2015.07.27
無理は絶対に禁物!産後ママがかかりやすい病気
出産後は新生児のお世話に家事、さらに2人目3人目となると上の子の面倒…何かとママは大変です。
子どもがかわいいから疲れなんて吹き飛んじゃう!とはよく聞きますが、身体は想像以上に疲労しています。疲労を回復せずに生活していると、最悪の場合は病気になることもあるんです。
今回は出産後にかかりやすい病気についてお伝えします。
最も大切なのは出産後の『肥立ち(ひだち)』
『肥立ち(ひだち)』という言葉、出産を経験したことのある人なら一度は聞いたことがあるハズ。
肥立ちとは、出産後の身体が出産前の状態に回復することを言います。
具体的には、妊娠から出産までに大きくなった子宮を戻す子宮収縮、収縮するときに起こる後陣痛、産道や子宮の出血などの分泌物の悪露を排出していきます。回復するには6〜8週間の時間が必要なのだとか。
この肥立ちが悪いと、実は様々な症状が出てくるのです。
●便秘
出産時ママの身体からは大量の水分が失われます。そんな状態で授乳を始めると、身体が絶対的な水分不足に! それにより便秘になるママが多いのです。
普段の生活で水分はこまめに摂り、あまりにも便秘が続くようなら産婦人科の先生に相談しましょう。飲み薬で対処することもできます。
●関節痛
妊娠中に体重が増えることで、関節に負担がかかります。さらに赤ちゃんを支えていた骨盤の形が大きく変わるため、腰痛を伴うことも。
赤ちゃんのお世話をする時って、立ったり座ったりすることが多いので、余計に痛めることもあります。
ひどい時はぎっくり腰になることも。少しでも痛みを感じたら、整形外科に相談してみましょう。
●産後うつ
産後うつの初期症状は、食欲がなくなったり、眠れなくなったり、気分が落ち込んだり。これが悪化すると、育児の不安や子供や夫への愛情の喪失に至ると言われています。
最近よく耳にする『産後クライシス』も産後うつの一種。
ストレスを感じたら、数時間でもいいので気分転換をしましょう。たまには子どもを預けて、外に出て友達とおしゃべりしたり、お買い物を楽しんだり、数時間でもリフレッシュすることが大切です。
●産褥子癇(さんじょくしかん)
妊娠中や出産時に妊娠中毒症(浮腫・タンパク尿・高血圧)があった人は要注意。出産後(産褥期)に発作で、痙攣や失神が起きます。最悪の場合死に至ることもあります。
妊娠中毒性があった人は、産褥期間中は、実母や義母など、頼れる人にお手伝いをお願いしましょう。
産後ママの身体が回復するのに、6〜8週間かかると言われています。肥立ちが悪いと、産後すぐに病気になったり、産後するではなくても後々身体を壊すこともあるようです。
里帰り出産なら実家でゆっくりできますが、そうでない人はパパと家事や育児を分担するなどして、無理をしないで過ごしてくださいね。
文/ナミエマユコ
参照/ヘルスケア大学「産後の肥立ち(回復)」はいつまで気をつけるべき?
ナミエマユコ
大自然と動物と、美味しいものが大好きなフリーライター。最近一児の母になりました。なってみて解ったのは、子育ては幸せな反面、悩みも尽きないってこと。そんな悩めるママたち...
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