2017.10.08
子供との信頼関係を築く子育て!コモンセンス・ペアレンティングとは?
子育ては子供の成長という喜びを感じ、親としても成熟していくもの。そんな理想を描きながらも現実は日々に追われ、子供のしつけに悩み、怒鳴ってしまったことを後悔しながら過ごしているパパやママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子育てのヒントとして今、大いに注目されている『コモンセンス・ペアレンティング』についてご紹介します。
コモンセンス・ペアレンティングとは?
“コモンセンス・ペアレンティング”は、アメリカで開発された「被虐待児の保護者支援」のトレーニングプログラム。元は虐待防止のためのものですが、子供のしつけ、子育てに悩む親に応用がきくものとして徐々に広がりをみせています。
体罰や怒鳴ったりすることで子供を強制するのではなく、子供の行動を観察し、正しく効果的なしつけの技術を親が学ぶことで親子の信頼関係につなげていくプログラムなのです。
コモンセンス・ペアレンティングのポイントは伝え方と行動観察!
日常生活の子育てでコモンセンス・ペアレンティングを生かしていくには以下のことが大切になってきます。
具体的にわかりやすいコミュニケーションを心がける
子供を叱るとき、つい「ちゃんとして」「いい加減にしなさい」など曖昧な言葉で伝えがち。そうではなく、やってほしいことは具体的に「挨拶して行こうね」「最後までお箸で食べようね」などとわかりやすい言葉で伝えるように心がけましょう。
良い行動には良い結果、悪い行動には悪い結果できちんと示すこと
良いこと、悪いことをしたときは、その都度きちんと言い聞かせることが大切です。たとえば、悪い行動に対しては「走ってはいけない場所を走ったら元の場所まで戻って歩かせる」など明確な形で責任をとらせるように示しましょう。
ささいなことも褒めることで良い行動を増やす
日々の生活で、お手伝いや良い行動はどんな小さな行動でも積極的に褒めるようにしましょう。助かった、ありがとう、嬉しいという気持ちをできる限り行動の直後に一貫して褒めるようにするとより伝わりやすいです。
発生しそうなトラブルの前に約束と予行演習が大事
子供を一緒に買い物に連れて行くとねだってぐずるということが多ければ「今日は見るだけね」と事前の約束を交わすことが効果的です。その際「スムーズにお買い物ができるとそのあと、時間ができて公園にも行けるよ!」と上手くいく言葉がけをしてあげることが大切です。
手を上げそうになったら深呼吸して自分をコントロール
感情的になってしまっても、自分を責めずにどんなことに怒りが湧いてきたのかを分析してみましょう。どうしても手を上げそうになったら、一人になって、頭を冷やし、記録をつけるとなお良いですよ。
ともに相手の立場を理解しようとすることで、親も子も笑顔になれるコモンセンス・ペアレンティング。子育てだけじゃなく人間関係すべてに通じるものでもありそうですね!
ひとつでも実践できることから始めてみてはいかがでしょうか。
TOP PHOTO/ Volodymyr Tverdokhlib/shutterstock
参考/
NPO法人親支援プログラム研究会「コモンセンス・ペアレンティング」
ボーイズタウン「CSPとは」
「コモンセンス・ペアレンティングと表現指導」
mamaPRESS「怒鳴る回数が減る?“コモンセンスペアレンティング”って何?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン