2017.06.19
子どもの食いつきが違う!? 離乳食・幼児食に“りんご”で甘味付け
多くの育児書では、生後7ヶ月から離乳食に砂糖を使ってOKと書かれています。
しかし、同時に“ほんの少しだけにしておいて”“使用はできるだけ控えて”など、量に気をつけるように書かれていることも多くあり、何となく子どもの食事には砂糖を使いづらいというママも多いのではないでしょうか。
でも、料理の甘味付けに使えるのは何も砂糖だけではありません。“りんご”も甘味付けに役立つ食材なんですよ。
砂糖やみりんの代用に“すりりんご”
離乳食や幼児食、できるだけ砂糖やみりんを使いたくないというママにおすすなのが“りんご”です。すりおろしたりんごを料理に入れると、ほんのりとした甘みをつけることができ、砂糖やみりんの代用になるんです♪
筆者には2歳の男の子がいますが、子どもの料理には砂糖やみりんを使わないようにしています。でも、やはり食べられる食材が増えて料理のバリエーションが広がってくると、メニューによっては「ちょっと甘みをつけたいな」と思うことも多くなりました。
そこで活用しているのが“りんご”。同じメニューでも、りんごを入れたのとそうでないのは食いつきが違います。
ちなみに、りんごは離乳食の初期から食べてもいい食材とされています。しかし、アレルギーの可能性がまったくないわけではありませんので、慣れていない子は、まずはりんごそのものに慣れてから離乳食に活用してみてくださいね。
子どもに合わせた具材で『ひじきの煮物』
和食を代表する煮物には、やっぱりほんのりとした甘みがほしいところ。その甘みをすりりんごでプラスしちゃいます。やさしい甘味で食べやすくなりますよ。同じようなレシピできんぴらごぼうも作れます。
お鍋に水で戻したひじき、人参、豚肉などの具材と、すりりんご、しょう油、具材の高さと同じくらいの出汁を入れ、水分がなくなるまでやわらかく炊いたら完成です。
分量は幼児食用に、乾燥ひじき10gなら、人参1/4本、りんご1/8個、しょう油小さじ1/2杯で、3~4食分のひじきの煮物が作れます。離乳食の子は、りんごやしょう油をさらに少なくしてみるといいでしょう。
ひじきの煮物のポイント
ひじきは離乳食の中期後半~後期頃(生後8ヶ月~9ヶ月頃) から食べてもいい食材とされています。たっぷりの水でやわらかく戻してから使いましょう。
また、煮物に入れる具材は子どもの月齢や好みに合わせて。しっかり噛めないうちは指でつぶせるくらいのやわらかさになるまで煮たり、つぶしたり、細かく刻んだり、こちらも子どもに合わせて調整してみてください。
しょうがは入れない『豚のしょうが焼き風』
肉が苦手という子は意外と多いのではないでしょうか? 実は筆者の子も肉類が苦手。そこで、りんごをプラスしたメニューを試してみたところ、まったく食べなかった肉類を食べるようになってビックリ!
同じ作り方で、鶏そぼろ、味付きの焼き魚なども作れます。細かく刻んでごはんに混ぜるとより食べやすくなるようです。
豚肉は下準備として10分ほどすりりんごにつけておきます。豚肉を焼くときはフライパンで、つけていたすりりんごを軽く落としてから焼きます。焦げやすいので火加減に気をつけて。焼き上がりの直前に醤油を1~2滴たらして完成です♪
使うすりりんごは豚肉の量に合わせて、豚ロース2枚ならりんご1/8個分くらいあれば充分です。
豚しょうが焼き風のポイント
豚肉はロース肉やひき肉を、離乳食後期(生後9ヶ月以降)から食べることができます。脂肪の白い部分を包丁で切り落としたり、下茹でして脂を落としたり、月齢に合わせた下ごしらえをしてから使いましょう。
しっかり噛めないうちは細かく切ったり、すりつぶしたり、子どもに合わせて食べやすくしてあげてくださいね。
また今回は“しょうが”を使用していません。しょうがは薬味として用いられ、小さな子にとっては刺激物に。そのため、離乳食期や幼児食期には控えたほうがいいでしょう。あくまでも“豚しょうが焼き風”として味をイメージしてみてください。
毎食にりんごを入れるとなると量が気になるところですが、特に食べてほしいメニューに加えて反応を見てみるといいかも。ぜひ試してみて♪
TOP PHOTO/AnjelikaGr/ShutterStock
参照/
厚生労働省(離乳編)
山下 二子
1984年生まれ。大阪在住。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職したのち、大手コールセンターへ転職。採用・研修・労務管理等を務めたが転居によ...
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