2018.06.22
赤ちゃんの昼夜逆転予防になる!?妊娠後期の生活リズムが胎児の体内時計を作るって本当?
育児中のママによく聞かれる悩みの1つが“赤ちゃんの昼夜逆転”。おかげでママは連日睡眠不足…なんて声をよく聞きますが、実はママ自身が妊娠後期の生活リズムを整えることで、赤ちゃんの昼夜逆転を予防できる可能性があるってご存知でしたか?
ママの妊娠後期の生活リズムが胎児の体内時計に影響する!?
京都府立医大の八木田和弘教授らが行ったマウスを使ったある実験で、興味深い結果が発表されました。それは、“胎児の体内時計は妊娠後期に働き始め、この時期に母親の体内時計のリズムが胎児に伝わる『母子間同調』と呼ばれる現象が起きる”というもの。
実は、睡眠には『メラトニン』というホルモン物質が大きく関わっていて、昼は分泌量が減り、夜には増加して睡眠を促すという1日の生活リズムを作っています。そしてこれが胎盤を経由してお腹の赤ちゃんにも伝わっているんだそう。
つまり、ママが正しい生活リズムで過ごしていないと、赤ちゃんにも正しい生活リズムが伝わらなくなってしまうんです。
ママの生活リズムは赤ちゃんの体内時計以外にも悪影響が
ママの生活リズムの乱れが引き起こす悪影響は、赤ちゃんの体内時計以外にも考えられています。
たとえば、早産や流産のリスク。妊娠中に夜勤や時差ボケなどを経験する頻度の高い看護師や国際線の客室乗務員などは、早産や流産などのリスクが高まるという報告があります。
そのほかにも、生まれてきた赤ちゃんの体重減少や逆に体重増加などの悪影響が出る可能性もあるといわれています。
状況によって難しい場合もあるとは思いますが、妊婦さんはまず“自分の生活リズムを整えることが胎児の健やかな成長につながる”ということを意識することが大切です。
妊娠後期は生活リズムを整えよう
赤ちゃんの昼夜逆転現象や妊娠中のリスクを減らすためにも、妊娠後期になったらママは可能な限り生活リズムをきちんと整えるように心がけたいもの。そのためには、前述した睡眠に関わる『メラトニン』のリズムを整えることが大切です。
まずは早寝早起きを心がけて、無駄な夜更かしなどは控えるようにしましょう。
そのときに気をつけたいのが“スマホの明かり”。脳を興奮させてしまうので、寝る30分前には見るのをストップしましょう。また、蛍光灯の明かりもNG。メラトニンの分泌を妨げてしまうので、寝る1時間前くらいには明かりを落とすのがおすすめです。
また、午前中にはしっかりと太陽光を浴びることで、メラトニンの元になる『セロトニン』を増やすことができます。運動不足の解消も兼ねて、お散歩を日課にするなどして積極的に太陽光を浴びるようにしましょう。
赤ちゃんが昼夜逆転してしまうと、ママも寝不足でちょっと大変。でもそれがママの心がけ次第で予防できる可能性があるなら、やってみるしかないですよね!
これから出産を控えているプレママのみなさん、さっそく今日から生活リズムを見直してみませんか?
PHOTO/javi_indy/shutterstock
参照/
NIKKEISTYLE「妊婦の睡眠・生活リズム 胎児の成長に大切な理由」
朝日新聞デジタル「体内時計は、母の胎内からスタート」
マイナビウーマン「プレママ必見! 妊娠中に新生児の昼夜逆転を予防する方法「夜22時までに就寝」「午前中に太陽光にあたる」」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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