2013.04.09
一人きりの孤独な育児いざ頼れるのはこの人!
“すべて受け入れる優しいママ”を求められすぎていて、今のあなたは疲れていませんか?
誰に聞いても、どんな育児雑誌を読んでも、社会は育児中のママに聖母のような良き母親像を求めます。いわく「子どものため」「抱っこと遊びには必ず応えるべき」だとか、「スキンシップが大切」だとかの大合唱。
徹底的に子ども優先の“密着育児”を求められ、それにはまらないとダメ親の烙印を押される空気感に、ツラい思いをすることがありますよね。
ママは、そんな社会の雰囲気と現実のはざまで「育児や仕事をもっと頑張らなきゃ、子どもをもっと愛さなきゃ」と抱え込みがち。そんな強い思いが育児ストレスに直結し、むしろ幼児虐待を生む原因になる可能性だってあるのです。
1★本当にツライ“密着育児”?!
1★母子べったりの危険性
どんな育児法にも答えがない通り、“密着育児”の良しあしをここで決めることはできません。ただ、「徹底的に母子密着をすすめる社会の空気感」に押され、親子がべったりしすぎる関係を築くことで、子どもの自主性が育ちにくくなることはあるようです。
自主性の成長が妨げられると、子どもが自分でどうにかしようとする意欲が低下し、いわゆる“重すぎるママ依存”に傾くと言われています。
結果、子どもはママに過剰にまとわりつき、ママは社会と子どもから求められすぎて疲弊する。親子二人きりだと逃げ場がなくなり、抑えきれない気持ちが虐待スパイラルに繋がる恐れが。
けれどそれは、決して子どもを愛していないわけではなく、ただストレスの逃し方を知らないだけ。だからこそ、ふっと力を抜いてみて! 1時間だけでも子どもを預けて自分だけのために時間を使えば、また育児に楽しく向き合えるようになるはず。
そんな息抜き時間は、こういった人に頼れば作ることができるので、上手に活用してみては。
2★いつでもママの味方!
2★ 預け先リスト
【ベビーシッター(ナニー)】
いざという時に頼れる
“保育のスペシャリスト”。
子どもと1対1の保育・預かり。お願いした内容に応じ、細かく対応してくれる柔軟さが魅力。訪問保育したり、シッターの家庭保育や各種送迎を行ったりする。団体に所属するシッター会社所有の保育ルームや、提携したホテルの育児ルームでの託児が可能な場合も。
また、サイトを介してベビーシッターの募集が出来る、ベビーシッターマッチングサービスもある。
■料金相場/1時間¥2,000~3,000
■保育資格の有無/ベビーシッターには国家資格がないため、民間のベビーシッター資格か、保育士や看護士、幼稚園教諭免許などの資格所持者を基準に選ぶことが多い。また、個人シッターと、ベビーシッター会社などの団体所属の派遣シッターがいる。
■メリット/来宅し、子どもの送迎、家事炊事のお手伝いなど個人でできる細かい用事に対応してくれる。病児保育やペットシッターにも対応できる場合あり。
■デメリット/費用が高い(ベビーシッターマッチングサイトの場合は個人シッターが多いため¥1,000~からと割安)。家庭に直に入られるため、信頼関係のあるなしと、相性の良さが求められる。シッター主導の保育になるため、親が不在中の保育姿勢までは把握できない。また、ベビーシッター会社を利用する場合にあたり、¥10,000以上の入会金を設定しているところが多い。
■参考サイト/ベビーシッターマッチングサイト「imom(アイマム)」
【24時間保育】
何かあったときに駆け込める
“実家”のような存在
運営元は認可外保育所が行っている。夜のお勤めがあるシングルマザーの利用が多い傾向。通常の無認可保育園と同じで0~6歳の子どもを混合保育している。通常保育以外に、英語や音楽などのカリキュラムを導入しているところも。
■料金相場/1時間¥1,000前後
■保育資格の有無/認可外で運営に保育士は必要ないため、無資格者がほとんど!
