実はめっちゃ家族思い!小籔千豊さんにインタビュー
ママ支援&子育てイベント「HAPPY MEETS×ママまつり2013@大阪」でのトークイベント終了後、楽屋で小籔千豊さんに突撃インタビューをしてきました。
ママたちの質問に対して、まるで“すべらない話”を見ているような楽しいお話を時間ギリギリまでして頂きました。いつもTVで見る毒舌な姿ではなく、やや思想感がつよいながらも家族愛に溢れた楽しいインタビューになりました。
今回は、小籔さんの「子育ての楽しみ方」を聞いていきました。というより、質問を投げかけただけで、あとは笑ってうなずくだけの小籔劇場でした(笑)
「子育てを楽しみたいと考えるのは反対」
mamaPRESS:ママたちは毎日の育児や子育てを楽しんでいる反面、大変だと感じることもあります。今日は小籔さんに「子育ての楽しみ方」を聞きたいと思っています。
小籔:まず、子育てというものは楽しいものではないんです。楽しむ必要なんてないし、つらいのは当たり前。自分たちも親に大変な思いで育ててもらっているわけで、楽しみたいと簡単に言うことはどうかと思います…
という感じで、「楽しいことなんてない」と思っておいたほうがいいじゃないですか(笑)。その方が、ちょっとした子どもたちの成長であったり些細なことで嬉しさを感じられると思うんです。
全然面白い話でもないんですが、うちの息子は「おやゆび」って言えないんですよ。「おゆべび」って言うんです。「おさかな」って言えなくて「おかさな」って言うんです。嫁さんが「お魚の親指」って言ってみてというと「おかさなのおゆべび」って(笑)
その姿を家族で見て笑うような小さな喜びがあれば十分幸せです。つまり、楽しいものだと思うから、面白く感じないんです。過酷なもの・修行の一つ・我々の使命だと思えばいいんです。そうすれば、些細な楽しみを感じやすくなると思います。
死ぬほどしんどい思いを乗り越えて育てたほうが、やっぱり思い出とか、子どもに対しての感情であったり、子どもたちからの反応も強くなったりすると思います。
僕は、そんな大変なことを嫁さんにしてもらっているわけです。家族が全員ウイルス性の腸炎になっても、僕は東京で10日間仕事だったりすると、本当に悪いと思ってしまいます。だから、帰ってきた時に何かしてあげようだとか、美味しいものを食べに連れて行ってあげようみたいに思えるんです。
だから、僕は子育てを楽しみたいと考えるのは反対です。
「仕事が増えた分、子どもたちにしてあげられることを考える」
mamaPRESS:子どもが生まれて親になって変わった価値観ってありますか?
小籔:嫁さんは芸人の僕を選んで一緒になった部分があると思うんですが、息子や娘は僕を選んで生まれてきたわけではないんです。最悪に貧乏な家で、しかも芸人というどこへ行っても顔がさしてしまう…、最低な家に生まれてしまったんです。
ウチの子どもたちは何もしないである種の有名人で、普通の子どもでいることができないんです。そんな僕の子どもに生まれたから自分は何ができるのか考えたとき、仕事に関する考え方が思いっきり変わりましたね。
結婚したとき、子どもができたとき、「俺のこと面白いと思わなくていいから、金だけくれ!」って思っていました。日本中の人が僕のことを嫌いになったとしても、嫁さんと子どもたちがご飯を食べられて、子どもたちが大学を卒業するまで育て上げられればいいと。
だから、テレビで好感度を失うような仕事がきても、これでディレクターさんやプロデューサーさんが喜んで、また呼んでもらえる可能性があるのであればなんでもやりました。
僕は結婚して、子どもたちが生まれたことで、仕事が増えたことは間違いないんです。だからその分、子どもたちにしてあげられることをすごく考えます。
こういうことを小さい時にやっていたら大人になって役に立つ…とか、こういう食べ物を食べさせたほうが体にいいとか、こんなことを精一杯考えることしかできないというのが申し訳ないですね。
家族が健康であれば嬉しいのが1割で、あと9割は家族のために一生懸命働くということですね。大学卒業するまで十数年あるんだと考え出すと、ドッと肩の荷が重くなりますね(笑)。でも、そうやって仕事に対してスイッチが入るということに関しては、価値観が大きく変わりましたね。
あと、よその子がちょっと可愛いと思えるようになったのは、子どもができてからですね。大声で子どもが泣いていても何も思わなくなりましたね。親には腹が立ちますけど…
「怒りのオーラを家に持ち帰らない」
mamaPRESS:子育てで大変だと思ったことはありますか?
小籔:ないです。僕は基本的に子育てをしないので、あれですけど…。
mamaPRESS:子どもと接しているときに意識していることはありますか?
小籔:赤ちゃん言葉を使わない。怒ったあとには必ずなぜ怒ったかを説明する。日本男児として恥ずかしいことをしないことですね。ママをリスペクトし、子どもたちのことが好きで、3人のために働いているということをしっかり表現します。
あとは、怒りのオーラを家に持ち帰らないようにしています。仕事で腹の立つことがあったときは、近くのバーでタバコを吸って、お酒を飲んで、子どもたちが寝てから家に帰ることにしています。仕事も家に持ち帰らないようにしています。
後悔していることは、僕がゲームをやっていたので、子どもたちも好きになってしまったんです。ゲームはさせない方が良かったかなと思います。
この後、小籔さんと銀シャリ橋本さんは記念写真やサインに気持ちよく答えてくれ、ママたちは大満足の中、インタビューは終了しました。
ママプレスと吉本興業「ママと!」が協力して開催される『チアママ学園』。様々なことで悩み困っているママたちを、吉本の芸人が応援し、ママのお困り事の解決を目指す、この企画。これからも宜しくお願いします!
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(ママプレス編集部)