2017.03.13
3月以降は要注意!冬休み~入園・入学シーズンにかかりやすい子どもの病気4つ
3月を過ぎて気温が暖かくなってきたとはいえ、まだまだ寒暖差も激しく体調を崩しやすいこの時期。4月からは入園・入学で生活環境も変わり、集団生活の中で病気をもらうことも多くなります。
そこで今回は、3~4月に子どもがかかりやすい病気と、その予防法についてまとめました!
溶連菌(ようれんきん)感染症
溶連菌感染症とは、溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)という細菌による感染症。冬休みの前後や新生活が始まる春先に流行することが多いといいます。
39~40℃の高熱と、喉の痛み、扁桃腺の腫れが特徴で、腹痛や嘔吐をともなうこともあります。ほとんどの場合、薬(抗生物質)をきちんと飲み切ることで症状がおさまりますが、合併症が現れると長引く場合も。
溶連菌感染症のワクチンはなく、咳やくしゃみなどから感染するため、予防するには手洗いやうがい、マスクを着用し、喉の痛みなど気になる症状を訴えたら、早めに受診するようにしましょう。
水疱瘡(みずぼうそう)
水疱瘡は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、冬から春にかけて多く発生します。
頭皮や粘膜など全身に水疱(水ぶくれ)が現れ、感染力がとても強く、水疱から直接うつりますが、発病初期は咳やくしゃみなどからうつることも。
90%以上の人が10歳までにかかるといわれており、最近はかかる年齢も低くなっていることから、保育園、幼稚園の入園で集団生活を迎える春先は特に注意しましょう。
予防するには水ぼうそうの子どもに接触しないことが大切ですが、1歳以降であればワクチンを摂取できるので、早めに対策しておきましょう。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
おたふく風邪は、ムンプスウイルスによる感染症です。3~10歳の子どもに感染することが多く、以前は入園・入学時期でもある冬から春にかけて、最近では季節に関係なく年中流行する傾向にあるんだとか。
耳の下(耳下腺)あたりが腫れる症状が出ますが、腫れ始める前後5日間が最も感染リスクが高く、潜伏期間中に周囲に感染させてしまう場合も!
咳やくしゃみなどで感染するので、日頃から手洗い、うがい、マスクで予防するのはもちろんですが、ウイルスがついた物や感染者と接触することでも感染するので、集団生活の中では完全に予防しにくいのが特徴。
1歳以降であれば発症予防効果のあるワクチンを接種できるので、集団生活に入る前に早めに免疫をつけておきましょう。
感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)
11月から4月にかけて流行する感染性胃腸炎。ノロウイルスは秋口から冬にかけて、ロタウイルスは真冬から春にかけて流行し、毎年この時期は保育園や幼稚園でも集団感染が報告されています。
症状は嘔吐や下痢、それによって脱水症状を起こす場合も。ウイルスに直接効く薬はなく、治療は対症療法が中心になります。
咳・くしゃみなどの飛まつ感染だけでなくウイルスに汚染された物との接触によっても感染するので、手洗い・うがい・マスクに加え、消毒などの対策が重要。ロタウイルスは生後6週から摂取できるワクチンでも予防できます。
感染性胃腸炎の詳しい対策については、こちらの記事もご覧ください
アルコール消毒は効かない!ノロウイルス対策に有効な消毒法は2つ
ママと一緒にいるときなら最大限気をつけていられるけれど、ちょっと目を離したすきに、何を触っているのかわからないのが子ども。暖かくなって外で遊ぶことも多くなりますが、外は目に見えない病原菌も心配ですし、4月から始まる集団生活では親の目も届かなくなるので一層注意が必要です。
4月からの新生活を楽しく過ごせるよう、早めの予防接種や日頃からできる対策を徹底しつつ、しっかり子どもの体調をケアしてあげてくださいね!
PHOTO/wavebreakmedia/Shutterstock
参照/
認定病児保育スペシャリスト「いつ!?どんな病気にかかる!?子どもに多い病気の年間カレンダー」
いわせこどもクリニック「春に多い病気」
WOMAN’S PARK「溶連菌感染症」
ヘルスケア大学「溶連菌はうつる?流行時期と感染予防対策」
WOMAN’S PARK「水ぼうそう(水痘)」
みずぼうそう.jp「みずぼうそうについて」
ヘルスケア大学「前兆がある?おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の流行時期と予防法」
ヘルスケア大学「感染力は強い? おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はうつるのか」
WOMAN’S PARK「ウイルス性胃腸炎」
mamaPRESS編集部
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