2017.08.15
親同士が子どもを預け合う『なかまほいく』が全国各地で拡大中!
新しい育児リフレッシュの手段として、親同士が互いの子ども(0~3歳児)を短時間預かり合う『なかまほいく』が全国で拡がりをみせています。
用事で預けたいときにはもちろん、ママ同士の触れ合いや育児の孤独感の解消、情報を共有するのにも頼りになるこの取り組み、あなたはご存知でしたか?
新しい託児スタイル『なかまほいく』って?
「子どもを預けてちょっと息抜きしたい!」「用事があって子どもを預けたいけど近くに頼れる人がいない…」、そんなママのニーズを実現すべく誕生したのが、世代型の子育てサークル『なかまほいく』です。
2011年に埼玉県のNPO法人『新座子育てネットワーク』が専門家の意見(児童発達心理など)を参考にしながら考案したもので、ママ同士が助け合って、お互いの子どもを短時間預かり合うというもの。
また、その活動を通して子育て中のママが感じる負担感や孤立感を解消するのも目的のひとつです。
そして今現在、このサークル活動は、所定のプロセスを経て認められた個人や団体のサポートによって日本全国に拡がりつつあるんです!
なかまほいくの活動内容
なかまほいくに参加できるのは0~3歳の子どもとその親、定員は10組程度です。活動は週に1回(半日程度)で、全10回ほどを同じメンバーで行います。
そのうちの最初の数回は親子活動(交流ゲームなど家庭ではできない遊びを楽しむ)がメインで、ここでお互いの信頼関係を築き、 その後は“子どもを見守るグループ”と“リフレッシュするグループ”に分かれてカフェトークや手芸などをしながらそれぞれの時間を過ごすようになります。
開催場所は地域の公共施設や子育てに適している場所が使われ、費用は多くの場合1回につき500円程度です(地域や会場などにより変動はあります)。ちなみに、毎回サポートスタッフが2名ほど同席します。
預け合いをすることでママにも子どもにもメリットが!
この活動について、実際に利用した人や専門家などに調査してみると、ママと子どもの双方にメリットがあることが分かりました。
ママへのメリット
孤独な育児から解放される
ママ友を作るきっかけになり、他の親子とコミュニケーションを取ることで育児中のママが感じやすい孤独感を取り除いてくれます。
心身ともにリフレッシュ!
子育て中の適度な息抜きになり、心身ともにリフレッシュすることで気持ちにゆとりが生まれ、またがんばろう!という気持ちにつながりますよ。
ママ同士の情報交換の場に
他のママたちと交流することで、育児などに関する情報交換や共有によって自分の知識を深めたり成長につなげることができる。また、“子育ての仲間”を探すこともできます。
子どもへのメリット
内面の成長スピードもアップ
他の子どもたちと触れ合うことで刺激を受け、内面的な成長のスピードもアップ。子どもの輪の中に入ることで社会性を学ぶきっかけにも。
お友達つくりのきっかけに
ママと同様、お友達作りのきっかけの場になったり、なかまほいくを通じて家族以外の大人を“信頼する”という気持ちを育みます。
“慣らし保育”体験ができる
幼稚園などで本格的に集団生活を学ぶ前に、少しずつママの手を離れる経験を積むことで“慣らし保育”のような体験をすることができます。
このように、ママ自身の『育児力』を引き出すとともに『子どもの成長』も引き出してくれるのがなかまほいくの魅力なのです。
楽しそう! 利用してみたい!と感じたママもきっと少なくないはず。なかまほいくは2017年7月現在、10の都府県で実施されています。
全国にまんべんなく拡がるのはまだこれからですが、気になるママは近くで開催されているかチェックしてみてくださいね。
全国の『なかまほいく』情報はこちらで確認
なかまほいくの仲間
PHOTO/Alena Ozerova/Shutterstock
参照/
新座市HP「なかまほいく事業のご案内」
とうきょう子育てスイッチ「生涯の『子育て仲間』をつくるお手伝い。NPO法人新座子育てネットワークの『なかまほいく』」
なかまほいく
毎日新聞「なかまほいく 親が乳幼児預かり合い 東京・墨田区が施策」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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