2016.08.06
もしものときに役立つ『赤ちゃん用災害グッズリスト』のススメ
多くの人が被災した熊本地震。そこでは、生後数日の赤ちゃんも被災者となりました。もし自分が住む場所で大規模な地震があったら、どのように我が子を守りますか? いつ起こるか分からない地震だからこそ、普段からの備えは万全にしておきたいもの。
ここではいざというときでもすぐに対応できる、0~2歳児の赤ちゃん用災害グッズを紹介します。
まずは、我が家専用の『災害用グッズリスト』を作ろう
赤ちゃん用防災用グッズは、月齢によって必要なものが大きく異なります。数か月単位で見直しが必要な場合もあるので、今の子どもには何が必要か、まずはよく考えてみましょう。
粉ミルク
粉ミルクは、新生児用・フォローアップミルクなど、種類があります。今使っているものが、数か月先にも使えるとは限りませんので、いつ買ったのか、いつ頃変更が必要なのかなどをメモする欄を作っておくのがおすすめです。
紙おむつ
紙おむつも粉ミルク同様、成長に応じて変更が必要ですよね。ですので、購入した日と、いつ頃変更が必要なのかといったメモを作るといいでしょう。
離乳食
すでに離乳食を始めている場合、注意が必要なのは賞味期限! 粉ミルクもそうですが、震災が起こった際、「用意してあるから大丈夫と思っていたら、期限が切れていた!」なんてことも、起こりかねません。なので、賞味期限を記入できる欄を作っておくのがベストです!
肌着
肌着は、月齢によって大きく変わるもののひとつ。「ついこの前まで70だったのに」なんていうのも、育児あるあるですよね。これも、リスト化してきちんと管理しておきましょう。
赤ちゃん用の靴
まだあまり外で歩かせていないからと、靴を用意していないママもいるかもしれませんが、伝い歩きやつかまり立ちをしているなら、入れておいた方が◎。いざというとき、足のケガを防げます。こちらもサイズをきちんとチェックして、リストに含めておきましょう。
あると便利!赤ちゃんにおすすめの災害用グッズ
バスマット・バスタオル・タオル
おむつ替えのとき、あると助かるのはバスマットやタオルなど。災害時にはどういった状況になるかわからないので、体を拭いたり寒いときに体にかけたりとさまざまな使い道があるタオル類は重宝します。大小一枚ずつは持っておきましょう。
抱っこ紐
抱っこ紐は、いざというとき両手が空くので、避難時や避難所生活などでとても重宝します。
授乳用ケープ
避難生活になったとき、授乳場所がなくて困ったというママも多くいました。授乳用ケープがあれば、人目を気にせず授乳できるので大変便利。出費が気になる場合は、大判のタオルなどで代用しても◎。
体温調節セット
カイロや保冷剤など、季節によって役立つアイテムも。真夏は熱中症、冬には風邪対策として役立ちます。
救急セットや衛生用品
赤ちゃんは急な環境変化についていけず、体調を崩すことが。また、がれきによるけがなども考えられます。ばんそうこうやガーゼなどは少数でもいいので、バックに入れておきましょう。体温計は、耳やおでこなどですぐ測れる赤外線タイプがあると便利です。
もっとも大事なのは、これらを大きなバッグに赤ちゃん用品をまとめておくこと!
実際の災害のとき、カバン1つで迅速に避難できます。また、『二次持ち出し用袋』として、一時帰宅したとき用にもう一つバッグを構えておくのも得策です。赤ちゃんを連れてたくさん荷物を持つのは大変なので、1つ目の袋には3日分、2つ目には即座に必要じゃないものや、数日分の食糧を…という風に、分けて用意しておくといいでしょう。
『使い捨て哺乳瓶』『離乳食』『おしゃぶり』も役に立つ!
上記のほかにも、必須ではないものの、あれば災害下での生活がぐんと楽になる便利グッズもあります。
使い捨て哺乳瓶
利用できる水が限られる避難先。メディアでは、食器を洗うのも気を遣うという意見がありました。でも、洗わずに哺乳瓶を使うのは衛生上よくありません。そのため、軽いプラスチック製の使い捨てできる哺乳瓶を用意しておくと便利です。
キューブ・スティックタイプの粉ミルク
粉ミルクを作る際、計量は面倒です。また、缶タイプと違って場所もとらないため、避難用荷物をコンパクトにまとめることができます。
スプーン付きの離乳食・おかし
温めが必要なパウチに入った離乳食は、そのためにお湯を沸かすわけにもいかず、避難先では少し不便です。外出先ですぐ食べられるように、スプーンのついた離乳食が販売されているので、そちらを用意するといいでしょう。おやつも空腹を紛らわせるのに最適ですよ。
ベビー飲料
飲み物が限られる赤ちゃんには、専用のベビー飲料が便利です。おっぱいが出なくて苦労するときに気を紛らわせたり、夏場の水分補給をしたりするのに最適です。
おしゃぶり
意外と役に立った!というのが、おしゃぶり。避難先では「赤ちゃんの泣き声がうるさくて眠れない」と困る人も多く、周囲の目を気にしてママもストレスをためてしまいます。おしゃぶりで赤ちゃんが泣くのを防止したり、寝かしつけたりと、役に立ったと感じたママが多いようです。
いつ起こるのかわからない、災害。だからこそ、自分たちの身を守るためのリストを作り、いざというときに備えましょう。