2013.03.19
子どものごはんタイムを15分に短縮!?-後編ー
ママと子供の妥協点を探そう!!
【ロング食べの原因が
遊び食べによる場合】
完食まで1時間半かかることも少なくない、子供のムダに長ーいごはんタイム。この“ロング食べ”現象にイライラしてしまうママのために改善策を打ち出します!
…ということで大好評だった前編に引き続き、後編の今日は“遊び食べによるロング食べの改善策”。こちらもママを悩ます、ロング食べの1つですよね…。
では、さっそくまいりましょうっ! お話は前回と同じくママ事業プランナーで食に精通している蓮沼碧さん!
遊び食べ対策のポイントはコチラ!
★遊び食べは1歳代までOK♪
★ササッと食べ終えるコツは“時間を区切る”!
★ごはん=楽しい時間と認識させるには、“ママの笑顔”が不可欠!!
――遊び食べの許容範囲って何歳くらいまででしょうか?
「1歳代ぐらいですね。2歳ぐらいになれば、身体や活動が大きくなり、お腹の空き具合も大きくなります。ママが『早く食べ終わりなさい!』と言い聞かせたから遊び食べの時間が短くなるのではなく、自然に遊び食べがなくなると思いますよ。
離乳食が始まって、ママには見慣れたごはんを食べさせているつもりでも、子供にとっては毎日毎食が“未知への遭遇”状態。見た目が変れば、同じ食材でも新しいものになってしまいます。遊び食べが多いお子さんであれば、『あっ、思ったより潰れる! 柔らかい!』など、食感や手触りを楽しんでいるのかもしれませんね」
――遊び食べする子は、どうしたら早く食べ終えてくれるのでしょう?
「ママが時間を区切ること。5分程度で食べなくなって遊び始めてしまう場合は、お腹が空いていないことが多いです。子供が遊びだしたら、ママはごはんを片付けてみてください。そうすることで、子供も自分が遊びだすと食事が取れなくなる、と気付くようになります。それまではママが待てる時間、例えば15分と時間を決めて、その時間が過ぎたら片付けてしまうことをおススメします。
また、食事の間隔が詰まっている可能性もあるので、食事の間隔をあけてみる、食事の量を減らしてみる、など試してもいいですね。この方法は物理的に効果があらわれるので、即効性が感じられますよ」
――食事を途中で切り上げちゃうと、「この子、食事の量足りるのかしら…」と不安になってしまうママもいると思うのですが。
「大丈夫。次の食事を多くするなど前後で調整すれば問題ありません。もし、次も食べなかったら、“1食の量”が多い可能性が高いです。ママが少し少ないかな、と思うぐらいが子供にとって適量だったりしますよ。
それに、あえて食事の量を少なくして完食させ、それを褒めると、子供に『ご飯をしっかり食べる私ってエライ子!』なんて考えも生まれてきます。
『いいね、えらいね』っていう親からの声は、子供にとってのご褒美。ママも大人になっても褒められると嬉しくないですか?
また、食事の量を減らすと心配になるのが栄養面だと思いますが、実は、1日で足りてなくても、1週間程度で見てバランスよく取れていれば大丈夫なんです。お昼食べなかった、夜食べなかったと1食ずつ考えるのではなく、今日はお野菜が多かったけど、明日お肉を食べればいいか、ぐらいの心構えでOKですよ。
食事の回数の増減はそんなに気にしないで大丈夫ですが、1日のリズムを作るために3食という回数は大事。生活リズムを整えることができますからね。とはいうものの、ママのやりやすい方法が一番! 自分に合った方法を取り入れてみてくださいね」
――子供にごはん=楽しい時間、と認識してもらうための秘訣はあるでしょうか?
「ママが笑顔でごはんタイムを過ごせるかどうか。これが秘訣だと思います。子供はママの気持ちに敏感だから、ママのネガティブな気持ちも伝わってしまいます。例えば『今日も食事時間が長いのかな…』という憂鬱さを抱えながら、ごはんを食べさせていませんか? そうすると子供にとって、食事の時間は『ママが暗い顔をしている悲しい時間』になってしまうかも。もし、遊び食べをする度に怒っていたら、ごはんタイムは怒られる時間だと感じていると思いますよ。
子供が何歳になっても、人間にとって“ごはん=楽しい時間”というのはとても大事。食事中に限らず、ママが子供をどうにかしようと奮闘しても、思い通りになることは少ないですよね。ですから、楽しい時間を作るために、ママと子供がお互いの妥協点を見つけてみる。例えば、ママが疲れないところで食事を切り上げる、とかね。そのうちママと子供がぴったり合う点が出てくると思いますよ!」
――遊び食べの子供に悩むママたちに、何かアドバイスを。
「あまり気にしない、他の子と比較しないこと。大人だって隣の人と食の好みや食べる量も違いますよね。子供だってそうなんです。この方法なら子供と笑顔でごはんタイムが過ごせる! というやり方を見つけて、ママが楽になる。これが一番の解決法だと思います。
ママはいつだって子供に全力投球。だからこそ、悩んだり怒ったりしてしまうけれど、もっとサボっていいんですよ。実は私も最初は完璧にこなそうと、食事づくりに励んでいたんですが、そのせいで疲れてしまうことも多かったんですね。そんな私に『たまには市販のごはんでサボっていいよ! それで疲れから解放されて子供と笑いあえるんだったら“サボる”って最高でしょ!』と友人が声をかけてくれて。急に気が楽になったんです。
ですから、ロング食べの悩みを誰かに話してみるのも気分転換になると思います。意外と『ウチの子供もそう!』とか、ただ話しているだけでも楽になることって多いですからね。
ママが楽になって笑顔になれば、子供の笑顔が増える! うまく肩の力を抜いて、ごはんタイムを楽しんでくださいね!」
実は、私の子供(1歳7ヶ月)も遊び食べ真っ只中で、毎日悩まされていたんです。取材後、さっそく食事の間隔をあけてみたところ、効果テキメン! 遊ぶどころかパクパク食べてくれ、1時間半→20分で済んでしまったんです! 4時間あけて食事をしていたんですが、この間隔ではお腹が空いてなかったんですね…。
ロング食べに悩むママ、ぜひ試してみてください! きっと、世界が変りますよ♪
(取材・文/山田郁子)