2019.05.26
海外では“買う”のが当たり前!?市販の『ベビーフード』をとりいれるメリットとは

小さな赤ちゃんがいるママの悩みといえば、毎日の『離乳食作り』ではないでしょうか。使える食材が限られている上、栄養が偏らないように献立を考えるのも一苦労。せっかく作った離乳食を、赤ちゃんが食べてくれなくてガックリ…なんてこともあるでしょう。
栄養バランスのとれた食事を出すのはもちろん大切なことですが、ママがそれでストレスをためてしまったら元も子もありません。
そこで、いま一度考え直したいのが“市販のベビーフードを利用する”ということ。うまく取り入れれば、ママの負担が軽くなるうえ、衛生面・栄養面でも安心安全な離乳食ライフが送れますよ。
今回は、小児科医で自身も2児の母である工藤紀子氏の著書『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』(時事通信社)より、市販のベビーフードを使うメリットをご紹介します。
市販のベビーフードのメリット3つ
ここでは市販のベビーフードを使う具体的なメリットを3つご紹介します。
調理の手間が省けて、衛生面の管理もラク!
市販のベビーフードを使うメリットはなんといっても“調理の手間が省ける”という点でしょう。イチから離乳食を作るとなると、食材をすりつぶしたりこしたりする必要がありますし、少量の離乳食を火にかけるときは加減も難しいですよね。
さらに、赤ちゃんの口に入るものだから衛生面にも気を配らなくてはいけません。調理器具の洗浄や消毒に時間をとられているママも多いのではないでしょうか。
一方、市販のベビーフードは無菌状態で充填されおり、開封したものをすぐに食べれば食中毒の危険性はほぼゼロ。購入したものを開封して食べさせるだけなので、調理の手間もはぶけます。
メニューの種類が豊富!栄養面での偏りが少ない
毎日の離乳食を作り、どうしても献立がワンパターンになってしまう、ということはありませんか? 大人の場合はメニューが偏ってもサプリや外食などで補えますが、赤ちゃんはそうもいきません。
特に、レバーや肉類は調理に手間がかかり衛生管理も難しいため離乳食として出すのが難しく、結果的にこれらの食材に多く含まれる『鉄分』や『亜鉛』が不足してしまうことがあるのだとか。
市販のベビーフードの場合だと、レバーやお肉が食べやすいように調理されているので、手軽に赤ちゃんに不足しがちな栄養を補えます。また、肉類・レバー以外の食材に関しても、さまざまなベビーフードを活用ことでまんべんなく摂取することができます。
持ち運びがラク!外出先でも気軽に食べさせられる
市販のベビーフードはしっかり封がされていますから、カバンにポンと入れても漏れる心配はありません。さらに食べ終わったあとは、容器を外出先で捨てられるのも◎ 外出のたびに、自炊した離乳食を容器に詰めて保冷剤を入れて…という手間からも開放されます。
開封すると、保存が効かないデメリットも
ここまで市販のベビーフードのメリットをご紹介しましたが、一方でデメリットといえるのが、基本的に一度開封したベビーフードは使い回しがきかないという点。
衛生面の問題から、一度開封したベビーフードを冷蔵庫で保管して別のタイミングで食べさせる、ということはできません。開封したものの、ほとんど食べてくれず半分以上残ったベビーフードを廃棄するのはちょっともったいない気がしますよね。
また、コスト面をとってみても、全ての食事を市販のベビーフードで…となると、手作りの離乳食に比べて圧倒的に高くついてしまう点もデメリットといえるでしょう。
日本では「離乳食=作るのが当たり前」という考えが根強いですが、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、中国などの海外では、市販のベビーフードを買い与えるのは当たり前なのだとか。
ママたちの中には市販のベビーフードを購入することに罪悪感や抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、メリット・デメリットを把握した上で、必要に応じて上手に活用するのは決して恥ずかしいことではないはずです。
まずは、どんな製品が売られているのかドラックストアなどでのぞいてみてはいかがでしょうか。
TOP PHOTO/Ivanko80/Shutterstock
参考文献/「小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです」著者:工藤紀子(時事通信社)

mamaPRESS編集部
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