2015.04.14
子どもは謙遜で傷ついてる! ほめられたときの上手な答え方3選
子どもをほめられたとき、どんな風に答えていますか? 謙遜の文化がある日本では、「そうなんです~!」とは自慢しているみたいで、言いにくいもの。ついつい「いえいえ、そんなことないです!」「○○ができなくて…」など、子どものことを謙遜したり卑下したりしていませんか?
そばで聞いていた子どもは、ママが発したその言葉に傷ついているかも! 我が子をほめられたとき、子どものことを謙遜しない、上手な返答のし方を紹介します。
謙遜の言葉に子どもは傷ついている
子どもにとって、謙遜は理解しにくいもの。素直に言われたままを受け取ってしまいます。
例えば、誰かに「運動神経は良いし、あいさつもちゃんとできるね」と我が子をほめられたとき、親は謙遜のつもりで「いえいえ、そんなことないんですよ」「勉強はぜんぜんできなくて…」などと言ってしまいがち。
けれど、それを聞いていた子どもは、ママは自分のことをそんな風に思っていたんだ…と深く傷ついてしまうのです!
「自分は価値のある存在だ」「ありのままの自分で良い」という自己肯定感もどんどん下がってしまうことに。
「どうせ自分はダメな人間なんだ」と思うようになり、自分を信じることも、挑戦する意欲も減ってしまうのです。
上手な返答のし方って?
① 自分のことを謙遜する
上手な返答のし方として、まずは、ほめてくれた相手へ感謝の気持ちを伝えましょう。それだけで十分なのですが、謙遜したい場合は、子どもではなく自分を謙遜してみて。
例えば「ほんと~?ありがとう。私は運動が苦手なんだけどね~!」というふうに。これなら自慢しているように聞こえません。
② 「○○が好きみたいです」「○○が楽しいみたいです」と言う
「○○が得意なんです」だと自慢している感が強いので「好きみたい」「楽しいみたい」と言い換えるのも一つの手。例えば「ありがとう~。本当、走り回ることが大好きなんだよね」など。
自慢している感じが少なく、子どもも嫌な気持ちになりません。
③ 「(子どもに)よかったね、うれしいね~」と喜ぶ
ほめられたことを、子どもと一緒に喜ぶのも有効的。「わ、うれしいね!走るの頑張っているもんね」「よかったね~!元気にあいさつできるよう練習したからだね」と言えば、言った相手も子どももうれしいはず!子どもの自信にもつながります。
答え方は、組み合わせて使ったり、相手や内容、状況によって使い分けたりしてくださいね。最後にもうひとつ大切なこと…それは、ママ同士の会話の場合、自分の子どもをほめられたら、相手の子どもをほめること!ほめ合うことで、お互いの関係も良くなりますよ。
子どもには聞こえていないだろう、と思っていても、案外子どもは大人の話を聞いているもの。子どもに聞こえないように謙遜するより、子どももほめた相手もうれしく思える返答のし方をしませんか?
文/もりいくえ
PHOTO/allthecolor
参照/
ベネッセ教育情報サイト「子どもがほめられたので謙遜したら子どもが反発[教えて!親野先生]」
オトナンサー「子どもが褒められたとき、親が「謙遜」することは是か非か 子育ての専門家が解説」