2015.07.18
『マタニティマーク』で嫌がらせ!?あなたはつけている?つけていない?
2006年に厚生労働省が発表した、ピンクのハートににっこり笑顔のママと赤ちゃんが目印のマタニティマーク。
キーホルダーやバッチでカバンなどにつけている妊婦さんたちを目にすると、こちらもなんだかハッピーな気分になれちゃいますよね♪
…なのに! なぜかここ最近、「つけない」ことを選ぶ妊婦さんが多いというのです。その理由に、マタニティマークをつけること自体に危険が潜んでいるようで…!?
そもそも、マタニティマークとは?
出典:厚生労働省
妊娠初期のように、まだお腹が大きくならないうちは、ぱっと見では妊婦と見分けがつきづらいことがありますよね。
このマークをつけているママやお腹の中の赤ちゃんにやさしい環境作りがおこなえるように、と周囲へ配慮を促すためにつけるためのマークです。
そんな“思いやり”機能を持つマタニティマークのはずが、最近はつけていることで逆に嫌な体験をしたという妊婦さんが増えているというのだから驚きです!!
実際に体験をした妊婦さんたちによると…
・故意にお腹を押される・殴られる
・タバコの煙を吐きかけられる
・心ない悪口をかけられる
・譲られた席に座ると「妊婦様はだから嫌い」と近くの人に言われた
妊婦さんと赤ちゃんの安全と安心を守るためのはずのマタニティマークのはずなのに、攻撃の標にされるケースが発生しているというのです。
ネットでは、マタニティマークをつけることの危険性を訴えている人もいます。
また、中には電車で席を譲ってもらえるから…といって妊娠中ではないにもかかわらず、マークをつける人もいるんだそう。耳を疑うような話ですよね。
マタニティマークをつける意義とは?
本来の想いのとおり、マークをつけることのメリットはもちろんたくさんあります。実際につけていたという妊婦さんたちの声を聞いてみると、
・お腹が小さくても妊婦とわかってもらえる
・電車で席を譲ってもらったり、階段で荷物を運ぶのを手伝ってもらえた
・「何カ月なの?」、「頑張って!大切にね!」とコミュニケーションのきっかけになった
という声が。
実際につわりのピークはお腹が目立たない時期。この時期に電車の席を譲ってもらえると、本当に助かりますよね。
また、サポートする側からも「マークがあれば声をかけやすい」という意見もありました。
万が一、急な体調不良や貧血などの緊急時にもすぐに妊婦だとわかってもらえるため、大切な命を守るためのひとつの防衛手段ともいえますよね。
一方で「つけていない」派の人からは…、
・欲しくても授からない人にとっては反感を買うマークなのかも
・知名度がまだまだなので、つけていても意味がないような?
・嫌な思いをするのでつけない
といった声があがっていました。
最近は、マタニティマークを安全のためにつけているつもりが、逆に危険な目に…なんて悲しい現実があることも残念ながら事実のようです。
メリット、デメリットを把握して自分にあった使い方をしたいですね。まずは、小さな命をみんなであたたかく見守ることができる世の中になることを願いたいものです。
文/新津幸
参照/
パピマミ
コンビタウン
厚生労働省
マタニティマーク普及員会
新津幸
1979年生まれ山梨県南アルプス市出身。フリーライター&カメラマン。ママ向け雑誌や新聞、自治体の広報紙などで執筆&連載中。地域で子育て広場運営やママたちのチカラをいかした...
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