2017.03.05
風邪・花粉症に効果テキメン!『あいうべ体操』で子どもと鼻呼吸を身に着けよう!
みなさん『あいうべ体操』というのをご存知ですか? 小さい子どもによくみられる口呼吸を簡単に鼻呼吸にシフトできる体操のことです。
あいうべ体操によって鼻呼吸に慣れることで、風邪や花粉症対策にもつながります! なんでも、とある小学校でこのあいうべ体操を実施したところ、インフルエンザにかかる児童が激減したのだとか…!
風邪はもちろん花粉症対策としても効果のある、あいうべ体操をさっそく方法を見ていきましょう!
まずは自分の口呼吸レベルをチェック!
そもそも、自分自身が普段口呼吸か鼻呼吸かなんて意識しませんよね。まずは、どのくらい口で呼吸をしているのかセルフチェックしてみましょう。
check1:まずは口を閉じてみる。その状態で舌はどこにありますか?
1)上あごについてる
2)歯の裏についている
3)どこにもあたらない
4)よくわからない
→正しいのは1)のみです。それ以外は舌が本来の位置より下に位置し、口呼吸をしている可能性が大きいようです。
check2:1分間口を閉じる
1)閉じ続けることができる
2)途中で口を開けてしまい閉じ続けることができない
→1)は口呼吸に頼らずに呼吸できている状態。2)は普段かなりの頻度で口呼吸をしている可能性大。
どうでしたか?
筆者の場合は、check1は2)、check2は1)でした。鼻が詰まっている場合は2)になりそうですが、鼻が詰まりぎみでも、がんばれば1分くらいは我慢できるそうです。
小さい子どもの舌の位置を確認するのは難しそうですが、口を閉じていられるか、鼻で呼吸ができているかどうかはやってみるといいかもしれません。
子どもの中には、“呼吸というものは口でするもの”と思い込んでいて、鼻呼吸自体を意識していない子どももたくさんいることでしょう。
なんで口呼吸だとダメなの?
実際に口呼吸を続けていると、体にどんな影響があるのでしょうか?
口呼吸を続けていると、口の中が乾燥してしまい、だ液による殺菌・消毒機能が十分発揮できません。結果、免疫力が下がり、風邪を引きやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状を悪化させてしまうのです。
また、だ液の減少による、虫歯や歯周病、口臭などのお口のトラブルにもつながります。
この口呼吸から鼻呼吸へ簡単にシフトできる『あいうべ体操』をさっそく試してみましょう。
『あいうべ体操」のやり方
次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもOK。
- 「あー」と口を大きく開く
- 「いー」と口を大きく横に広げる
- 「うー」と口を強く前に突き出す
- 「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
1~4を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。真剣に行うと、かなり疲れるので、慣れるまでは1日2~3回にわけて行ってもよいそうです。
湿度が高く、リラックスできる入浴時にやるのがおすすめとのこと。就寝時に唾液の分泌が減ることをカバーする働きもあるそうです。
『あいうべ体操』は、口をしっかり、大きく動かす必要がありますが、顎関節症やあごの痛みなど、あごに不安のある方は無理はしないようにしてください。
▼こちらの動画でも『あいうべ体操』の方法をチェックできますよ!
これから花粉症の季節がやってきます! ぜひ親子であいうべ体操にチャレンジし、免疫力アップさせましょう!
PHOTO/Yuliya Evstratenko/shutterstock
参照/
みらいクリニック「あいうべ体操」
~あいうべ体操で鼻呼吸を!~『学校保健における「口呼吸から鼻呼吸へ」の改善法について』大阪市学校歯科医会会員研修会 今井一彰先生講演会
日経グッデイ からだケア 健康や美を損なう「口呼吸」を「あいうべ体操」でストップ!