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2017.01.02

書き初めの季節!“左利き”の子にお習字を教えるポイント

書き初めの季節!“左利き”の子にお習字を教えるポイント

10人に1人以上いるといわれる“左利き”。筆者の子どももその1人です。左利きの子をわが子に持つママの中には、習字をさせるときに利き手を矯正させるべきか悩む方も多いのでは?

左利きの人は、声をそろえて「習字が大変」といいますが、それはなぜでしょうか? 今回は、左利きの子どもに習字をさせるときのポイントを紹介します!

どうして左利きの子にとって習字は難しいの?

習字をするうえで、右利きが有利なのは、残念ながら間違いありません。基本的に書道は筆法そのものが右利き用に作られているそうで、“はらい”や“はね”の動作を左手でやるのは難しく、むしろ鏡文字にしたほうが上手に書けるそうです。

左利きの子どもに習字をさせるときのポイント

無理に「右手で書け」というと、ストレスがたまってしまう恐れもあります。まずは自分のやりたいようにやらせてみるといいでしょう。

左手で上手に書ける子もいますから、その場合はそのままで構いません。でも、行き詰まってしまった場合、“右利きの人がやりやすいように作られている”ということを説明し、試しに右手で書いてみるようにすすめてみるのもいいでしょう。

一般的には、硬筆よりも毛筆のほうが、利き手と反対の手で書きやすいといわれることが多いです。とにかく、まずは子ども自身に選ばせるということが大切なんですね。

先生が右手で書くことを強制する場合の対策

一方で、子どもは「左手で書きたい」と思っているのに、先生(指導者)から「右手で書いて」と言われてしまうこともあります。その場合はどうすればいいのでしょうか。

左利きのなかでも両利きに近い左利きの子もいれば、右で書くことがすごく難しいと感じる子もいるでしょう。右手で書くのがつらい子にとっては、強要されると習字の時間がとても苦痛になってしまいます。

また、いきなり習字の時間になって、「自分だけうまく書けない」「自分だけ先生に注意をされた」という劣等感を抱いてはかわいそうです。

そこでまず、はじめて習字の授業がある前に、自宅で習字を経験させておくことをオススメします。その際、「なかには『右手で書かないとダメ』と指導する先生もいるよ」ということを子どもに伝えるとともに、その理由も教えておくといいでしょう。いきなり言われるよりも、心の準備ができます。

我が家の左利きの子はまだ小学校1年生なので授業で習字はやっていませんが、自宅で試してみたことがあります。最初は左手で書いていて、「どちらかといえば左手のほうがいい」と思っているようですが、右手も特に嫌がらずに試していました。

当然個人差があるでしょうが、早いうちに少し試して様子を見ておいたほうが、親子ともに安心かもしれません。

親が上手にアシストしてあげて!

もしどちらの手でやらせるべきか悩んでいる場合は、教育相談・面談などの時間を利用して、事前に先生に相談しておくのもいいと思います。

「自宅で習字を試してみたのですが…」とそのときの様子を伝えることで、先生の考えもわかりますね。それでも、どうしても指導方法があわずに子どもが悩んでいる場合は、遠慮せずにまた先生に相談することをオススメします。

また、子どもが前向きに右手で書きたくなるような声かけをしてみるのもいいかもしれません。例えば書道家の武田双雲氏は、「左で書いてもいいけれど、両方で書けたらかっこいいよ」と指導するそうですよ。

ゲーム感覚で、親も一緒になって利き手と反対の手で書く練習をしてみると、楽しい時間になるかもしれませんね!

上達していることが感じられれば、お習字は楽しいものです。右利きの子も左利きの子もお習字が楽しめるように、うまくアシストしていけたらいいですね。

参照/ 武田双雲公式ブログ 書の力「左利きで何が悪いんじゃ。」
武田双雲公式ブログ 書の力「左利きの子はお習字はどうする?」
「悲しくも笑える左利きの人々」著者:渡瀬けん(中経出版)

村山明日香

村山明日香

神奈川県在住。三十路に突入しました。元雑誌編集者で、現在はフリーライター&エディター。やんちゃすぎる2人の子どもたちの育児をしながら、合間に執筆やチェック作業。おカタい...

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