2016.03.31
『二人目不妊』が不安なママは知っておきたい“検査”と“お金”の話
“不妊症”という言葉を聞くことが増えてきました。すでに出産経験があると、自分には関係のない話のように思われてしまいますが、最近は『二人目不妊』が話題になることも増えてきていますね。
『二人目不妊』と聞いて、不安を感じたママはいませんか? もしかしたら、お試しにでも、一度検査を受けてみた方がいいかもしれません。
『二人目不妊』って一体何?
不妊には、実は2種類あります。一度も妊娠経験のない『原発性不妊』と、妊娠経験はあるものの、流産を繰り返したり、二人目以降の子を授かれなかったりする『続発性不妊』です。二人目不妊は、後者のタイプ。
不妊症は“避妊なしの性行為を2年以上続けているのに妊娠しない”状態のこと。出産経験がある『二人目不妊』の場合、このカウントは“授乳完了後”から開始するようです。
検査に行った方がいいタイミングは見極めが大事
検査を受けるタイミングですが、『(授乳期間が終わってから、継続的に避妊のない性交渉があるのに)2年経っても妊娠しない』場合は検査を受けよう、というのが基本です。けれど最近では、基準を2年ではなく、1年にしようという声も多いです。
またクラミジアや、子宮内膜症などの婦人科系疾患の経験がある場合も、早めの検査がオススメされています。『二人目不妊』の場合は、次の出産年齢が35歳以上の高齢出産になることも珍しくありません。年齢によって妊娠のしにくさも増してしまうので、タイミングの見極めが重要です。
検査の種類はたくさん!事前に確認しておこう
不妊検査の多くは、月経周期と合わせて行われます。検査にはたくさんの種類があって、実は不妊検査を行うのには、けっこうな期間がかかるのです。最短で2ヶ月と言われていますので、『二人目不妊』の不安を持ったら、検査は早めに受けてみるのがよさそうですね。
最初は、月経周期に関わらず行える問診と、血液検査・子宮頸がん検査・クラミジアの抗原検査などが行われます。基礎体温をつけている人であれば、問診のときにはぜひ持参しましょう。代表的な検査は以下のとおり。
ホルモン検査
月経中に行う“基礎ホルモン検査”、排卵期に行う“卵胞ホルモン検査”、高温期に行う“黄体ホルモン検査”など種類があります。4,500円程度で検査できますが、抗ミュラー管ホルモン(AMH)の検査などを行う場合は、別途6,000円以上かかるようです。
超音波(エコー)検査
子宮や卵巣の状態を調べる検査で、2,000円〜3,000円程度かかります。
子宮卵管造影検査
子宮の形や、卵管の通過性を調べる検査です。保険適用の場合6,000円程度です。
子宮鏡検査
子宮の内部を調べる検査で、費用は3,000円程度かかります。
代表的なものを挙げましたが、その他にも多くの種類があります。また費用は、病院によって大きく異なってくることもあります。具体的な内容・費用については、早めに確認するようにしましょう。なお、これらの検査で異常が見つかった場合、より専門的な検査を行うことが多いそうです。
“不妊検査”と聞くと、どうしても抵抗感があって足が重くなってしまうこともあると思います。毎日子どものお世話や仕事などで忙しくしていれば、なおさらです。けれど今、不妊症の夫婦は10組に1組とも、6組に1組とも言われています。決して珍しいことでも、他人事でもありません。
また、不妊の原因は、実は半分近くは男性パートナーにあるとも言われています。不安がある場合には、まずはその気持ちをパパとも共有してみましょう。そしてできることなら、一緒に検査に行けるといいですね。一緒に不安を乗り越えることで、夫婦仲も一段と深いものにできるかもしれません。
佐原チハル
2013年、無痛分娩にて出産。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評・ゲームシナリオなど雑多。性や恋愛に関するユースワーカー業・書店...
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