■メリット/夜の用事や遠方での冠婚葬祭など、夜間に子どもを同行できない場合に便利。いつでも開園しているため、急に預けられる点も頼もしい。
■デメリット/利用にあたり、¥10,000以上の入園金を設定している園が多い。夜間に親元を離れる寂しさから、子どもにもストレスがたまりがち。また保育にあたる人間が無資格の場合が多く、親によっては不安を感じることも?
【認可(認証)保育園の一時預かり】
安心して任せられる
“地域の保育園”
国や自治体の保育基準をクリアした保育園。給食やおやつも、常駐または行政の栄養士考案の献立だったり、トイレやプールなどの設備も充実していたりする。また園ごとのカリキュラムに参加でき、教育面をお任せできるところもある。
■料金相場/1日あたり(8時~18時前後が多い)¥2,000~3,000
■保育資格の有無/保育士の資格所有者のみ
■メリット/国が定めた保育基準をクリアしている。子どもの年齢に合わせ、担当する保育士の人数も定められているので安心感がある。設備が整っている。
■デメリット/利用にあたり、¥10,000以上の入園金を設定している園が多い。前もって預かり申請や予約が必要な園がほとんどで、急には頼めないケースも。
【ファミリーサポート】
親しみやすい
“親戚のおじちゃん、おばちゃん”
地域主体のボランティアによる預かりサービス。地域の方々が行政のサポートセンターに登録し保育講習を受け、事前申し込みしておけば指定日に限り預かってくれる。訪問保育もしくはサポート会員宅での保育となる。通園などの送迎、家事炊事の手伝いなども行う。
■料金相場/1時間¥600~800
■資格/個人による。ファミリーサポート自体の資格制度は特になく、保育講習のみ。
■メリット/費用が安い。地域密着型で、元保育士や子ども好きなどがサポーターであることが多いため、顔が見える付き合いが出来る安心感がある。
■デメリット/あくまで、保育士資格所持を問わない有償ボランティアなので、サポーターによって保育の質にばらつきがあることも。また、家庭に直に入られるため、信頼関係のあるなしと、相性の良さが求められる。
【学生インターン団体】
身近で楽しい
“近所のお兄さん、お姉さん”
団体に登録した学生がインターンとして2人体制でベビーシッターとして訪問し、保育や家事のサポートを行う。料金を支払う以外に、学生たちの進路相談等に応えることがプログラムに含まれている。
■料金相場/1時間¥1,890前後
■資格/学生のため無資格
■メリット/2人体制のため、出来ることが多い。またインターンという立場から学びの姿勢があるため、一生懸命にお世話してくれる。年齢、目線共に子どもに近いため、子どもから好かれる可能性が高い。
■デメリット/無資格だがやや値段が高い。育児・保育経験がないので万が一の際の取り決めは必要。また、家庭に直に入られるため、信頼関係のあるなしと、相性の良さが求められる。
サービス自体、学生が、将来の自分にとって役立つように家庭に入って学ばせてもらう、というスタンスなので学生主導になりがち。ほか、プロのベビーシッターのような専門性は求めにくい。
■参考サイト/「スリール」
3★ 完璧じゃなくてもいいよ!
育児の辛さは、親子の個性で違うはずなのに、周りは「育児ってそういうものだから」とひとくくりにしがち。幾ら相手をしても、小さな子どもの口から出るのは「もっと」だけ。10分遊んでも24時間遊んでも、言われるがままに抱っこしても変わらない、その息苦しさは人にはわかりません。
だからこそ、密着育児を一度振り払って、誰かの力を借りてみては。無理やり、いいママでいようとしなくても、完璧じゃなくてもいいんです! こういう時は、しっかり周りに甘えて、少しでもリフレッシュしましょう。
また、ソーシャルネットワークやブログなどの普及で、他人の生活や育児スタイルに目が行き、誰かと自分のやり方を比べ易くなったことも、ストレスを受ける原因の一つだと思えます。ただその場合は、他人の良いところ(または良く見せようとしているところ)と、自分がダメだと思い込んでいるところを比べているに過ぎないので、あくまで気にしない事!
さて、mamaPRESS読者のみんなは、預け先や頼る人をどのくらい決めていますか? 是非コメント欄から教えて下さいね!
(トップ画像はイメージです。企画とは直接関係ありません)
(文:nino)