2017.03.12
実はこんな危険も!?赤ちゃんの『厚着』に要注意!
やっと春の暖かさを感じる日がちらほらあるものの、まだまだ寒い日が続く今日このごろ。ママも着るものに悩む毎日ですが、赤ちゃんに着せるものにはもっと悩みますよね。
寒い日は、つい「赤ちゃんに風邪をひかせてしまっては大変!」とばかりに、何枚も重ね着をさせているママも多いと思います。
でもちょっと待って! その厚着、実は赤ちゃんにとっては危険なことも…。
赤ちゃんの『汗腺』の数は大人とほぼ同じ
大人と比べると体の大きさは全く異なる赤ちゃんですが、実は『汗腺』の数はほぼ同じ。そしてかく汗の量は何と大人の2~3倍もあるんです。そんな赤ちゃんにベストな気温は20~23度なんだそう。案外低いな、と感じた方も多いのではないでしょうか。
つまり、厚着をさせる必要はなく、逆に大人より1枚少なめくらいでも大丈夫ということなんです。ただし、新生児は体温調整がまだうまくできないので大人より1枚多めにするくらいがいいんだそう。
突然死の危険も…過度な厚着によって起こる弊害
それなのに無理に厚着をさせてしまうと、良かれと思ってやったことなのに、かえって赤ちゃんに次のような悪影響が及ぶことが考えられます。
あせも
空調も完備されて冬でもぬくぬくと過ごせる現代の住宅やショッピングセンターなどの商業施設。ただでさえ赤ちゃんにはちょっと暑いくらいなのに、厚着をさせてしまうと冬なのにあせもができてしまうことがあります。
実際に、皮膚科には真冬なのにあせもができて受診する子どももいるそう。服を脱いだら汗びっしょり!なんてことのないように、子どもの様子を見ながら服装の調整をすることが大切です。
風邪をひきやすくなる
大人に比べて体温調節がまだまだ未熟な赤ちゃん。厚着によって大量に汗をかいた状態で冷たい外気などに触れるなど、急激な温度変化に対応できず風邪をひくリスクが高まるばかりか、最悪の場合“突然死”という危険性もあります。
また、通常、人は冬になると基礎代謝(何もしていない状態で生命を維持するのに必要な消費カロリー)が上昇します。基礎代謝の上昇はつまり、体内で熱を多く発生させて免疫力を高めるということ。
ところが厚着をしていると、冬場でも基礎代謝が上がらないため、免疫力が低下して風邪をひきやすくなってしまうんだそうです。
活動しにくい
インナーを数枚に厚手のジャケット。これでは活発な子どもにとって動きにくくて不快なのは簡単に想像できますね。また、汗っかきの子どもにとってこのような服装は熱を発散させにくくなってしまうのでますます不快感が増してしまいます。
自律神経のバランスが低下
皮膚は、寒さや暑さを感じとって脳に伝えるという大切な役割を持っています。それが、厚着をしてしまうことによって皮膚の温度変化を感じて伝えることが十分にできないと“体温調節機能”が鈍くなってしまい、その結果“自律神経のバランスの低下”にもつながります。
調整しやすい『重ね着』がベスト!
じゃあ、この時期一体どんな格好をさせたらいいの? 正解はズバリ『重ね着』です。
基本的には下着に長袖のロンパース、寒いときにはこれに、ニットのベストなどをプラス。外出の際には脱ぎ着のしやすい上着を着せるようにして、つなぎのアウターなどは避けるようにしましょう。
また、着脱のしやすいマフラーや手袋などを使って保温するのもおすすめです。
赤ちゃんの体温は『手足』でチェック!
言葉を話せない赤ちゃんは、自分で暑いことや寒いことを伝えることができませんよね。ママがチェックしてほしいのは『手足』の温度です。
多少冷たくても、背中やお腹が冷えていないようなら問題ありません。
また、気になるのが就寝中。布団をけっ飛ばしてしまうのは“暑い”と感じているからかも。汗をかいて暑そうにしていないか様子を見ながら毛布やお布団を調整してあげてくださいね。
寒くなったりあたたかくなったり、気温差の激しいこの季節。でも、大人が寒さを感じているからといって、小さな子どもも同じような感覚でいるというわけではないんですね。
過度な厚着はかえって風邪をひく原因にもなってしいます。“大人より薄着”の感覚で洋服を選んで、子どもに快適な温度を保ってあげてくださいね。
PHOTO/Saulich Elena/Shutterstock
参照/
ハピママ「赤ちゃんの“モコモコ厚着”はNG! 『冬のあせも』のご用心」
イクシル「寝るときの厚着が突然死につながると聞き心配です」
mamaPRESS編集部
mamaPRESS編集部です!“「ママ」であることをもっと楽しみたい!輝きたい!”そんなママたちのために「ママ」が知りたい情報だけをお届けしています。mamaPRESSを読むことで、心に...
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