2016.06.25
人見知りすぎる、神経質すぎる…もしかしたら『ギフテッド』かも!?
「うちの子、お友達とのコミュニケーションがちょっと苦手だから心配…」なんて悩んでいるみなさん。ちょっと待って!
そんな子どもこそ、特別な才能を持つ『ギフテッド』だったということがよくあるのです。
ギフテッドとは?
“ギフテッド”という言葉は、アメリカの教育心理学者、ターマン博士が使い始めたものです。ただし、定義はその国々の文化によってそれぞれ。
例えばアメリカだと『一般知的能力の高い子ども、創造的な子ども、芸術的才能に優れた子ども、リーダーシップが高い子どもなど“多岐な分野にわたって存在する”』という発想。しかし、日本のギフテッドに対する印象は、『英才教育や天才児教育など“知的能力に限られている”』ことが多いようです。
ギフテッドの特徴は?
- 記憶力や集中力が非常に高い
- すぐに物事を理解し、判断できる
- 年齢のわりに語彙力が高く、話す文章の内容が複雑だ
- 数字やパズルなどの問題が大好き
- 感情の起伏が激しく、神経質
- 知能が高すぎるため、なかなか周りの子どもとなじめない
などが挙げられます。
ギフテッドが苦手なこと
小さいころからあらゆる情報をスポンジのように吸収している、ギフテッド。しかし、他の子どもたちと比べると、失敗することに慣れておらず、手順通りに事を進める大切さを理解できない場合もあるそう。それゆえ学校といった枠組みにうまく適応できないことも。
また、完璧主義であるがゆえ、困難にぶち当たったときに“間違えることよりも、諦めることを選ぶ”のが多いのもギフテッドの特徴です。
ギフテッドの才能の伸ばし方
自分の子どもがギフテッドだと分かったら、親なら何か特別な才能を期待してしまうかもしれません。ただ、文字や計算など、他の子どもたちよりも何かを早く学ばせようと強要するのは逆効果。子どもたちはプレッシャーだけを感じ取ってしまいます。
ギフテッドの子どもに必要なのは、それぞれの知識欲を引き出してあげること。そのためには身近な大人たちが、“困難に立ち向かう大切さ”“間違いを恐れないこと”“不安を自分で抱え込まないこと”を伝えてあげることが必要です。
まずは、親である私たちが子どものよき理解者になり、居場所を確保してあげることが、ギフテッドの才能を伸ばしてあげることにつながります。
周りになじめない場合は、ホームスクールなども選択肢に
日本でのギフテッドへの理解は、まだまだ十分ではありません。そのため、ギフテッドの子どもたちにとっては、ルールや方法論に子どもを合わせようとする日本の学校は、窮屈な場にしか感じられない場合も多いようです。
何よりギフテッドの子どもたちにとって大切なのは、『子どもに合わせたルールや方法』で行うオーダーメードの教育。学校に通わずに、よき理解者が身近にいる家庭で学習する『ホームスクール』を選択するのも一つの方法です。
注目されはじめたギフテッドの子どもたち。アメリカなど一部の国では、理解を得られているようですが、日本国内での彼らへの理解は、まだまだ広がっていないようです。高い能力が期待されがちなギフテッドの子どもたちですが、親の過剰な期待によりプレッシャーを与えてはいけません。
まずは身近な人が温かく見守り、理解してあげることが、その才能を開花される第一歩になるかもしれませんね。
参照/
Swissinfo.ch 「 周囲と同化し、識別しにくいギフテッド・チャイルド」
NPO法人 日本ギフテッド協会 「ギフテッドとは?」
HoSA 「ホームスクールとは」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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