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interview

2012.11.23

「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長 濱砂圭子さん

「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長 濱砂圭子さん

ママライフや育児をもっと楽しく、

ラクにするヒントを授かる

【チアママ★インタビュー】

 


第10回の今回は、今年創刊20周年を迎えた、福岡の子育て情報誌「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」の編集長、濱砂圭子さん。濱砂さんはママの代弁者として、母の声を世の中に届け、社会を変えてきた第一人者。今、私たちが当たり前のように使っている福岡の公共施設トイレのおむつ替えスペースの設置を呼びかけ、常にママと子どもたちが過ごしやすい環境作りをして下さっている方です。そんな、仕事でも母としても輝く濱砂さんにお話を伺いました。





「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長 濱砂圭子さん_1

 【PROFILE】
福岡の子育て情報誌「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長
濱砂圭子さん


1993年育児サークルから会社を設立。子どもを生み育てやすい環境づくりを提唱して19年。出版と子育て主婦マーケティングを生業にする社会起業家。NPO法人マミーズサミット・全国ネット理事長。NPO法人男女・子育て環境改善研究所理事長、NPO法人NPOふくおか理事長。



一人娘で心配のかけどおし。今もお世話になりっぱなし。一生懸命生きること、感謝することを教えてくれた母に、感謝しています。子どもの頃の母の印象は、「厳しく、曲がったことを許さない、いつも背筋がしゃんと伸びた人」。

お父さんとの離婚での別れで寂しい思いをしましたが、その分、母の働く背中を見ながら祖父母の元で愛情いっぱいと厳しいしつけの元育てられました。律儀で正義感の強さは母ゆずり、母の存在・生き方は私に大きな影響を与えました。母と祖父母に不自由なく育てられ、愛のある家庭だったと思います。厳しい中にも愛がある、そんな母の存在は私にとってとても大きかったです。


「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長 濱砂圭子さん_2
【画像引用】濱砂圭子オフィシャルサイト

結婚するまではバリバリの仕事人間で、仕事が楽しかったが一人っ子で先々の不安を感じ、ふと家族を作ろうと思い、結婚し子どもが産まれました。子育ての影には母の協力があったからこそ、また仕事に復帰し、育児との両立ができここまでくることができました。





「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」編集長 濱砂圭子さん_3 【画像引用】濱砂圭子オフィシャルサイト

厳しくも愛のあった母との1番の思い出は、ケンカもよくするけど心が通じてること。甘やかすだけではダメ、子どものために時には厳しく、一緒に子育てをしてくれました。 子どもが幼かったある日のこと、子どもがした悪事を叱ったところ、それを見ていた母は可愛い孫を今すぐでもなぐさめてあげたい気持ちを抑えて、少し時間をおいて「お母さんに謝りに行こう?」と優しさの中に母親である私をたてる行動をよくとってくれました。


 


仕事復帰を考え、周りにいくつかあった保育園の中で仕事場と自宅からの利便性がいい所へ決め、仕事復帰をしました。子どもも年長になり、仕事の出張で県外へ行ったりと忙しい日々を送っていたある日、自宅へ出張先から電話を入れました。 「子どもが傷ついて帰ってきてる」…。そんな事を聞いたらどのお母さんも子どものもとへ飛んで帰りたいもの。それでも出張先ですから仕事を終えて急いで帰りました。


 


身体に傷…。少し前から知っていた我が子に対するいじめ…。でも保育園の先生方に相談したりと対策はしていたのに…こんな日がきてしまった。けど、うちの子から何かしたんじゃないか??そう思ってしまい、子どもに向かってこう言ってしまいました。



「あんたから何かしたんじゃないとね!?」


 


…言い返すでもない、ただお母さんなんでわかってくれないの?そう聞こえてくるような目をしていた子ども。母が子どもを寝かしつけてくれた後思い返すと我が子をまず優しく抱きしめてあげなかったこと、その上叱ってしまったこと、子どもに心の傷をあたえてしまった。母として子どもに対する罪悪感…。


 


その後、画用紙にひらがなで「ママおこってしまってごめんね。」と手紙を書きました。この出来事が私の育児での最大の悲しいエピソードだからこそ、今でも鮮明に覚えています。


 


「結婚も子育ても、人間は一生学び。」いろんなチャンスを生かして、チャレンジと感謝を忘れず、ママたちには大いに人生を謳歌してもらいたいと思います。


 


★こうすれば育児はもっと楽しく、ラクになる!★

濱砂さんおすすめの「2つの秘訣」


1.子どもを早く寝かせて、自分ひとりの時間をつくる


2.子ども一色にならず、同化せず、自分を持つ


 


子どもを生活時間に合わせて育てること!夜の居酒屋へ連れていくのはよくない。子どもは子どもの寝る時間に寝かせる。親の大人時間との折り合いをきちんとつける。子ども中心に生活していいとは思いますが、「今日もお疲れ様」と自分を休めてあげる時間を作ることは大事だと思います。


 


濱砂さんからママへのメッセージ


子どもは社会の宝。自分の子どもだけを一生懸命育てるんじゃなく、周りの子も一緒に育てていこう。社会全体で愛を持って育てていこう。そして私たち子育ての先輩になんでも聞いてね!ちょっと先に歩いた道だから知恵と実感でアドバイスできます。私も若い世代の風はどんどんとりいれていきたい。世代を超えた巻き込み力をもって今後も頑張ってほしいと思っています。


 


取材させていただいて感じたことですが、今私自身も子育て中のママとして周りを見ると、同じくらいの年のママとの交流ばかりになってしまっています。それは私達ママの世代だけではなく、どの世代もそうなりがちじゃないかと思います。



そんな中、濱砂さんと出会って私自身すごく刺激を受けました。子育てについて親身になって聞いていただいたり、優しいだけではなく育児の難しさ、社会の厳しさを教えて下さったり。同じ世代のママとは普段話題にならないことをお話でき、交流できること、凄く貴重な時間だと思います。



今から夢を抱いて未来に羽ばたく子ども達、その子ども達を皆で育てていくこと、これからの社会に必要なことだと思います。年齢世代関係なく、「子育て環境を改善していこう!」と、その先頭として引っ張ってくれている濱砂さん。これからも私達子育て真っ最中のママにアドバイス宜しくお願いします。貴重なお話、本当にありがとうございました!


 


  


(取材・文 吉本麻貴 / 構成 掃部まゆ)


 


 


 


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