2015.10.21
このタイミングで2人目はムリ…! そんなときに頼りたい『アフターピル』体験談
まだ二人目は考えられない。復職直前のこのタイミングで妊娠はちょっと…など、第二子、第三子を授かりたいタイミングは人ぞれぞれ。
それなのに、避妊に失敗してしまった…!!
そんな誰にでも起こりうる“もしも”のときのために知っておきたい、緊急避妊薬『アフターピル』についてご紹介します。
子作り終了と思った矢先の避妊失敗…! 筆者のアフターピル体験談
「赤ちゃんは天からの授かりもの。いつ妊娠しても迷わず産みます」という女性には必要ありませんが、「今、このタイミングでの妊娠は避けたい…」という人はぜひ知っておいてほしい最終手段、それが緊急避妊薬『アフターピル』です。
アフターピルとは?
コンドームの破損や脱落、膣外射精の失敗などによって避妊ができなかった場合、性交後72時間以内に服用を開始することによって妊娠を防ぐことができる緊急避妊薬のこと。『モーニングアフターピル』『緊急避妊ピル』とも呼ばれています。
アフターピルという言葉を耳にしたことがあっても、実際に飲んだ経験がある人は少ないと思います。
筆者も名前を知っている程度だったのですが、先日ついに飲むことになりましたので、その体験談を皆さんにお話ししたいと思います。
もうすぐ6歳になる娘と2歳の息子を計画的に授かり、子作りはこれにて終了。と思っていた矢先の避妊失敗でした。例のモノが、破けてしまったわけです。
はからずも、その晩は排卵予定日の前日でした。「このままでは妊娠してしまう!」と焦った私は、アフターピルを処方してくれる病院をスマホで検索したのです。
ノルレボ法? ヤッペ法? 2種類のアフターピルを徹底比較
避妊失敗から夜が明けた翌朝9時。日曜日だったため子供たちは夫に託し、婦人科クリニックに急ぎました。
受付で「アフターピルをください」と口にするのは嫌かも…と思っていたのですが、問診表を渡されたので、「アフターピルの処方希望」と書いて提出。すぐに診察室に呼ばれ、医師とのやりとりもスムーズに始まりました。
医師からたずねられたのは、次の3つ。
「どんな方法で避妊をしたのか?」
「最終月経日は?」
「アフターピルには2種類あり、どちらを希望するのか?」
ここでは医師から聞いた話をもとに、それぞれの特徴をご説明します。
【ノルレボ法】
『ノボノルゲストレル』という薬を、性交後72時間以内に2錠を1回だけ服用する方法。2011年5月に厚生労働省から認可された、国内唯一の緊急避妊薬。
【ヤッペ法】
『プラノバール』という薬を2錠服用し、12時間後に再び2錠を服用する方法。
1997年にアメリカ合衆国政府が安全性と有効性を認めた、中用量ピルを用いた緊急避妊法。
*『妊娠阻止率』とは?
排卵日付近に性交をおこなった場合に妊娠を防ぐ確率です。性交をおこなったのが排卵日付近でなければ(生理直後や生理直前など)、妊娠阻止率はさらに上がります。
上記の比較表からもわかるように、費用面を除けばノルレボ法が優勢です。
どちらも100%の避妊は見込めないのですが、それでもノルレボ法は85%の確率で妊娠が防げます。一方のヤッペ法は57%ですから、数値の差と副作用の少なさから現在はノルレボ法が主流のようです。
私も医師から勧められたのはノルレボ法でした。
そして、アフターピルは72時間以内の服用を推奨していますが、1分1秒でも早く飲むほど妊娠回避率が高まります。
性交後12時間以内に服用すれば、妊娠率はわずか0.5%!
それが、性交後24時間以内になると、妊娠率1.5%と3倍に跳ね上がります。
妊娠を望まないのであれば、迷っているヒマはありません。今すぐ病院に急ぐべきなのです。
深山由佳理
高円寺在住のフリーライター。5歳の娘、1歳の息子のママ。短大卒業後、アルバイトのひとつとして始めたライターがいつの間にやら本業に。現在は女性コミック誌やオトナの通販カタ...
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