2013.06.05
海外特派員ママ発!現地で日本の勉強もできる学校!!
〝パパが海外赴任!〟
なんてことになったら
子どもの教育はどうする?!
そんなときに強い味方となるのが、現地校に行きながら、日本の勉強もできる学校「日本語補習校」。外資系企業にお勤めするパパや海外進出する企業が増えている今、いつ海外に住むかわからない、その時、子どもの教育どうしよう?と思っているママもいるのでは?
今回は、3か月間だけでしたが、小1の息子がカナダ・モントリオールで通った、「日本語補習授業校」について、わたし海外在住のみやこんぶ(仮名)が紹介します。
♥「日本語補習授業校」って何?
海外永住ではない場合、数年の赴任の場合は、やっぱり子どもが帰国した時のことを考えて、ちゃんと海外でも日本の学校に沿った勉強をさせておきたいって思いますよね。
全日制の日本人学校に通わせるという方法をまず考えると思うのですが、日本人在住者が少ないところにも比較的あるのが、週一日週末(学校による)に日本の授業を受けられる、日本語補習授業校(学校によって呼び方は違います)。
平成23年現在では、世界56カ国・地域に203校が設置されており、約1万7千人が学んでいるとのこと。(文部科学省HPより)
主に小学生は日本国内の教科書に沿って、国語と算数、モントリオール日本語補習校では1年生は生活を、土曜日1日9:00~15:00まで、みっちり勉強していました。3年生以上では理科や社会も学んでいたようですが、授業内容は学校にもよるそうです。
校舎は既存の施設を借りることが多く、モントリオール校は市内の女子校をお借りしていました。
♥どんな人が通っているの?
モントリオールでは企業や国の機関で働く駐在員のお子さんもいましたが、モントリオールに移民してきた、永住在住者のお子さんやパパが外国人でママが日本人というハーフの方が半分以上。地域によって、駐在員の割合は変わってきますが、日本語補習学校は日本に帰国してから、日本の授業についていけるような授業を行うことが前提となっているそうなので、日本語が授業についていける日本語レベルのお子さん達が来ていました。(生活レベルの日本語や日本の風習などを子どもに学ばせたいという方や、就学前の小さいお子さんにも日本語に慣れて欲しいという、ハーフのお子さんを持つご家族は、「日本語センター」というところに、週一午前中だけ、通わせられている方もいました)
■ いいところ
平日、現地校に通いながらでも、日本の授業が受けられるところ。週一日で、普通は1週間で学ぶことを勉強するので大変ですが、息子は帰国後、すぐに日本の小学校に通い、国語や算数のテストがありましたが、補習校のおかげでちゃんとテストができて一安心しました。
また、色んなお友達ができるのがいいところ。息子の学校は小規模で一学年10人程なので、すぐにお友達ができて、日本と同じような色々な行事もあり、とても楽しそうでした。お弁当や遊びにも、その国の特色が出るので、その国の文化にも自然に馴染めるのもいいところ。ちなみに息子のお弁当は彼の要望で、毎回、サンドイッチと果物でした)
ママ同士、日本ではなかなか聞けない、現地事情や国際結婚についてや、様々な職業、例えば外交官の方ともお話しができたりしたのも、とても興味深かったです!
■ 大変なところ
学校の規模、運営母体にもよりますが、学費が日本の学校より高いこと。あとは、週一でもきちんと授業についていくため、宿題がしっかりでること。現地の学校の宿題+補習校の宿題をするのは大変で、それをやらせるのが辛くなって、退校したというお子さんも・・・。
そして、モントリオール校は現地の商工会の支援による学校で、PTAが運営していくため、学校の会計や広報、全ての行事の委員、毎週受付や雑務を担当する当番など、父母が総出で学校を切りもりするため、毎年みんな委員など全員何かの役につかなくてはいけないこと。
私もたったの3か月滞在だったのにもかかわらず、当番も行い、文集委員もまかせられ、本当に保護者のパワーと熱心さに感心したし、勉強になりました。
★ 最後に
カナダに子どもを連れて家族で移住するのは勇気のいることでしたが、私たち家族、特に子ども達にとっては、本当に貴重な経験になったのは確か。一番よかったことは、世界には色んな人がいて、みんな同じ人間で、つながっていることを肌で感じられたこと。英語もペラペラ喋れるようにはなりませんでしたが、ヒアリングは大人顔負け、片言の英語の発音もよくて、私のイントネーションが指摘されるぐらいでした・・・。
もし、海外赴任についていくのを迷われている方、幼稚園、小学生までの勉強は、親の助けは必要ですが、どうにかなると思うので、もし短期であっても行く価値あると思いますよ!
【参考HP】
文部科学省
海外子女教育振興財団
(取材・文 みやこんぶ)