津波を察知し、次々と避難場所を変え、難を逃れるのです。伊藤秀夫さんの絵は力強く、現場の様子がジンジン伝わってきます。巻末などには、避難ルートの地図も添えてあり、その行動力に驚かされます。子どもたちの実話だからこそ、子どもにとってもこの行動から学ぶことはたくさんあると思います。それだけに、こういった記録は大切にしたいと思います。
『親子のための地震イツモノート』
出典:絵本ナビ
編・著:地震イツモプロジェクト
絵:寄藤 文平
出版社: ポプラ社
10万部突破のベストセラー『地震イツモノート』の子ども版です。地震に対しては親子で“もしも地震がおこったら”ではなく、“いつでも地震は起こる”という心構えで備える必要があります。多数のイラストと地震の経験者の方たちの言葉で、地震と防災について子どもにもわかりやすく伝えてくれる本です。
読者のママの声
日本に住んでいる以上、地震は「あたりまえ」、ぐらいの心構えが必要だなと思いました。 いろいろな自己防衛のアドバイスが参考になります。ユーモア交じりのイラストで、子どもにもとてもわかりやすく紹介されているのがよかったです。ご近所さんとのコミュニケーションや、アウトドアに慣れておくことなども、大切な防災だとわかりました。
『ちびまる子ちゃんのあんぜんえほんどうしたらいいの?じしん・かじ』
出典:絵本ナビ
作・絵:さくら ももこ
出版社: 金の星社
テレビでおなじみのちびまる子ちゃんと一緒に、防災について学ぶことができます。火事になったら、地震が起きたらどうしたらよいか、わかりやすく描かれた絵本です。この本はシリーズになっていて、『ルールを守ろう交通安全』『ゆうかい・まいご』『けが・やけど』があります。どの本もわかりやすく、親子で学べる1冊です。
読者のママの声
こどもの好きな「ちびまるこちゃん」。じしん・かじの怖さを、わかりやすく、アニメでしているので、楽しくマンガを読んでいるかのように、真剣にみていました。天災である地震・火事は、怖いもの。いつおこるかわからない。その為にも、非難訓練や、火の用心をすることを、子供と一緒に、親も再確認ができました。とても勉強になる、ためになる本でした。
いつ起こるか分からない災害には、日頃からの備えが大切です。もし地震が起きたら、津波が来たら、火事になったら…。自分の身は自分で守れるように、子どもと話しておくと安心ですね。
今回ご紹介した絵本は、『絵本ナビ』ですべて購入することができます。気になる絵本があれば『絵本ナビ』では無料会員への登録で絵本の試し読みもできますよ。親子で絵本を通して、防災意識を高めてみてくださいね。
協力/絵本ナビ
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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