2017.07.08
うっかり言ってない?子供のおねしょ卒業を遠ざける、NGな声掛けや行動とは?
おねしょが治らないと、幼稚園のお昼寝や、ちょっとしたお泊りも心配。早くおねしょを卒業させようと、あの手この手で対策に試行錯誤されている家庭も多いのでは?
でも、うっかりこんな声掛けや対応をしていたら要注意! かえっておねしょ卒業を遠ざけているかもしれません。
おねしょを卒業するためには、ちょっとしたコツがあると言われています。ここではそのコツについて一緒に見ていきたいと思います!
おねしょ卒業の秘密は、プレッシャーを与えないこと
ユニチャームの調査によると、3歳の子供の約半数が1カ月の半分以上おねしょをしてしまっていることが明らかになっています。
おねしょをしてしまっている子供は案外多いもの。でも、親としてはつい、周りのお友達はもうとっくにおねしょを卒業しているのに…と、焦ってしまいがちですよね。
そんな親の焦りから生まれる何気ない一言が、子供のおねしょ卒業を遅らせてしまっている可能性があります。
子供のおねしょ卒業は、親からのプレッシャーによって遠のいてしまうと言われています。
子供だって、おねしょをしようと思ってしているわけではありません。それなのに、まるで悪いことをしているかのようにプレッシャーを与えられると、子供は不安になり、自分を責めるようになってしまいます。
その不安やストレスが、おねしょの卒業を遅らせてしまう可能性を持っているのです。
おねしょの卒業を遅らせる親のNG行動とは?
では一体どのような行動や言葉が、子供のプレッシャーになってしまっているのでしょうか?
(1)おねしょを叱る
子供にとって一番のプレッシャーになるのが、親から叱られることです。子供だって好きでおねしょをしているわけではありません。自分でもおねしょをしてしまったことでショックを受け、傷ついている可能性もあります。
それなのにさらに叱られてしまうと、まるで自分が悪いからおねしょをしてしまっているかのように子供は捉えてしまいます。そのストレスが、更なるおねしょを招いてしまう可能性があります。
(2)怪訝な顔でおねしょ布団を片付けている
子供がおねしょをすると、その後処理は大変です。場合によっては、布団を買い替えなければいけなくなることもあります。
言葉にしなくても、「またおねしょをしたのか」とイライラしたり、「どうしておねしょをしてしまうんだろう」と心の中で子供のことを責める気持ちで後処理をしている親は、どんな顔をしているでしょうか。もしかしたら、怪訝な顔、うんざりした顔、怒った顔になっていませんか?
言葉で直接怒られなくても、そんな親の表情は子供にプレッシャーを与えていき、結果としておねしょからの卒業を遠ざけてしまいます。
(3)何気ない会話の中に「おねしょ」という言葉を使ってしまう
おねしょという単語が会話の中にたくさん出てくることも、子供にとってプレッシャーになることがあります。叱っているわけではなくても、「おねしょをしないようにお茶を飲みすぎないで」「おねしょをしないようにトイレに行っておいで」と声を掛けていませんか?
日常会話の中の“おねしょ”という言葉がいつの間にか子供の頭にこびりついてしまって、大きなプレッシャーとなっているかもしれません。
やってみよう!おねしょ卒業に効果的な4つのポイント
それでは、おねしょを早く卒要させるために心掛けたい4つのポイントについて一緒に見ていきましょう。
(1)水分を摂取する時間や摂取量に気を付けよう
夕食以降に水分をたくさん取ってしまうと、おねしょをしてしまう可能性が高くなると言われています。
水分は朝やお昼にたくさん取るようにしたり、夕食から寝るまでの間は十分時間を取るように生活習慣を見直してみましょう。自然とおねしょの回数を減らせるかもしれません。水分を摂取してから3時間以上開けるようにすると理想的です。
(2)睡眠中にトイレを促すのは実はNG行動!
おねしょを予防するために、夜中に起こしてトイレに連れて行ったり、朝早くトイレに連れて行くのは実は逆効果なんです。
夜中に子供を起こすと『抗利尿ホルモン』の分泌が不安定になると言われています。その結果、夜中に作られるおしっこの量が増えてしまい、逆におねしょに繋がりやすいことが分かってきています。夜中に起こさない方が、結果としておねしょが改善するのです。
(3)睡眠中に体を冷やさないような工夫が大切
体が冷えるとどうしてもおしっこの量は増えていきます。そのため、体を冷やさないようにお風呂の入り方を工夫したり、布団を温めておくなどの工夫をしてみましょう。
(4)まずは親がリラックス!防水シーツやバスタオルを味方にして
親がが焦ったり、怒りたくなったり、怪訝な顔をしてしまうのは、おねしょをしたあとの処理が大変というのも一因ですよね。そこで、防水シーツやバスタオルを利用しておねしょの始末はできるだけ簡単にできるよう工夫しまましょう。
また、今使っている布団はおねしょが終わるまでの布団にして、汚れたら捨てればよいと気軽に考えることも大切です。体が発達すれば、おねしょは自然に収まっていくことがほとんどです。長い目で気軽に捉えていきましょう。
おねしょを早く卒業させ、親も子供も笑顔になるためには、親が焦らず、ゆったりとした気持ちでおねしょと向き合っていくことが大切です。
また、家族全員の協力も必要です。おねしょは悪いことではなく、いつかは卒業できるものだという家庭の雰囲気を作り、子供にプレッシャーを与えないようにしながら言葉を掛けていきましょう。
子供には、おねしょをしてしまったときに下着を洗濯機に入れるなど、子供ができる役割を与えてみてください。そうしてできるだけおねしょを“何でもないこと”“対処できること”として家族で捉えていきましょう。
PHOTO/Fairmacy/Shutterstock
参考/
ベネッセ 教育情報サイト「おねしょがなかなかおさまらない…おねしょを叱ってしまってはいませんか?」
子供と脳育「12、「おねしょ」は絶対に叱ってはいけない」
ならいごとキッズ「イライラしてはダメ!子供のおねしょとの上手な付き合い方」
ユニ・チャーム「夜のおしっこモレ・おねしょ対策これでいい?」
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記事提供:ならいごとキッズ マガジン